椎名佐千子

【マキマキ 歌の交差点!】椎名佐千子さん「潮騒みなと」~感謝編~

マキマキ歌の交差点椎名佐千子さんが、8月4日に「潮騒みなと」~感謝編~を発売されました。デビュー20周年を迎えた椎名さんはこのコロナ禍を通して感じたことを書き留めて、作詞に初挑戦。これまで支えてくれた皆さんへの感謝、そして今の心境をわが『オトカゼチャンネル』のメインパーソナリティー、マキマキこと牧野尚之がインタビュー! マキマキが椎名さんの本音に迫ります。

椎名佐千子と牧野尚之

”きっと明るい未来がやってくる”と信じて―「潮騒みなと」

牧野 こんにちは。牧野尚之です。今日は、8月4日に「潮騒みなと」~感謝編~を発売されたキングレコードの椎名佐千子さんに色々とお話をうかがいたいと思います。椎名さん、よろしくお願いします。もう20周年になるんですね。早いですね。

椎名 こちらこそよろしくお願いいたします!そうなんです。今年4月でデビュー20周年を迎えさせていただきました。

牧野 椎名さんとは長いお付き合いをさせていただいていますが、デビュー当時は袴を履いてね。とってもかわいらしかったです。

椎名 ありがとうございます! 袴とブーツを履いていました。牧野さんも全然お変わりないですよ!

牧野 変わったでしょうよ〜(笑)。それはそうと、昨年は1月に「丹後なみだ駅」を発売されて直後のコロナ禍。全く活動はできなかった?

椎名 発売してすぐに色々なイベントが延期や中止となってしまったので、お客様の前でのキャンペーンなどはほとんどできませんでした。皆さんに直接歌を届ける機会が突然なくなってしまって、その時は悔しい気持ちでいっぱいでしたね。

椎名佐千子

牧野 それでもコツコツと活動を続けてこられて、今年2月に新曲「潮騒みなと」を発売。これも勝負でしたよね。

椎名 そうですね。状況がどうなっていくのかが見えない中で新曲を出させていただくというのは、ステージもなかなか再開できそうになかったですし、これからどうなっちゃうんだろうとそればかり考えていました。

牧野 前作もそうでしたが、自分のもとから去っていく男性への思いを歌う、ひとり残された女の子が主人公なんだね。

椎名 切ないんです……(笑)。切ないんですけれども、歌詞にあるように主人公は「きっと きっと 帰ること 信じてる」んです。私はこの歌を歌う時に、この物語そのままの思いも込めつつ、今のこの世の中の状況もこの先”きっと明るい未来がやってくる”と信じてる、そんな思いも込めて歌っているんです。この部分は特に力強く前向きな気持ちで歌っています。

牧野 私も椎名さんのパワーを感じましたよ! そしてその思いが届き、皆さんにたくさんの応援をいただいて、8月には「潮騒みなと」を表題曲にした~感謝編~として新装盤を発売されました。このお話を聞いた時はどんな気持ちでしたか?

椎名 2月に発売した「潮騒みなと」はとても好評をいただいて、オリコンでは初めて1位をいただくことができました。プロモーションも思うようにできない中でこんなにいい手応えをいただいて、すごくうれしかったです。ファンの方が各CDショップさんに足を運んでくださったり、配信を一生懸命観て応援してくださるので、ひとりでも多くの方に届くようにさらにがんばりたいなと思います。

牧野 椎名さんのファンの皆さんは本当に熱い方が多くて素晴らしいよね。

椎名 ありがたいです。ファンの皆さんがこんなに熱い応援をくださるので、逆に私のほうが励まされて背中を押していただいているなっていつも感じています。

椎名佐千子

「私も負けていられない!」。ファンの皆さんへの思いを込めて作詞に初挑戦

牧野 今回のカップリング曲の「おなじ空の下」、聴かせていただきました。以前オトカゼでインタビューさせていただいた時に「作詞に挑戦したいな」とおっしゃっていましたね。

椎名 はい。これまでの20年、心が折れそうな時もありました。昨年のコロナ禍の間もファンの皆さんにものすごく支えていただいてきましたから、私も皆さんに負けていられない!という思いもあって、今回作詞をさせていただきました。皆さんへのメッセージを詞の中に全部込めて書きました。

牧野 書き溜めたりはしていたんですか?

椎名 一曲一曲書いているというよりは、気づいたことや思い浮かんだことをメモしたりしていました。

あなたが側にいてくれて はじめて私になれた
あなたの温もりを ずっとずっと 感じていたい
そう おなじ空の下
あなたがいて 私がいるから
(「おなじ空の下」歌詞より)

牧野 詞を見ると、なんとなく実体験なのかな?!と思うんだけど……(笑)。

椎名 そうですね……(笑)。一見ラブソングぽい感じにも感じられる方もいると思うんですけれど、「あなた」というのは私の中では応援してくださるファンの皆様。応援して支えてくださる皆さんに向けての「あなた」なんです(笑)。

牧野 そうでしたか(笑)。

椎名 これまでの20年、一緒に歩んできてくれてありがとうという思いを歌で届けたい。自分の感じていることを歌にして歌うというのは新鮮でしたし、とても幸せなことだなと思いました。皆さんへの気持ちがすべてストレートに詰まっている歌なので、歌っていて泣いちゃいそうになるんですよ。皆さんのお顔が浮かぶというか、思いがこみ上げてきちゃって。

椎名佐千子

牧野 皆さんの前で歌えない時期が長く続いていますからね。わかるなぁ。歌い手さんとしては歌う場がないというのが一番辛いですものね。

椎名 はい。前奏でもうやばいっ!ってなっています(笑)。自分でも言うのもあれなのですが、いい曲……なんです(笑)。

牧野 いや、本当にいい曲ですよ! そしてメロディーはポップスというか歌謡曲系というか、また違う椎名さんの味が出ているよね。

椎名 ちょっと演歌のメロディーではないですね。

牧野 メロディーについてのお話は、作曲の山本夏伊先生とは……お話があったんですか?

椎名 作詞をするきっかけが、キングレコードの担当ディレクターの水川さんと、コロナ禍の中でファンの方への思いだったり「今こう感じている」ということをお話しさせていただいていた中で、それはちゃんと形にしたらいいかもということで「詞を書いてみたら?」ってお話をいただいたことだったんです。そこで、じゃあメロディーはどなたにお願いするのかな?と思っていたら、水川さんが。実は、山本先生はディレクターの水川さんなんです!

牧野 そうなんですか! それじゃあ、メロディーと詞はほぼ同時にできたのかな?

椎名 そうですね。私は初めてなので語数というのをメロディーラインにはめ込むのがすごく難しくて、何度も山本先生(笑)に相談させていただいて完成しました。詞の内容も演歌ではないので、メロディーも歌謡曲ぽく今までにない雰囲気で、しっかりストレートに届くようなメロディーをと考えてくださいました。

椎名佐千子と牧野尚之牧野尚之と椎名佐千子

牧野 こうして、椎名さんの宝物が一つひとつ増えてきたんですよね。この20年間歌われてきて、今改めてどんな思いをお持ちですか。

椎名 デビュー当時は、本当に20年も歌うイメージができなくて、ここまで歌ってこられるとは思っていませんでした。本当に私ひとりではここまで来ることはできなかったですし、作詞した歌詞の中にも「あなたがいて 私がいるから」というフレーズがあるのですが、本当に今その気持ちですね。いいことも辛いなと思ったこともありましたし、心が折れそうな時も皆さんがいてくださったから、乗り越えてこられました。ひと言で言うのはとても難しいんですけれど、本当に今まで応援していただいてきた皆さんに「ありがとうございます」という言葉しかないです。

牧野 そして、11月4日には20周年記念コンサートを開催されます。最後に、コンサートに向けての意気込みをお聞かせください。

椎名 11月の世の中の状況がどういふうになっているのか、まだちょっと見えないですけれどいただいたお時間の中で最大限に皆さんが楽しんでいただける、そんなコンサートをお届けできたらなと思っています。まだ内緒ですが、私自身挑戦することもありまして毎日お稽古もして頑張っているので、皆さんにぜひ会場でご覧いただけたらうれしいです。しっかり準備して当日を迎えたいなと思います!

牧野 素晴らしいコンサートになるように祈っています。私も楽しみです。今日はありがとうございました!

椎名 ありがとうございました!

 

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2021年8月4日発売
椎名佐千子「潮騒みなと」~感謝編~

「潮騒みなと」
作詞/森田いづみ 作曲/岡千秋 編曲/伊戸のりお
c/w「潮騒みなと~ギターバージョン~」
作詞/森田いづみ 作曲/岡千秋 編曲/伊戸のりお 
c/w「佐千子のしあわせ数え歌」
作詞/日野浦かなで 作曲/羽場仁志 編曲/羽場仁志・山本健司
c/w「おなじ空の下」
作詞/椎名佐千子 作曲/山本夏伊 編曲/矢田部正
キングレコード KICM-31031 ¥1,500(税込)


INFORMATION
2021年11月4日開催

椎名佐千子20周年記念コンサート

日時:2021年11月4日(木)
開場14:00 開演15:00
会場:なかのZERO(もみじ山文化センター)
○*○東京都中野区中野2-9-7
チケットお問い合わせ:ガディスプロダクション
TEL:03-6805-6797


椎名佐千子

Profile
椎名佐千子(しいな・さちこ)
1982年11月3日、千葉県生まれ。歌手志望だった祖母の影響で幼い頃から音楽に触れ育つ。中学2年生の時に「全国歌の甲子園決勝大会」で優勝。その際、審査委員長を務めていた作曲家の鈴木淳氏にスカウトされ、レッスンに通うようになる。2002年、19歳の時に「御意見無用の人生だ」でデビュー。2013年、千葉県旭市観光大使第1号に任命される。自粛期間中には、YouTubeチャンネルやトレーニング、ギター、SNSで花便り(お花をご紹介)、料理などにチャレンジ。今頑張っていることは歌謡浪曲。そして11月4日に行われる20周年記念コンサートを目指し、現在和太鼓を鋭意練習中!

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