【写真追加】二見颯一が新曲「泣けばいい」発売記念ライブ。堀内孝雄が手がける切ないバラードで成長を魅せる! MV再生回数も目指すは300万回!!
二見颯一が8月12日、東京・目黒区のライブハウス「中目黒トライ」で新曲発売記念ライブを開催。アリスのメンバーで、シンガーソングライターとしても活躍する堀内孝雄が作曲を手がけた通算9枚目のシングル「泣けばいい」を披露すると、「この歌で成長した二見颯一を見せたい」と語った。
『二見くんらしく歌ってほしい』
「歌詞の世界に導かれて、ややスケール感のあるメロディーになり、アレンジでさらにダイナミックな曲になりました。二見君はとても魅力的な声の持ち主ですが、こんなバラードもこんなふうに素晴らしい表現力で歌われることに驚きました。彼の透き通ったまっすぐな歌声でこの作品を多くの人に届けてもらえたら僕もうれしいです」
堀内孝雄も期待する二見颯一の新曲「泣けばいい」のテーマは“愛”だ。作詞家・石原信一氏が離れ離れになったことで余計に募る深い愛を描き、堀内が切ないバラードに仕立て上げた。二見のオリジナル曲としては初めての曲調となる。
「堀内さんからは『二見くんらしく歌ってほしい』と言われました。二見くんのノビのある歌声を活かしてもらっても、堀内孝雄のメロディーは残るように作ったので自由に歌ってほしいと」
そう言われて臨んだレコーディング。通常はオケ録の際の仮歌と、本番収録の2回行われるが、仮歌が本採用された。
「仮歌では『次、本番があるから自分の好きなように歌おう』という思いがあり、歌いたいように、自分が好きなように歌いました。もちろん、本録でも歌いましたが、聴き比べてみると仮歌のほうがよくて。『自由に歌ってほしい』と堀内さんから言われていましたが、通じるところがあったのかもしれません」
堀内からは「キーを変えてもいい」とも言われていたが、「堀内さんからいただいたデモ音源のキーと、僕が歌いたいキーが同じでした。ですので堀内さんからいただいた音源の雰囲気も意識して、テイストを少し取り入れさせていただくなど勉強もさせていただいた」という。
絶対に誰にも歌わせない
8月7日の新曲発売に向けて、二見は6月から「泣けばいい」をイベントやライブで歌って来た。
「今までの新曲では、発売日少し前や発売後に大々的にPRすることが多かったんですが、今回は発売の2カ月前から歌ってきました。いちばん最初に歌ったのは6月のファンミーティング。オフィシャルにはタイトルしか発表していなくて、レコーディングも仮録音しただけの時でした。今までにない曲調の作品に皆さん驚いていましたが、『こういう曲を颯ちゃんに歌ってほしかった』という声を聞いた時はうれしかった」
作品が届いた時、二見は「早くレコーディングして、絶対に誰にも歌わせない」と思ったほど惹かれたというが、ファンの好反応を得てより自信を深めた。
「ファンクラブ限定のイベントでこれだけいい反応をいただけたので、この『泣けばいい』で僕のことを知ってくださる方も増えるんじゃないかと思いました」
実際に、「泣けばいい」を聴くために二見のイベントに参加する人も多く、普段は演歌を聴かない新たなファン層にも浸透している。
「泣けばいい」MV、目指すは300万再生!
ところで、なぜ今回、二見は堀内の作品を歌うことになったのか? 二見はコンサートの最後にいつも「山河」を歌っている。人生を“山河”にたとえた小椋佳の作詩作品だが、堀内が壮大なメロディーをつけていた。「いつかは堀内孝雄さんの曲をオリジナル作品として歌いたい」。二見はそう願ってきた。
「堀内さんに作曲していただけるとわかった瞬間はすごくうれしかった。最初は信じられませんでした。オリジナル曲を作っていただきたいという話はしていましたが、何年か先の話だと思っていました。ところが、半年もしないうちに書いてくださることが決まり、あっという間に具体的に進みました。ですので、最近になってようやくです。『ああ、堀内さんに書いていただいたんだ』と実感できたのは」
発売日の翌日(8月8日)にはYouTubeでミュージックビデオが公開されたが、わずか4日で4.3万回再生を超えている。
「僕のミュージックビデオの中では、『0時の終列車』と前作『罪の恋』が100万回再生を突破しています。どちらも師匠である水森英夫先生の作品ですが、物語や雰囲気はまったく異なる2曲です。『泣けばいい』はこの2曲に続く作品になると思います。100万回と言わず200万回、300万回と見てほしいですし、その手応えを感じています」
ファンと一緒に、さあ、盛り上がっていこう
新曲発売記念ライブでは、オープニングにその「0時の終列車」と「罪の恋」の2曲を歌って登場した二見。会場からは「颯ちゃん」コールもかかり、二見はファンとひとつになって歌唱すると笑顔を見せた。
二見の新しい顔を見せたいと、最新カバーアルバム『やまびこソングス』からムード歌謡の「ラブユー東京」などを聴かせると、アルバム『颯』シリーズ収録曲から「昭和恋月夜」「母恋しぐれ」を歌唱し、新曲「泣けばいい」を披露した。
「ずっとコンサートで歌って来た『山河』は堀内孝雄さんの作曲作品です。いつか作ってもらえたらいいなと、と思ってきましたが、夢が叶いました。CDに収録されているのは仮歌です。僕も仮歌で歌ったほうがいいと思いました。この2カ月、『泣けばいい』を歌ってきましたが、仮歌に近づいてきたな思います。もっともっと洗練させて透明度を深めていきたい」
二見はファンにそう呼びかけていた。
中目黒トライの客席はファンで埋めつくされていた。二見は新曲発表会やアルバム発売記念ライブなど、ホームコースのようにこのライブハウスで歌ってきた。デビュー直後に行ったファンミーティングでは「お客様は20人ぐらいでした。コロナ禍でもないのに、皆さん間隔をとっていた(笑)」が、今ではファン同士の肩が触れ合うぐらいに密度の濃い空間となっている。
「『泣けばいい』は、発売日の2カ月前から歌ってきましたが、ファンの皆さんと一緒に発売記念イベントを迎えることができて、『さあ、ここからもっと盛り上げていこう』という意識を強く持つことができました。ファンの皆さんが熱を加えてくださいました」
歌に人柄を乗せて! 銀河中に届けたい
二見はオリジナル曲から「修善寺の夜」「ごめんよ」の2曲を歌うと、「デビュー時からずっと応援していただいているんだなと感じます」と熱烈なファンに感謝し、カップリング曲「花唄」に継いで、最後にもう一度、「泣けばいい」をフルコーラスで届けた。
離れ離れになったのは恋人か、友人か、家族か。聴く人それぞれが切ない愛を感じながら二見の歌声に聴きいっていた。
「堀内さんのソロ楽曲をたくさん聴かせていただきましたが、曲の作り方が素敵な方なんです。1番、2番、3番というふうに物語を分けて表現されていなくて、ひとつの作品として構成されています。後半にいくに従って盛り上がったり、徐々に切なくなっていったり。実際にお目にかかるとすごく優しい方なんですが、堀内さんが作られた曲には、その優しいお人柄が表れています。曲に人柄が表れているのですが、僕も目指したいと思います」
二見はこれまでの作品では声を張ってきたが、今回は抑えて歌っている。
「そこを新たな魅力と感じていただきたいですし、この曲で成長したなと思ってもらいたい」とも語る二見颯一は、「もっともっと歌って、たくさん聴いてもらいたい」と力を込めた。全国に、世界中に、銀河中に届けられるように、と。
2024年8月7日発売
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