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二見颯一

感動パフォーマンス! 二見颯一が5周年を祝うやまびこコンサートで、目指せてっぺん、目指せ100周年コンサート!

二見颯一が4月25日、東京・江東区のティアラこうとう大ホールで、「デビュー5周年記念 二見颯一やまびこコンサート2023 in東京」を開催し、会場に詰めかけた約1100名のファン、ライブ配信を見たファンとともに、短くて長かった丸4年を歌で振り返った。昨年、故郷・宮崎で開催し、話題となっていた“やまびこコンサート”をベースに、よりパワーアップした記念コンサートでもあり、終演後のロビーでは今見た感動を共有するファンで溢れていた。

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2019年3月、「哀愁峠」でデビューした二見颯一。演歌歌手として丸4年を数え、5周年に突入した。

プロローグ

開演前、会見に応じた二見颯一はこの5年を振り返り、「旅はまだまだ続くが、成長もした」と語っていた。

「新曲『一里塚』のように旅はまだまだ続くな、という思いがあります。この5年の半分ぐらいは(コロナ禍で)生のステージで歌う機会がなくて、ファンの皆様にどうにか歌を届けられないかなという思いでやって来ました。一日一日、新しいことをやろうという気持ちでした。その分、成長したという思いがあります」

二見はその成長した姿を見せたいと、約半年間練習してきたという長編歌謡浪曲から歌い始めることにした。

固唾を飲んだ約9分間

「皆様、今日は二見颯一やまびこコンサート2023 in 東京をティアラこうとうで開催いたします。“令和にこだまするやまびこボイス”二見颯一です」

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二見のナレーションが会場に流れると、羽織袴姿の二見がステージに現れ、今年生誕100年を迎える三波春夫の長編歌謡浪曲「豪商一代 紀伊国屋文左衛門」を披露した。三波の長編歌謡浪曲の中でも人気作品で、嵐の中、主人公の文左衛門が白装束に身を包んで江戸を目指してみかん船に乗ったのが10月26日だった。この日は二見の誕生日でもあり、作品に縁を感じたという。

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「これからもっともっと頑張っていくぞ」という二見の気持ちが込められた長編歌謡浪曲の初披露だった。約9分間、固唾を飲んだファンが歌い終えた二見へ大きな拍手を贈ると、一気に二見ワールドが明けた。

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白地にグリーンの柄が描かれたスーツで再登場した二見は、テレビ番組で歌って好評だったという稲垣潤一の「ドラマティックレイン」をカバーし笑顔を見せた。このスーツは絵が得意な二見がデザインしたものだった。

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ここから二見は「デビューから今まで、二見颯一と一緒に歩んできた僕のオリジナル曲を皆様にお届けしたいと思います」と、デビュー曲「哀愁峠」、アルバム収録曲から「放浪のはて」と「ところがギッチョン恋之介」、初の列車もの演歌に挑戦した「0時の終列車」、 “走れ 走れ 走れ”と歌うサビが印象的な「君恋列車」、そして新曲「一里塚」のカップリング曲「青空みたいな男です」の5曲を歌い上げると、ステージ袖に消えた。

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新曲「一里塚」は二見颯一の等身大

新曲の衣裳に着替えた二見が披露したのは5歳の時から習っている民謡の「刈干切唄」だった。高校2年生の時に正調刈干切唄全国大会男性の部で優勝した、二見にとっての十八番だった。

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民謡を歌い始めて20年。25歳の二見にとっては、物心がついた時から生活の中に民謡があった。

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「僕の故郷・宮崎県の民謡『正調 刈干切唄』を、アレンジを変えて聴いていただきました。民謡を始めて20年。生まれた時からずっと一緒にいるような気持ちです。民謡というのは、いつもは尺八や三味線、横笛、太鼓の演奏で歌いますが、今日はエレキギターがあり、ピアノがありというアレンジで聴いていただきました。いろんなアレンジが加えられるのが、民謡です。でも、アレンジがなくても、声だけで伝わるのも民謡です」

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静まり返った会場に、「南部牛追唄」を歌う二見の声だけが響いた。

二見は岩手民謡の「南部牛追唄」を一節一声、声だけで披露し、民謡の素晴らしさを届けると、「ステージで披露させていただくのは初めてです。衣裳を披露するのも初めてです。5周年記念曲『一里塚』。聞いてください」と、翌日発売となる新曲を披露する。

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「僕のデビューから今までを振り返ってみると、丸4年間はあっという間でした。でも、考えてみると一日一日が大切で、大事な4年でもあったので、長かったかなとも思います。長いとも短いともとれる4年でした。一里というのは4km弱ぐらい。人によって長いなと思う人や、あっという間の距離だと思う人がいます。ですから、この『一里塚』は僕のデビューから今までと重なる気がして、二見颯一の等身大の歌だなと思っています」

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新曲「一里塚」は等身大の歌だと紹介する二見。

感動パフォーマンス!

コンサートはこの先、クライマックスに向かう。言葉では表現できない感動のパフォーマンスを二見颯一が届ける。

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ちあきなおみが1977年に発売し、その年の『NHK紅白歌合戦』でも歌われた「夜へ急ぐ人」をダンサーと一緒に踊りながら披露すると、割れんばかりの拍手に会場が包まれる。

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「体が硬いので大変でした(笑)。宮崎で行ったやまびこコンサートでも披露させていただきましたが、ダンスも演出もパワーアップしてお届けしました!」

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大きな拍手をもらった二見は「大変でした」と笑った。

「夜へ急ぐ人」の独特の世界観を引き継いだまま、二見はギター演奏でチョー・ヨンピルが歌った韓国民謡の「窓の外の女」、ピアノ演奏で吉幾三の「情炎」を、このコンサートならではのアレンジで披露した。

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黒シャツに白のジャケットを羽織った二見は、「僕の声の魅力が生きる作品として選曲していただきました」と、二見がふだん歌う演歌・歌謡曲ではあまり使わないファルセットなどを効かせながら洋楽の「アンチェインド・メロディ(Unchained Melody)」を、“Oh, my love My darling・・・”と英語で歌った。1955年の楽曲だが、1990年に映画「ゴースト/ニューヨークの幻」の主題歌に採用されリバイバルヒットした作品だ。

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ダンスを披露しながら“熱演”すると、洋楽の日本語カバーで、郷ひろみの代表曲「GOLDFINGER ’99」をこちらもパフォーマンス。“A CHICHI A CHI”と、本家に負けない激しいダンスとともに魅せ、コンサートのラストを盛り上げた。

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心が揺さぶられるクライマックス。演歌歌手・二見颯一がジャンルを越え、一シンガー&パフォーマーとなって降臨した瞬間でもあった。

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山河にこだまするやまびこボイス

興奮冷めやらぬステージに、やりきった満足感に満ちた二見が現れる。

「今年10月に25歳になります。これまで本当にたくさんの皆様に支えていただきました。デビュー前はもちろん、そしてデビューしてからもおひとりおひとりが僕を支えてくれました。一つ一つの点と点がつながって、こうして5年目を迎えることができました。2019年に“やまびこボイス”のキャッチコピーで日本クラウンからデビューさせていただいて、5年目を迎え、こうして『ティアラこうとう』の大ホールで、こんなにもたくさんの皆様にお祝いしていただけました。こんなにうれしいことはありません」

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屈託のない笑顔で、「いかがでしたか?」とファンに呼びかける二見。しばし、ファンとの会話を楽しんでいた。

拍手が送られる中、二見は続ける。

「5年目の勝負曲『一里塚』が明日(4月26日)発売になります。僕の歩んできた道、そしてこれから歩んでいく道です。そして、皆さんが応援してくださった道でもあります。これからも皆さんと歩んでいく一里一里に綺麗な花を咲かせていければと思います。最後にこの曲をお届けさせていただきます。聴いてください」

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二見の背景に、真っ赤に燃えた山河が現れる。

二見がアンコールに準備した曲は「山河」だった。五木ひろしが2000年にリリースした同曲は人生を山河に見立てた壮大な作品だ。

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「自分の歩んできた道はどうだったかな、どのように歩んでいこうかなという作品だと思います。僕はまだデビューして4年しか経っていませんが、ファンの人たちと一緒にこの4年を振り返りたい。僕のキャッチコピーにちなんで、歌声が山河にこだまする“やまびこボイス”になればいいなと思いました」

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ラストソングに「山河」を選んだ理由をこう語っていた二見。ステージの背景に描かれた“山河”をバックに二見は、最高の歌声を届けた。

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そういえばコンサート前、二見はこんなことも話していた。

「命つきるまで歌いたい。医療技術に発達してもらって、『二見颯一 100周年コンサート』とかやりたいですね(笑)。新曲のように目指せてっぺん。二見颯一の“一”はてっぺんの“一”。何事もトップを目指したい、といつも心の中で思っています」

歌が素晴らしいのはもちろん、二見のこんなハートにもファンは惹きつけられているのだろう。

二見颯一

 


2023年4月26日発売
旅はまだまだ一里塚、めざせてっぺんいつかは昇る
二見颯一「一里塚」
二見颯一「一里塚」

「一里塚」
作詩/かず翼 作曲/水森英夫 編曲/竹内弘一
c/w「青空みたいな男です」
作詩/保岡直樹 作曲/水森英夫 編曲/竹内弘一
日本クラウン CRCN-8563 ¥1,400(税込)

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