「みんかよ音楽祭」で藤野とし恵、北野まち子、北川大介ら全7アーティストが共演。童謡・唱歌を特集
演歌・歌謡曲の最新情報を毎月無料で全国に届けている月刊フリーペーパー「みんなの歌謡曲」(略称・みんかよ)が主催する「みんかよ音楽祭」が11月15日、東京・豊島区の南大塚ホールで開かれた。毎回、バラエティーに富んだ数多くのアーティストが出演して演歌・歌謡曲ファンの人気を博している同歌謡祭だが、今回は「童謡・唱歌特集」と題して開催された。
生ピアノ、生ギターをバックに童謡・唱歌を楽しんでもらおうという初企画で、藤野とし恵をはじめ、北川大介、北野まち子、桜ちかこ、藤井香愛、関口マサト、高木ちえ美の演歌・歌謡曲系アーティスト全7人が共演。
同音楽祭に初参加で、今年でデビュー57年目を迎えたベテラン歌手の藤野は「このコロナ禍で、ファンの集いで少人数の方の前で歌ったりはしてきましたが、今日のようなホールでのコンサートは今年になって初めてです。それだけに、昨夜から遠足に行く子どもみたいにソワソワして、緊張とうれしさで複雑な気持ちでした(笑)。お客さまを前にして歌うのがいかに歌い手にとって大事なことか、ということを改めて感じました」とニッコリ。童謡・唱歌を歌う異色の構成については「童謡・唱歌をステージで歌うことはほとんどないのですが、実は私は童謡・唱歌が大好きでして、今日、他の歌手の方が歌う曲目もすべて歌えます。しかも生楽器で歌えるのも久しぶりなので、心がウキウキしています。この企画をお聞きしたときは、『ぜひ出演させてください』とお願いしたくらいです」。
また、7人の歌手との共演は「皆さんとご一緒できるのはうれしいですね。いろんな方とご一緒のステージでそれぞれに個性を出しながら歌えるのは、勉強になりますし、歌手にとってこれ以上、幸せなことはありません。今日は、ステージで歌える喜びをお届けしたいですし、メンバーがたくさんそろったステージでそれぞれみんなの個性をお客さまが見つけて、楽しんでいただければうれしいですね」と意欲満々。
司会者・牧野尚之と歌手の高木ちえ美がアシスタントを務める中、2部構成で、第1部の「童謡・唱歌特集」は、スペシャルゲストのギタリスト・並木健司の演奏をバックに、北野が「故郷」、藤野が「故郷の空」、北川が「この道」、関口が「夏の想い出」、藤井が「小さい秋見つけた」、桜が「どんぐりころころ」などを歌い、最後は藤野、北野、桜、藤井の女性歌手4人で「四季の歌」を歌唱。
第2部は「オリジナルコーナー」で、高木が「未練でしょうか」、関口が「赤坂の女(ひと)」、藤井が「その気もないくせに」、桜が「命のかぎり」、北野が「ほほえみ坂」、北川が「星空のツイスト」、藤野が「潮鳴り岬」(デビュー55周年記念曲)など、1部と合わせて全33曲を熱唱した。
(提供=サンニュース)