服部浩子の歌世界〜女性の情念を映し出す新曲「陽炎坂」〜
服部浩子が9月29日に発売した新たな境地を目指すと話す新曲「陽炎坂」は、ゆらめく儚い陽炎に愛する人の面影を重ね、忘れられない愛に思いを馳せるドラマチックな演歌作品だ。デビュー32年目を迎えた服部の円熟した歌声が、情感豊かな歌世界を我々の目の前に映し出す。
「陽炎坂」で、これまでにない新境地へ
Q 新曲「陽炎橋」、素敵です。カラオケがお好きな方が歌いたくなるような曲ですね。
服部 ありがとうございます! 私はデビューの時から多くのカラオケファンの皆さんに温かい支持をいただいてきたので、これまでは “服部浩子のイメージを崩したくない”という思いで楽曲づくりをしてきたんですけれど、今回は“服部浩子が楽曲に合わせる”ということで、この作品で今まで踏み入れたことのない境地を目指してみようと思っています。
Q 改めて新曲「陽炎橋」はどのような作品でしょうか。
服部 2015年にテイチクに移籍させていただいた時、第1弾の作品「三日月海峡」で田久保真見先生と岡千秋先生に書いていただいたのですが、今回6年ぶりにお二人に書いていただきました。「三日月海峡」はまさに情念。“夜空に浮かぶ三日月を刺してください”という女性の強い情念を歌っていたんですけれど、「陽炎橋」は儚い陽炎をイメージして書いていただいた、また少し違う女性の情念を描いています。初めてデモテープを聴いた時は、一番最初の1行目のフレーズがドキッとしましたね。とても印象的でした。
女に生まれた その意味は
あなた あなた あなたに 出逢うため
(「陽炎坂」歌詞より)
Q 真っ赤な色を感じるドラマチックなタイトルもとても斬新ですね。
服部 そうですね。「陽炎」という言葉、とても綺麗じゃないですか。私、実は生まれ持ってのラッキーカラーが赤なんですよ。燃える女です。普段は全然燃えてないんですけれど!(笑)。だから赤が好きなんです。あと二番に出てくるのですが「逃げ水」という言葉。最初どういうことなんだろう?と思って調べたら、「陽炎」の一種なんですね。田久保先生は色々な言葉や表現を持っていらっしゃって、本当にすごいなと思いました。とてもいい作品をいただいたと思います。
Q レコーディングはどのような雰囲気で進められましたか?先生方から何かアドバイスなどはありましたか?
服部 曲の最後に「愛がゆらゆら 愛がゆらゆら 陽炎坂」という歌詞があるのですが、その最初の部分。岡先生からは力を抜いてあまり思いを込めすぎないように、と言われましたがどうしてもできなかったんです。くどく作りすぎてしまったものを薄味に変えるって難しいんですよね。二度目の「愛がゆらゆら」は思いを込めて。そのバランスはとても言われました。
Q カラオケで一般の方が歌う際のアドバイス、上手に歌うコツなどがあれば教えてください!
つかんだ指から すりぬけた
愛がゆらゆら 愛がゆらゆら 陽炎坂
(「陽炎坂」歌詞より)
服部 そうですね。「つかんだ指から」と「陽炎坂」の二カ所は気持ちをグッと込めて歌っていただいて、あとはサラッと歌っていただくのが一番いいかな。サラッと歌った方が、逆に相手に気持ちが伝わりやすいと思います。
Q 最後に、オトカゼの読者やファンの皆さんへメッセージをいただけますでしょうか。
服部 新曲「陽炎坂」は、女性の皆さんにはきっと共感していただける曲だと思いますのでじっくり聴いていただきたいですね。そして皆さんにも歌っていただきやすい曲になっています。「陽炎坂」のカラオケ審査大募集の企画も実施しますので、ぜひたくさんの方に参加していただけたらなと思います。今年デビューから32年目を迎えさせていただきましたけれど、これからも何を歌っても服部浩子だね、と言われるような皆さんに印象を残せるような歌手になるために頑張っていきたいと思います。皆さんに早くお会いできるのを楽しみにしています!
2021年9月29日発売
服部浩子「陽炎坂」
Profile
服部浩子(はっとり・ひろこ)
1971年5月29日、東京都町田市生まれ。1982年、日本テレビ系の番組「日本ちびっこ歌謡大賞」でグランプリを獲得。第一プロダクションの誘いを受け、作曲家・聖川 湧氏に師事する。1990年「御神火月夜」でデビュー。その年の各種新人賞を受賞。1994年にリリースした「海峡わかれ町」が40万枚のセールスを記録。またラジオパーソナリティとしてTBSラジオの長寿番組「いすゞ歌うヘッドライト」で1992年から1997年までの5年間、金曜日を担当していた。2019年にはデビュー30周年を迎え、その円熟味を増した艶のある歌声で多くのファンの支持を得ており今後ますますの活躍が期待される。
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