三山ひろしが高知県の顔に。“高知家のアニキ”として高知の魅力を発信

写真上は高知の魅力を発信する高知家プロモーションの最新PRポスター。三山の背景では、四万十川にかかる沈下橋の上を、ゆるキャラの「カツオ人間」が渡っている。

 

2020年度の高知家プロモーションキャラクターに就任した三山ひろしと、高知県の濵田省司知事(右)。ずっしりと重い高知家の表札を持って、高知県をアピールした。

 

三山ひろしが“高知家のアニキ”として高知県の顔となった。

高知県は2013年から県全体をひとつの家族としてとらえ、高知の魅力を発信する「高知家プロモーション」を展開している。これまでに広末涼子が“高知家の娘”として、島崎和歌子が“高知家のお姉さん”としてプロモーションキャラクターを務めていたが、2020年度は高知県南国市出身の三山がプロモーションキャラクターとして、高知県の魅力を発信していく。

9月15日に高知家プロモーションの記者会見が高知市内のホテルで行われ、三山は「大役をいただきました。緊張しておりますが、しっかりと務めさせていただきたいと思います」と真剣な表情で話した。

「コンサートで全国へ行かせていただきますが、食べ物は高知が日本一です。100%じゃなく、120%おいしい。お仕事などで高知県に帰ってくると、いつも空港に高知家のPRポスターが貼ってありました。そのポスターを見て、すごいなと思っていました。最初にこの話をいただいた時は、広末涼子さんも島崎和歌子さんも、芸能界では先輩です。ですので、アニキというのはどうかと思いました。むしろ弟じゃないかと。でも、『アニキをお願いします』って言われまして、『しっかりやらな いかんろう』という気持ちになりました。高知家のアニキとして、先頭に立ってしっかり高知をアピールしていきたい。高知に来たらもれなく、みんなで家族になれることを、これまで以上にPRしていきたいですね」

また三山は、もし何でも許されるなら、高知家プロモーションキャラクターとして何をして高知を盛り上げたいか、というオトカゼからの質問に次のように答えた。

「まずは高知県を歌で、僕のビタミンボイスで元気にしたいですね。あと、岡本知高(ソプラノ歌手)さん、さかいゆう(シンガーソングライター)さんなど、高知にゆかりのある人と野外フェスを開催して盛り上げたいですし、“高知家のアニキけん玉大会”も実施できたらうれしいですね」

今年度の高知家プロモーションのキャッチコピーは「高知家は、ひとつの大家族やき」と決まった。原点回帰し、プロジェクト初年度と同じコピーとなった。高知県の濵田省司知事は、次のように話す。

「より多くの方に高知県のことを知ってもらいたいと、高知をひとつの家族としてたとえ、(2013年に)高知家をつくりました。『高知家は、ひとつの大家族やき』としてプロモーション活動を開始し、高知県出身の広末涼子さんに“高知家の娘”としてPRしていただきました。2020年、プロモーション8年目となる今年は、コロナウイルスの感染拡大もあり、世の中が大きく変化した年でもあります。お盆に帰省したくてもできない方も多かった。こんな時だからこそ、家族の温かさを感じていただきたいと思っています。一晩、お酒でも飲めば、もう家族になっている。高知県民の人懐っこさ、陽気さがあります。ひとつの家族として、誰でも受け入れられるという本県の魅力を発信していきたいと考えています。三山さんは元気があふれ、陽気であり、高知をこよなく愛してくださっています。国民的ビタミンボイスとして、高知の魅力を県内外に発信していただきたいですね」

 

▼高知家プロジェクトのPRポスター撮影のメイキング映像

ポスター撮影時に三山が右手で持っている高知家の表札は木製。「最初は紙かプラスチックでできているのかと思いましたが、木製の本物なんですね。とても重くて、片手では持てません(笑)。だから、じつは別の人に支えてもらっているんですよ。高知家の看板(表札)の重さは、大家族の重さです。“高知県は、ひとつの大家族やき”」(三山)

「ポスターの出来栄えは満点です。このポスターで高知の良さを感じてもらえたらうれしいですね」と三山。

 会見では、高知家プロモーションのPRポスターも初公開された。高知の四万十川を背景にした羽織袴姿の三山が、右手に高知家の表札を、左手にマイク持っ写っている。羽織袴は2017年の『NHK 紅白歌合戦』(『男の流儀』を歌唱)で一度だけ着た貴重なものだという。

「一度目は『お岩木山』、二度目は『四万十川』で出させていただきました。出世作や故郷への思いを歌った作品です。3年目は『男の流儀』という曲で出させていただきましたが、まさしく勝負の年でした。自慢になるかもしれませんが、絞りの職人さんが年々少なくなっている中で、これ以上ないというほどの絞りの着物を師匠がつくってくださいました。その時の衣装で、高知県をPRするポスターに出せていいただけたのはうれしいですし、気が引き締まる思いです」

三山の“紅白”と言えば、けん玉のギネス記録挑戦が浮かぶが、今年はけん玉でひとつになりたいと話した。

「紅白は日本の歌のお祭りなので、6年連続での出場を目指しています。勝手に考えているだけですが、(紅白出場が叶ったら)全国の方がひとつになれるようなけん玉のコーナーになるといいなと思っています」

そう語った三山は、会見の最後に大けん玉で、“世界一周”の技を披露した。

けん玉 四段の腕前を持つ三山。大けん玉で、世界一周の技を決め、高知県をPRした。

 

高知県公式まとめサイト「高知家の○○」
https://www.kochike.pref.kochi.lg.jp/
高知のグルメから観光情報、地域ならではのディープな情報まで毎日発信中

 

▼高知県のご当地ソングを歌う三山ひろし

ご当地ソング「せられん」は1979年に高知で流行したが、この歌を高知家のゆるキャラ「カツオ人間」がリバイバルさせようとしている。その野望に一役買おうと、高知家のプロモーションキャラクターに選ばれた三山が「せられん2020」として熱唱した。