【取材日記】デビュー55周年を迎える松前ひろ子さん。新曲「おんなの恋路」で女の恋の道を! 笑顔が素敵な松前さんにお話をうかがいました。
松前ひろ子さんが来年1月17日にデビュー55周年記念シングル「おんなの恋路」を発売されることになり、お話をうかがいました。
1969年9月1日に「さいはての恋」でデビューされた松前さんは、来年年初からデビュー55周年イヤーとして記念の歌手活動をスタートされるそうで、その第1弾シングルが「おんなの恋路」です。
松前さんといえば、”夫婦演歌”ですが、この新曲では恋の道を歌っておられます。初めて聴くと驚くかもしれません。”夫婦(めおと)かなんて どうでもいいの”と、惚れた男性と一緒に生きることの幸せを、ときに赤裸々に表現されています。ちなみに、不倫の歌ではありませんよ。いろんな事情で結婚していないけれども、お互いに思いやる男女の歌になっています。
松前さんはずっと亡き夫でもある作曲家の中村典正先生の作品を歌ってこられましたが、典正先生がお亡くなりになったあとは、与えられた作品を”松前ひろ子の歌”として歌ってきたそうです。しかしデビュー55周年記念シングルとなる今回は、「女性の恋の歌を歌いたい。メロディはこんな感じが好きです」と、初めてリクエストさせていただいたそうです。
カップリングは「人生舫い舟」。こちらは人生いろいろ辛いことがあっても、それを乗り越えてきた男女の絆が歌われています。
恒例のカラオケ大会も予定されています。3回の大会(6月と7月と8月)があり、今回は65歳までの部と、66歳以上の部の2つのカテゴリーを設けるそうで、6人のチャンピオンが誕生する形になります。歳を重ねると、どうしても声が出なくなりますので、松前さんの優しさで年齢によるカテゴリーわけが決まったそうです。
松前さんは、「『おんな恋路』は男性や若い人にも歌っていただきやすいと思います。マイナー調ですが、明るく歌えるのが特徴です。ただ、メロディをしっかり覚えてくださいね。せっかく上手に歌っていただいても、メロディが間違っていると一票が入れられないですから。『おんな恋路』はメロディを、『人生舫い舟』では詞の内容をしっかり理解して応募してください」とおっしゃっていました。
ところで、ミイガンプロダクションの社長としての顔も持つ松前さん。来年は自身の55周年企画として愛弟子・三山ひろしさんとのツアーや、感謝の集いなどのステージに忙しいですが、三山さんの16年目の第一歩を支えることや、新人男性歌手のデビューも目指されています。目も回るような忙しさだと思いますが、この年齢になっても夢と希望を持てることが幸せですと、笑顔でおっしゃっていました。
その三山ひろしさんは、松前さんより少し早い1月10日に新曲「恋…情念」を発売され、期せずしてほぼ同時期に新曲がリリースされることになります。すわ! 師弟対決か! と思いましたが、松前さんは自分の新曲のことを忘れて、「三山くんの作品がオリコンのランキングで1位になることを願っています」と、師匠目線、社長目線で話されていました(笑)。取材では、亡き夫の言葉にも言及されていましたが、そちらのお話は、また今度。インタビュー記事をお楽しみに。
そうそう。11月22日の夫婦の日には、毎年恒例の「松前ひろ子・三山ひろしディナーショー~愛につつまれて・いい夫婦の日~」が開催されます。この日に合わせて、アルバム『松前ひろ子 ベストコレクション2023』が発売されます。隠れた名曲「室蘭の男」も収録されます。「愛につつまれて」は、2001年リリースの「あなたのみなと~いい夫婦~」のカップリング曲ですが、ディナーショーでは三山ひろしさんと一緒に歌われるシーンが見られそうです。
2023年11月22日発売
『松前ひろ子 ベストコレクション2023』
収録曲
1 居酒屋 夢あかり
2 相合い傘
3 人生援歌
4 室蘭の男
5 浮草慕情 (アルバムver.)
6 望郷酒がたり
7 ふるさと挽歌
8 祝いしぐれ
9 花街一代
10 留萌 人情 みなと町
11 祝い川
12 北の一本釣り
13 女のなみだ川
14 待雪草
15 望郷千里
16 愛につつまれて