“ドラマティック歌謡の貴公子“男石宜隆が新曲「六つの花」発表会を開催。同日発売のアルバム『THE BEST』もアピール。作家陣も祝福へ
男石宜隆が新曲「六(む)つの花」とアルバム『THE BEST』の発売を翌日に控えた8月22日、東京・港区のマリーグラン赤坂で新曲発表会を開催した。ドラマティック歌謡の貴公子の歌声を聴こうと、会場には遠方を含め大勢のファンが駆けつけたほか、「六つの花」を作詞した円香乃氏、作曲の岡千秋氏、編曲の伊戸おりお氏も祝福に訪れた。
今日は一生懸命、真面目に! 歌いたい
男石宜隆の新曲「六つの花」は、前作「那智の恋滝」の流れをくむドラマティック歌謡だ。“六つの花”とは六弁の花のように結晶することから雪の別称として知られる。別れを覚悟した女性の燃えるような切ない気持ちが歌われている。
「明日、新曲が発売になります。その前日に、こうして皆様の前で新曲発表会を開催できるのは、本当に歌手として幸せです。たくさんの方のおかげです。今日は一生懸命、真面目に! 歌いたいと思います」
2012年に自身が作詞・作曲した「貴船川恋歌」でインディーズデビューし、2016年にテイチクレコードから「大阪泣かせ雨」でメジャーデビューした男石。新曲「六つの花」は自身11枚目のシングルとなる。アルバム『THE BEST』との同時発売に、「売れてきたんだなあ(笑)」と笑顔をみせた。
新曲発表会では、表題曲「六つの花」のほか、昭和歌謡のカップリング曲「追憶の街」、「コースター」、前作「那智の恋滝」などが披露された。
「コースター」はアルバム『THE BEST』のための書き下ろし作品。円香乃氏が作詞し、伊戸のりお氏が作・編曲した。男石が“師匠”として慕う伊戸氏に、作曲を依頼し実現した。
さらに「コースター」のミュージックビデオでは、作詞の円氏が監督を担当してくれたという。グラスの持ち方などを詳細に、かつ厳しい演出を受けたそうで、公開が待ち遠しい。
さて、そのアルバム『THE BEST』は、男石の代名詞となりつつあるドラマティック歌謡の三作「那智の恋滝」(2022年)、「竹の花」(2020年)、「閨の月影」(2019年)に、アルバムのための書き下ろしのオリジナル作品「コースター」、さらにカバー曲「北の螢」(オリジナル:森進一)、「願・一条戻り橋」(オリジナル:小金沢昇司)」の2曲を加えたベストアルバムとなっている。
歌手デビューする前は、ガイドボーカルとして活動していた経験を持つ男石。当時はたくさんの歌を歌って来たが、カバー曲をリリースするのは初めてだった。
「今回、念願叶ってカバーさせていただくことができました。昔から大好きでよく歌っていた作品をカバー収録させていただきました」
新曲「六つの花」で登場した男石は最後に、もう一度新曲を聴かせると、ファンに感謝と応援のメッセージと伝えた。
「こんなにもたくさんの方が応援してくださっています。頑張って『六つの花』をヒットさせたいと思います」
▲ゲスト歌手として華を添えたなつきようこ。8月3日に発売したばかりの新曲「ためいきの向こう側」とカップリング曲「薔薇の憂鬱」の2曲を披露。透明感のある歌声を聴かせた。
▲男石宜隆新曲発表会では、中井彩花が前歌として登場。中井は強豪の多いカラオケ大会で優勝を含む上位入賞の常連。昨年10月には「第1回キングレコード歌謡コンテスト決勝大会」でグランプリを受賞した。現在、歌手を目指して修行中の逸材だ。大好きだという「ふるさと・・・星」(西川ひとみ)、「那智の恋滝」(男石宣隆)を披露した。
新曲発表会では、男石宜隆の担当ディレクター・笹木大輔氏、円香乃氏(作詞)、岡千秋氏(作曲)、伊戸のりお氏(編曲)の4人も登壇した。笹木大輔氏は今作から男石の担当となったそうで、「すごく実直で、真っ直ぐで、一生懸命なところ」が男石の魅力だと話し、「コンピューターが歌う時代ですが、血の通った歌を歌える人です」と讃えた。
円香乃氏は「ネットを見ていると、“ドラマティック歌謡の貴公子”という冠で男石の名前を見る機会が増えました。『閨の月影』の頃から男石にはドラマティック歌謡が合うんじゃないかと思って詩をつくってきたので、それがとってもうれしいなと思っています」と話した。
岡千秋氏は「歌い手は自分のいい感触をどうやって皆さんに聴いていただくのかを考えるのが仕事ですが、“これでいい”というのはまずありません。男石くんは本当に真面目ですが、これからはもっと不良にさせるかもしれません。不良になったほうが、本物が伝わっていくだろうと思います」とコメントし、「引き続き彼のために作品づくりができたらいいなと思っています」と思いを伝えた。
また男石作品のアレンジをずっと担当してきた伊戸のりお氏は、「アレンジという仕事は一作一作で、ずっと同じ方の作品をアレンジすることはないのですが、今作では男石に寄り添って作品づくりに挑んだ」と話した。最近では男石のことを“ノブ”と呼んでいるそうで、「ノブ、お前なあ・・・」と話しかけられる関係になって、より深く男石のことを理解できるようになったと明かした。
男石宜隆 新曲「六つの花」発売記念
カラオケコンテスト2024開催へ
前作「那智の恋滝」で実施した全国カラオケ大会が好評だったことから、ドラマティック歌謡の「六つの花」、「那智の恋滝」、「竹の花」、「閨の月影」とそのカップリング曲、アルバムのための書き下ろし作品の9曲を対象に、「男石宜隆カラオケコンテスト2024」が開催される。
応募資格は2023年8月23日発売の新曲「六つの花」購入者。音源審査を勝ち抜いた上位30名による決勝大会が2024年6月21日、都内「けやきホール(古賀政男音楽博物館)」で行われる。決勝の審査員は円香乃氏(作詞)、岡千秋氏(作曲)、伊戸のりお氏(編曲)の3氏が務める。
▼カラオケ大会の概要や楽曲詳細はテイチクエンタテインメント 男石宜隆ページへ
https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/oishi/
2023年8月23日発売
男石宜隆「六つの花」
2023年8月23日発売
ベストアルバム
男石宜隆『THE BEST』
収録曲
「コースター」
作詞/円香乃 作曲・編曲/伊戸のりお
「那智の恋滝」
作詞/円香乃 作曲/岡千秋 編曲/伊戸のりお
「竹の花」
作詞/円香乃 作曲/岡千秋 編曲/伊戸のりお
「閨(ねや)の月影」
作詞/円香乃 作曲/岡千秋 編曲/伊戸のりお
「北の螢」(オリジナル:森進一)
「願・一条戻り橋」(オリジナル:小金沢昇司)