真木ことみ

真木ことみが30周年記念ディナーショーで感謝。応援団長の中畑清にヒット曲の恩返しを誓う

真木ことみが8月11日、東京・豊島区のホテルメトロポリタン池袋にてデビュー30周年記念ディナーショーを開催し、野球解説者の中畑清ほか多彩なゲストを交えて、ファン300人と温かい宴の時間を過ごした。

「大変なこともありましたが、いつも本当にたくさんのファンの方に支えていただいて、こうして30周年の記念ディナーショーを開催させていただけることに感謝しています。応援団長のお兄さん、中畑清さんも駆けつけてくださいました。今日は、感謝の気持ちを込めて一曲一曲歌わせていただきたいと思います」

真木ことみ

真木ことみ

真木は、1983年3月に「橋」でデビューし、2000年には現在所属するの日本クラウンに移籍。10周年、15周年、20周年、25周年と5周年ごとに大きな記念イベントを開催してきた。

「30周年は、私にとって大きな節目です。温かい雰囲気の中で、楽しいディナーショーにしたいなと思って準備を進めてきました。とても光栄なことですが、今日は(山口百恵のラストコンサートの演出を担当したことでも有名な)宮下康仁先生が演出をしてくださいます。身が引き締まる思いですが、お越しくださるファンの方が十分に楽しんでいただけるショーになると確信して臨みたいと思います」

真木ことみ

応援団のお兄さん、中畑清と一緒に、30周年のポーズをとる真木ことみ。中畑は野球解説者となった今も、現役のプロ野球選手時代と同じように、ムードメーカーとして会見や会場を盛り上げていた。

そんな真木に、中畑清はエールを送った。中畑は真木のデビュー時から応援団長としてサポートしてきた。

「(コロナ禍の)こういう時だからこそ立ち向かっていくことが大事。歌手はメッセンジャーとして、歌で元気を、感動を与える役割を持っていると思います。30周年だからこそ、このディナーショーも成功させてほしいし、ことみちゃんのあとに続く歌手の人も出てきてほしいよね。メッセンジャーである歌手が時代に、困難に立ち向かわないのは罪だと思います」

中畑の言葉に、真木は気を引き締めながらも「今日という日のうれしさも倍以上になりました」と笑顔を見せる。真木にとって中畑は「やさしいお兄さん」だった。

「ひまわりや太陽のような存在。一瞬でその場を明るく、元気にしてくださいます。いつもやさしく接してくださるお兄さんです。おじさんじゃなくて(笑)」

すると中畑は、「おじいちゃんだよ。今日は孫の誕生日なんだよ。帰ったらお祝いをしないと」と反応していた。しかし、応援団長として、真木に「このまま歩んでいってほしいと思いますが、時代のニーズに応えながら、いろんな歌を歌ってほしい」とリクエストしていた。

真木ことみ

ディナーショーでは、デビュー曲「橋」と、そのカップリング曲「命かざって」から歌い始めた真木が、憧れの歌手の作品から美空ひばりの「柔」、石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」などをメドレーで聴かせると、中畑が花束を持ってステージに登場。「30周年おめでとう」と、改めて真木を祝福した。

真木ことみ

中畑清は「30周年おめでとう」と、真木ことみを祝福。花束を贈呈した。

真木ことみ

デュエット曲「ときめいて乾杯」を楽しそうに歌う真木ことみと中畑清。歌が大好きな中畑はこれまでにCDを2枚リリースしているというが、「歌はヒットしないと寂しいから、自分で出すより人の歌を歌っていたほうがいいね。でも、話があれば・・・」と前向きな姿勢も。

2人は、1997年に発売したデュエット曲「ときめいて乾杯」(アルバム『真木ことみ全曲集』に収録された一曲)を披露。中畑は「まったく練習していなかったけど、歌はとってもいいよ。杉本眞人さんの作曲作品で、永遠に残るデュエット曲だと思います」とアピールし、真木に「もう一度、収録し直して発売しようか」と提案していた。

歌うことが大好きな中畑は「1曲だけで帰ると悔いが残る(!?)」と、加山雄三の「ぼくの妹に」を熱唱し、真木に歌をプレゼントした。

真木ことみ

真木は2000年に現在の日本クラウンへ移籍しているが、ショーの中盤には、移籍第一弾となった「まこと酒」、移籍初期の作品から川シリーズの「いのち川」、「旅路川」、「きずな川」などを熱唱すると、終盤にはちあきなおみの「冬隣」、髙橋真梨子の「for you・・・」、そして8月3日に発売したばかりの新曲「くれないの糸」とそのカップリング曲「カナリア」などを聴かせた。

「『くれないの糸』は前作の『天の糸』と同じ作家の先生(作詞/朝比奈京伃、作曲/弦哲也)にお願いして作っていただきました。好きになってはいけない相手を好きになってしまって、胸を締めつけられるようなやりきれない思いを抱きながらも、あきらめきれない心境を歌った作品です。デビュー30周年を記念した演歌作品なんですが、たくさんの方に『ことみちゃんの演歌を待っていたよ』と言っていただいていまして、自分で言うと嘘っぽいですが(苦笑)、評判がいいです!」

真木ことみ

真木ことみ

ショーの途中では、歌唱曲にまつわるエピソードを話し終わったところで、曲順を間違えていることに気づいてやり直す場面もあったが、「今のは聞かなかったことにしてください」と観客を笑わせるなど、和気あいあいとした雰囲気のディナーショーだった。ちなみに、曲順を間違えた歌は、デビュー15周年記念曲第2弾として2007年にリリースした「おんなの時雨」。初めて『NHK のど自慢』にゲストとして出演した際に披露したという。その予選会のでエピソードがクスっと笑えた。

真木ことみ

「30周年という節目の年まで、私を連れてきてくださったファンの皆様、支えてくださったスタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。これからもマイペースながらゆっくりでも構わないので、前進していけたらなと思います。やはりヒット曲を出したいという思いが強いですね。ヒット曲を出すことで、そのあとにいろいろなご褒美というものが見えてくるのではないかと思います」

ヒット曲を出すことが応援団長のお兄さん・中畑清を始め応援してくれる人への恩返しだという真木は、「一人でも多くの人に新曲『くれないの糸』を聴いていただいて、応援していただけるよう頑張ります」と決意を述べていた。

なお、ディナーショーには真木を祝福するために、ゲスト歌手として齊藤絹枝、松井夢二、志村晴美、早川しづ子(登場順)がステージに上がり華を添えた。

また真木は来年2月8日に大阪国際交流センターにて「30周年記念コンサート」の開催を予定している。

 

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2022年8月3日発売
デビュー30周年記念曲
真木ことみ「くれないの糸」
真木ことみ

「くれないの糸」
作詞/朝比奈京仔 作曲/弦哲也 編曲/南郷達也
c/w「カナリア」
作詞/厚田めろん 作曲/弦哲也/編曲/南郷達也
日本クラウン CRCN-8500 ¥1,350(税込)

30周年記念曲「くれないの糸」は、一途な“女ごころ”を真木が主人公になり切って、朗々と、切々と歌い上げる純演歌作品。カップリング曲の「カナリア」は、ワルツのリズムに乗せた、シャンソンのテイストの歌謡曲。異国情緒溢れる、新しい真木の魅力を発見できる。


2022年8月3日発売
『真木ことみデビュー30周年記念アルバム~くれないの糸・いのち川~』
真木ことみ

日本クラウン CD2枚組 CRCN-41409 ¥5,000(税込)

収録曲
DISC1
01. くれないの糸
02. おんなの時雨
03. 天の糸
04. 石蕗の花
05. 酒の舟
06. 雪の華
07. 無情の雨が降る
08. 極楽とんぼ
09. もどり舟
10. きずな川
11. すずらん食堂
12. 海峡のおんな
13. 花ふたつ
14. ふるさと忍冬
15. 片恋岬

DISC2
01. いのち川
02. 橋
03. 春よ来い
04. 十年坂
05. 恋散らしの雨
06. 母の暦
07. 旅路川
08. こころ舟
09. 東京しぐれ
10. 紅つばき
11. おもいで橋
12. 火の河
13. なでしこの花のように
14. 女の慕情
15. まこと酒