三山ひろし、デビュー記念日に歌の宝石箱を届ける
「やっぱり天才だわ。久しぶりに観て思い出したけど、三山ひろしは、天才!!」
6月3日、三山ひろしが2年ぶりとなる中野サンプラザホールでのリサイタルを行った。昨年9月18日に予定していた公演だが、コロナ禍で延期となっていた。しかし、振替公演となった6月3日は、三山が2009年、「人恋酒場」で歌手デビューを果たした記念日でもあった。
冒頭の言葉はリサイタルを観たあるファンが思わず発した言葉だ。コロナ禍でコンサートが延期や中止となるなか、久方ぶりに三山のコンサートに友人と観に来たそのファンは、「三山ひろしは、天才!」と感嘆していた。
「活力を与えられるコンサートにしたい」
三山は気合いを入れていた。コンサートが始まる前、彼は「このステージは1年にわたって構想してきた」と話していた。
三山ひろし デビュー日というのは、歌手としての誕生日なので、すごくうれしいです。ここまで育ててくださった方々にどのようにご恩返ししたらいいか、それは歌でしかお返しができませんので、一生懸命歌って、皆さんに笑って、泣いて、楽しんでいただけるステージをこの1年にわたって構想してきましたので、今日は最後まで皆さんに存分に楽しんでいただければと思います。
ステージは大きく分けると2部構成になります。1部は「スターコーナー」と題して、星という言葉のついた名曲の数々を集めて歌います。コンサートタイトルにも「歌の宝石箱」というサブタイトルを付けさせていただきました。その1部の最後には三波春夫先生の長編歌謡浪曲「その夜の上杉綱憲」を歌わせていただきます。この曲は、今年3月の大阪・新歌舞伎座公演でご披露しましたが、こういうコンサートでは今回が初の試みです。忠臣蔵というと、浅野内匠頭よりの話が多いのですが、これは吉良上野介の息子の思いを歌った1曲です。
2部の見どころは、コロナ禍の中、旅行に行けない方が多いので、このひと時だけでも旅の気分を味わっていただきたいということで、『世界一周コーナー』と題して、歌で世界旅行を楽しんでいただくコーナーを企画してみました。そして、コンサートでは初めてのアコースティックギターの弾き語りがあります。
コロナ禍で不安な気持ちで来てくださる方も多いとは思いますが、せめてこのコンサートの時間だけは(コロナのことを)一切忘れて、音楽って生で見るのがいいねと思っていただけるようなステージにしたい。そして、帰る時は「よかったな」「楽しかったな」というお気持ちになって、明日から元気になって頑張っていけるような、そんな活力を与えられるようなコンサートにしたいですね。
三山ひろしの歌の宝石箱や~
デビュー記念日である6月3日午後3時、「三山ひろしリサイタル2021~歌の宝石箱~」の幕が開けた。オープニングは2015年、デビュー7周年の作品であり三山の代表曲のひとつ「お岩木山」から始まった。この年の大みそか、三山は初めて『NHK 紅白歌合戦』に出場し、以降、6年連続で出場している。
青い着物姿で登場した三山は、「お岩木山」を歌い終わると観客に語り始める。
三山ひろし こういうご時世ですから、地方を回らせていただいても延期や中止も多くございまして、2年ぶりの中野サンプラザでのステージでございます。皆様に楽しんでいただけるように趣向を凝らしましてお送りさせていただきますので、最後までよろしくお願いします。
「お岩木山」では、初めて、あの『NHK紅白歌合戦』の舞台を踏ませていただきました。涙を堪えながら歌った、そんな思い出があります。そして皆様に応援していただきながら、6年連続、6回の紅白歌合戦に出場させていただいていまして、本当にうれしい限りでございます。皆様の応援があるから、あのステージに立てる。そんな喜びをかみしめながら、今日も、紅白歌合戦歌唱曲をお届けしたいと思います。
リサイタルは2部5幕の構成となっており、三山のオリジナル曲を集めたコーナーで、「お岩木山」のほか、「四万十川」(2016年)、「男の流儀」(2017年)、望郷山河「2019年」、「北のおんな町」(2020年)の4曲を披露した。
また、このリサイタルは映像作品として今秋発売されることも明らかにする。8月にはTBS系列で放送され、さらに秋、予定では10月にDVDとしてリリースされる。
三山ひろし 今日は撮影が入っていまして、なんと、デーブイデーとして発売するということでございまして、今日の記憶をまた蘇らせるようなデーブイデーになること間違いなし! そして、お越しになっていない方は、「ああ、あの時行けばよかった」と思っていただきながら観ていただくデーブイデーになりまして、秋頃発売でございます。どうか、ひとつよろしくお願いします。
三山の“デーブイデー”という表現を笑うファンと、DVD発売を拍手で喜ぶファン。ファンの心をつかんだ三山は、「ダンチョネ港町」(2011年)などのオリジナル曲を歌い終えると、スターコーナーへと入っていく。ステージには夜空に輝く一番星の演出。童謡「きらきら星」がかかる中、三山がナレーションする。
ちなみに、「きらきら星」の旋律は18世紀半ばにフランスで生まれた。それに歌詞がつけられシャンソンとして流行し、イギリスにわたって19世紀に「Twinkle, Twinkle, Little Star」と変容し、世界的に知られる童謡となっていく。シャンソンでは恋の歌として歌われ、恋をした女の子が母親に「ママ、言わせて。恋人なしで生きることはできるの?」と問いかける。
NO HIRISHI NO LIFE
ステージの一番星がひと際輝く中、ナレーションが流れる。
三山ひろし 憧れの歌の世界に飛び込んだのが28歳。早いもんで、今年で13年が経ちました。ここに来るまでにいろいろなことがありました。楽しいことばかりではありませんでした。しかし、戸惑い、迷い、もがきながら、なんとかここまでやってこられたのも、いつも私を応援してくださる皆様のおかげです。本当に感謝しています。そして、この歌謡界で活躍されている各先輩方の姿をずっと見てきました。少しでも近づこうと、自分なりに無我夢中でここまでやって来ました。まだまだ未熟な私ですが、これからも歌謡界のスターを・・・。
カコッ!! ナレーションの途中で突然、夜空に輝く一番星が傾く。
三山ひろし スタ、あれ? カコッって!? まだ早いんでしょうねえ、スターには。なんでしょうかねえ、ダスター、なんつって、アハハハ。いやいや、それは置いておいて、スター目指して頑張ってまいりますので応援よろしくお願いします。
「星降る街角」や「星は何でも知っている」など、星にまつわる曲を11曲も集めた三山。途中、「夜空の星」(加山雄三)~「星空のディスタンス」(THE ALFEE)~「蒼い星くず」(加山雄三)とメドレーで聴かせる場面では、電飾のエレキギターを持ち出し、コミカルな動きと共に観客を楽しませる。まさにエンターテイナーだが、そもそも、まだ “スター”には早くて、今はまだ “ダスター”って何? ホコリを取る人?
歌手である三山は、こんな演出を1年かけて考えていたのか。ビタミンボイスによる歌声にしびれ、自然体で笑わせ、ファンの心をわしづかみにする。ファンが「天才!」と感嘆するのも頷ける。果たして虜になったファンは「三山ひろしなしで生きていけるのか?」。
第1部の最後は、得意とする長編歌謡浪曲「その夜の上杉綱憲」で締める。三山が言うように同曲は、今年3月に行われた新・歌舞伎座での劇場コンサート「みやまつり2021」で披露されたが、ホールでは初披露だった。
「その夜の上杉綱憲」は、上杉家の養子となっていた吉良上野介の嫡男の物語を歌った長編歌謡浪曲であり、5月に発売された三山の最新アルバム『歌い継ぐ! 日本の流行歌パート2』に入っている。また7月28日に発売されるDVD『三山ひろし 新歌舞伎座コンサート~みやまつり2021~』にも収録される。三山はこの劇場公演で、忠臣蔵の長編歌謡浪曲を4曲立て続けに披露している。1曲歌うだけでも大変だが、劇場公演を長年務めてきた北島三郎などの諸先輩方の芸を磨く姿勢を考えた時、この程度で根を上げているわけにはいかない、とチャレンジを決めたという。
「ロシア行って働きましょう!」
「三山ひろしリサイタル2021~歌の宝石箱~」の後半は「世界一周コーナー」から始まった。
「私、わくわくツーリスト中野支店、営業兼添乗員の三山ひろしです。やって来ましたビタミンツアー、いいでしょう?」
三山が歌の世界を案内しながら「憧れのハワイ航路」や「オー・シャンゼリゼ」など外国を舞台にした歌を披露する。が、その口上もまたイケている。というか、ダジャレあり、無茶ぶりありの展開に観客は笑うしかない。中でも、コラ~ッ!! と思ったのは、「お肉を、ケバブを食べにトルコへ行こう」とやってきたトルコでのこと。三山は「飛んでイスタンブール」を披露すると、慌て始める。
「おいしいのを食べ過ぎちゃって、大変。気がついたら、ポケットに手を突っ込んだらないんですよ」
トルコで散財してしまったようで、ポケットの中の残金を確かめる三山。
「いくらあるかなあ。526円!? 大変!! ロシア行って働きましょう!」
ロシア民謡「一週間」の演奏が始まり、コサックダンス風の振りをしながら、「日曜日に市場へ出かけ 糸と麻を買ってきた~♪」と歌い出したのだ。旅行中に働くって、ヒッチハイクの猿岩石!? お金ないのに市場でお買い物!? 526円じゃなく、そこは529(おにく)円にしてほしかった。
緩急を織り交ぜた演出で、曲をつないでいく三山は、世界一周旅行の締めくくりに「慕情」を選ぶ。1955年に公開された映画「慕情」。第二次世界大戦後の香港を舞台にした作品で、マット・モンローが歌ったテーマ曲が大ヒット。名曲として歌い継がれているが、”Love is a Many-Splendored Thing~”と、三山はフルコーラス、英語で熱唱してみせた。
拍手の声援をエネルギーに
終盤は再びオリジナル曲を届けていく。「三山ヒロシ」の名前で昨年リリースしたポップス曲「その名もコノハナサクヤヒメ」、デビュー曲「人恋酒場」など4曲を歌うと、三山は今の思いを語り始めた。
三山ひろし 今日6月3日は私のデビュー日でございます。三山ひろしが生まれて、13年に入ったところです。東京に来たのが25歳の時ですから、(上京して)16年目に入ります。7月31日夜9時、高知を離れました。夜行バスに乗りました。そして次の日、8月1日の朝7時30分。新宿にたどり着きました。今はバスタ新宿(バスターミナル)がありますが、昔はなかったので、なんかよくわらかないビルの前に降ろされて。これからどうしたらいいのか? なんせ見ず知らずの土地ですからね。困ったなあと思っていました。でも、ご縁がありまして、今は、歌い手としてステージ立たせていただいておりまして、皆様から大きな拍手をいただいています。本当にありがとうございます。
大きな拍手が三山に届けられる。
三山ひろし 今日は1部、2部、すべて挑戦をさせていただきました。2年ぶりのリサイタルでございますから、気合いが入り過ぎちゃって大変でございます。私もこの日をどんなに楽しみにしていたことか。1部では、皆様にスター、星を見ていただきまして、スターの姿を。いいですよね。星がコケってなるのも観ていただきましたが、星のつく歌を聴いていただきまして、第一部の最後には、「その夜の上杉綱憲」を歌わせていただきました。
第2部はコロナの影響で中々、旅にいけない方もいらっしゃると思いまして、世界一周の旅を、歌の世界で旅に行っていただこうという趣向をこらしてお送りさせていただきました。まさに歌の宝石箱からいろんな歌を取り出しまして、皆様にお送りさせていただいています。
故郷の山々が問いかける
コロナ禍で時間ができたことから、ギターの勉強を始めたと話す三山は、最新シングル「谺-こだま」のカップリング曲「一献歌」をギターの弾き語りで披露する。男同士の友情を歌った作品。“まずは一献”と、酒を酌み交わす。1番はギターのみで、2番からはバンド演奏も加わっての「一献歌」。三山の師匠・中村典正が亡くなって今年、三回忌を迎える。デビュー以来、師匠の作品を歌ってきたが、企画作品以外で、師匠以外の作品が収録されたシングルは、この「谺-こだま」が最初だ。
三山ひろし それにしましても、(酒を酌み交わすような)友達がいるっていうのはいいなと思うんですよね。うちの師匠もよく言ってました。「友達はいるほうがいいな」と。私は25歳で東京へ出てきまして、田舎の友達も離れていますので、東京では久しい間柄になって酒を酌み交わす人がじつは誰もいなかった。いきなり修行に入りましたからね。ですから、修行に入って、明けても暮れても師匠とずっと一緒にいたわけです。友達とどっかへ遊びに行くとか、そういうのは全然なかったですねえ。だから、まあ、寂しいけれども、お金は貯まりました(笑)。全然遊びにいかないですから。
(弟子時代は)賄いが出ますから、食費ゼロ。光熱費も半分もってくれるという。うれしいですよね。そういう師匠の愛に育てられて、今の私があるわけでございます。そして皆様にかわいがっていただきまして、三山ひろしが成り立っているわけでございます。
考えてみますと、25歳で故郷をあとにする時には、もう二度と故郷(ふるさと)に帰らない。そんなつもりで故郷を出たんです。ですから、四国の山々に向かって、大きな声で叫びました。「絶対に歌手になって帰ってくるぞ」。もし、歌手になれなかったら、これで見納めだ。「さらば、故郷」。そんなような気持ちでした。ですけど、故郷への思いというのは大きいものがありまして、故郷があるから自分があり、そして親がいて、みんなにかわいがってもらって自分があるんだなあ。年を重ねるごとに、どんどんどんどんその気持ちが大きくなってきます。
今から歌いますこの一曲は、まさに15年前に四国の山々に誓ったあの思いが、谺(こだま)になって帰ってきている歌です。今の自分に問いかけてきております。三山ひろしは大丈夫か? そして、頑張っているのか? あの時の誓いを半歩でも一歩でも先にいけているのか? そんなことを問われているような気がします。
それはまた中村典正先生にも言われているような気がします。この道に終わりはありません。ですから、これからも前に向かって進み続けていきたい。前進していきたい。そういうふうに思っています。ぜひ、これからも皆様と共に歩んでいきたい。そんな思いでございます。
前進し続けますからね。倒れる時は前に倒れますから。後ろには倒れないですから。うちのお母さんも言っていました。「どうせ倒れるなら前向いて倒れろ」と。そんな母の元で育ちました。ですから気合いだけは十分です。
作詞・いではく、作曲・四方章人。ステージの背景に映し出される山が重なる風景。「都会に出てから 早十五年」という歌詞。自らの人生とも重なる部分が多い「谺-こだま」を三山は心を込めて歌い上げると、「素晴らしい歌をいただき、また頑張ろうという気持ちです」と、今年の勝負曲について語っていた。
音楽の力に救われて
そして、リサイタルはいよいよフィナーレへ。三山はまた語り始る。
三山ひろし 私はいつもコンサートで皆様にお話をさせていただいていますが、本当によく思うのは、もしかしたら生活の中では、歌というのは必要不可欠ではないのかもしれないということです。水とか空気とかは大切なものです。これがなかったら人は生きていけません。しかし音楽は、なくても生活できるかもしれない。
しかし私自身が音楽の力を信じて、音楽で元気をもらい今日に至っておりますので、そんな音楽の力を感じていただきたいと思って歌わせていただいています。
小さい頃、母子家庭で育ちました。親はほとんど家にいません。毎日、仕事をしていました。僕のことを子守してくれたのはおばあちゃんでした。おばあちゃんは僕のことを本当にかわいがってくれまして、枕元にラジカセを置いて、必ず音楽をかけてくれます。ちょっと寂しいな、お母さんに抱っこしてもらいたいなと思う時もありましたが、おばあちゃんが三橋美智也さんや春日八郎さんのカセットテープを枕元でかけてくれます。その歌が子守歌になりまして、癒やされました。そして今度は歌いました。歌うと聴いてくださる皆様が笑顔になってくださる。「あっ、これは本当に素晴らしいことなんだな。音楽というのはそういうものなんだな」と思いまして、歌手になりたいなという思いを、幼い時に固めました。
夢を諦めきれずに25歳で上京して、今日があります。毎日毎日ステージに立ち、歌を歌わせていただいておりまして、皆様が喜ぶ姿を見て、「あ~、音楽の力、すごいものがあるな」と。私も音楽の力に救われて、前を向いて歩いていくことができました。ですから、(コロナ禍の)この時期だからこそ、音楽の力で少しでも皆様に元気になってもらいたい。笑顔になってもらいたい。明日の活力を得てもらいたい。そんな思いで一曲ずつ心を込めて歌わせていただきました。
皆様がいなかったら、私はこのステージに立てません。そして灯(あかり)を浴びることができない。すなわち! ここにいらっしゃる皆様が全員、私には灯台のようでございます。皆さんに灯を当てていただいて、こうして歌を歌わせていただいております。すべての皆様に感謝を申し上げまして、この歌を歌わせていただきたいと思います。
三山は、『NHK紅白歌合戦』でも披露したデビュー10周年記念曲「いごっそ魂」の【10周年記念盤】に収録されたカップリング曲「あなたは灯台」を絶唱する。
ありがとう あなたの笑顔 信じてよかった
ありがとう わたしを照らす あなたは灯台
(「あなたは灯台」歌詞より)
“あなたは灯台~~”と、フィナーレを盛り上げるロングトーンで、最後の最後までファンを引き込む三山と、拍手で応戦するファン。幕が閉じると、余韻に浸って、しばし動けなくなる。
「アンコール、ありがとうございます」。予定調和ではあるが、再び三山がステージ中央に現れる。
1966年、NHK番組『若い十代』の今月のテーマソングとして流され話題となり、レコード化された曲「若いってすばらしい」。作詞・安井かずみ、作編曲・宮川泰。槇みちるが “夢は両手にいっぱい”と歌ってヒットし、海外でもカバーされた前向きになれる歌。
三山はファンを送り出す一曲に、歌の宝石箱の中からこの曲を選んでファンに届けた。感動の余韻に浸って動けない体が、この歌で軽くなっていく。客席で振られるペンライトも大きく跳ねている。音楽の力と“ビタミンボイス”。元気になってウキウキして。足取り軽く、「よし、明日も頑張ろう」という気にさせる、この日33曲目の「若いってすばらしい」だった。
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2021年1月13日発売
牧歌的な魅力とスケール感
三山ひろし「谺-こだま」
2021年の新曲・第一弾としてリリースされた「谺-こだま」。三山はシングル曲(表題曲)としては、デビューから故・中村典正氏の作曲作品を歌ってきたが、師匠以外の作曲家が手がけた曲をシングル曲としてリリースするのは初となる。牧歌的な魅力とスケール感を合わせ持った男唄で、谺(こだま)をモチーフに望郷の想いが綴られている。カップリング曲「一献歌」は、酒をモチーフにしたフォーク演歌となっている。
2021年5月12日発売
三山ひろし
『歌い継ぐ! 日本の流行歌パート2』
収録曲「夫婦春秋」「傷だらけの人生」「矢切の渡し」「イヨマンテの夜」「上を向いて歩こう」「関東春雨傘」「新聞少年」「人形の家」「あの娘たずねて」「いっぽんどっこの唄」「くちなしの花」「長編歌謡浪曲 その夜の上杉綱憲」