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中村美律子

中村美律子が35周年記念コンサートを開催。現在71歳の中村は「あと35年は歌いたい」と気合い十分に、この道をゆく宣言!

ええとこ、ぎゅーっと詰め込んで

中村美律子が11月30日、東京・中野区の中野サンプラザホールで「35周年記念 中村美律子コンサート~人が好き 歌が好き この道をゆく~」を開催した。1986年8月25日に「恋の肥後つばき」でデビューした中村は、今年8月25日に35周年記念シングル「命の花道」をリリースし、同日、記念コンサートを開催する予定だった。しかしコロナ禍で延期となり、この日、3カ月遅れで開催にこぎ着けた。

「まさかコロナがこんなにも仕事に影響するとは思ってもいませんでした。でも、コロナ禍だといって家でゴロゴロしていてはいけないと、10年前に買った三味線を引っ張り出してお稽古を始めました。暇つぶしに始めたのですが、それなりに上達もしてきたからか、マネージャーから『35周年コンサートで三味線を弾きませんか』と言われて、最初は無理だとは思ったのですが、マネージャーに背中を押されて、今回は三味線を皆さんにご披露いたします」

中村美律子

35周年コンサートのオープニングは中村美律子の原点でもある「河内音頭」を披露。

中村美律子

中村美律子が歌う「河内音頭」に合わせて、錦糸町商店街振興組合の皆さんが踊った。

開演前にそう語っていた中村は気合い十分。「原点の『河内音頭』あり、歌謡浪曲あり、ヒット曲あり、新曲も歌ってと、非常に盛りだくさんでして、中村美律子のええとこ、ぎゅーっと詰め込んでお届けしたいと思います」と、約1000人(感染拡大防止のため入場者数を制限)のファンが詰めかける中、彼女にとって音楽の原点である「河内音頭」を、「錦糸町商店街振興組合」の24人の踊り手と一緒に踊って歌って、賑やかにオープニングの幕を開けた。

中村美律子

岸和田名物・だんじりをモチーフにしたド迫力の演歌「だんじり」を熱唱する中村美律子。男は燃えろ! 女も燃えろ! 義理と人情の難波気質の人生応援歌だ。

中村美律子

コンサート後半、中村美律子はコロナ禍で練習を積んだ三味線をファンに披露した。

その後は、デビュー曲「恋の肥後つばき」をはじめ、「酒場ひとり」「人生桜」「だんじり」「長編歌謡浪曲 無法松の恋」などを歌唱して前半を締めくくると、後半は三味線を披露して、観客を楽しませた。。

そして、新曲「命の花道」をはじめ、「壺坂情話」「浪花しぐれ」「瞼の母」など全16曲を熱唱。最後は、作曲家・岡千秋がサプライズでステージに上がり、同氏の指揮で、同氏が作曲した中村の代表曲「河内おとこ節」を、華やかな踊りをバックに歌ってフィナーレを飾った。

中村美律子

フィナーレは中村美律子の代表曲「河内おとこ節」。作曲した岡千秋が指揮者として登壇。中村の35周年を盛り上げた。

中村美律子

踊りの皆さんも加わり、ステージはより一層華やかに。35周年コンサートを盛大に締めた。

「いろんなことがあり過ぎましたけれど、よくここまで35年間もやり続けることができたなと思います。それはひとえに皆さんに支えていただき、応援していただいたお陰だと心から感謝しています。好きな道をここまで歩けたこと、それだけですごく幸せなことです。歌手としては本当にいい人生でした」

35周年を振り返る中村は、現在71歳だが、衰えない意欲を示してファンに感謝した。

「今後は、病気をしたことがあったので体には気をつけて、喜んでくださる皆さんのお顔を大切にして、これからも歌い続けていきたい。まだまだ元気ですので、あと35年はやろうと思っています(笑)。いまジムに通っていますが、足腰を鍛えるのに日舞を習ったらいいかなと思っていまして、来年は日舞にも挑戦してみたいですね」

この日コンサートの模様は来年3月9日に、DVD & CD(『35周年記念 中村美律子コンサート~人が好き 歌が好き この道をゆく~』(仮))作品としてリリースされる予定だ。

なお、中村は来年1月8日から同14日まで愛知・名古屋市の御園座で「美律子と純烈の 新春! 初うた!! 初笑い!!!」と題した新春特別公演に出演する。

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