キザでニヒルなビッグボス岡宏が81歳の歌手デビュー! チェウニらをゲストに新曲発売前夜祭を開催し「目指せ紅白、新人賞総なめ」と宣言!
ビッグバンド「クリアトーンズ・オーケストラ」を率い半世紀にわたって歌謡界を演奏面で支えてきたビッグボスこと岡宏が6月20日、東京・港区のマリーグラン赤坂で新曲発表前夜祭コンサートを開催した。
歌謡界が停滞気味だと考えていた岡は、歌謡界に刺激を与え活性化したいと思ったという。また81歳での歌手デビューに、「年を重ねてもデビューできるんだというのをみせたかった」と意気込む。
デビュー曲は「かすり傷」。カップリングには色気たっぷりの「色男のテーマ」、そしてもう一曲のカップリング曲としてチェウニとのデュエット曲「男と女のボレロ」が収録される。3曲とも田久保真見氏が作詞、小田純平氏が作曲を担当した。
「以前から田久保さんのファンでした。そこで作品をお願いしたところ二つ返事で引き受けてくださいました。作曲はデビュー前からよく知る小田純平さんにお願いしましたが、編曲の伊戸のりおさんとも相談し、いつもの“小田純平節”ではなく、フルバンドでの演奏が生きるアレンジになっています。19人編成のバンド演奏でレコーディングしましたが、今までにないサウンドになったと思います。田久保先生の詩には哀愁がありますが、あえて明るいラテン風のサウンドになっています。誰もが聴きやすい歌を作ってほしいというのが僕の願いでしたが、ぴったりの歌ができたと思います」
デビュー曲「かすり傷」の発売は6月21日。キザでニヒルな男の歌謡曲に仕上がった。歌手名は“BOSS★岡”。バンドのメンバーからはいつも“ボス”と呼ばれており、そのまま歌手名にした。“BOSS”と“岡”の間に入る★は、やるからにはスターを目指したいという思いが込められた。
新曲発表前夜祭での岡は、バンドを率いる指揮者として「AROUND THE WORLD」「愛の讃歌」「ひまわり」「慕情」「In The Mood」などを演奏し、デビュー曲「かすり傷」ほかカップリングを披露した。人前で歌うのは初めてだった。
「歌手デビューに向けては準備を進めてきましたが、改めて歌手の皆さんはすごいなと認識しました。歌詞を覚えるだけでもすごい。年のせいか歌詞があっち飛んだり、こっち飛んだり(笑)」
ゲストのひとりとして登場したチェウニはBOSS★岡と「男と女のボレロ」をデュエットしたが、「先生の歌には愛があります」と話した。
「こんなに緊張している先生を見るのは初めてです。先生と最初に出会ったのは小学生の時で、先生のサポートがあって日本でデビューすることができました。そんな先生と歌うことができてうれしいな、良かったなと思います。最初に歌手デビューのお話しをうかがった時は『え!?』って思いましたが、一緒にレコーディングした時に、本当に味のある声で、純粋に愛が伝わってくる歌い方でした」
岡は今後、バンドを引き連れてライブハウスなどでキャンペーンを行うという。
「バンドのメンバーを何人でもいいので引き連れて、ライブハウスでコンサートをやりながらキャンペーンをやりたいなと思っています。またバンド演奏によるカラオケ大会も開催します。約6万曲の譜面がありますから、これまでもメンバーの生活の糧としてカラオケ大会をやってきましたが、今後は私の歌も歌ってほしい。それが一番の望みですし、新しい歌謡曲を愛していただければと思います」
81歳となっても若々しく、元気の秘訣は「ダメ元で女性には必ず声をかけるようにしています。男は女性を愛さないといけないと思います」と話すBOSS★岡。新たなチャレンジには、「目指すは紅白でございまして、新人賞も総なめする! という意気込みで頑張ります」と力強く語った。
なお、前夜祭には多数のサプライズゲストが登場。岡宏とクリアトーンズ・オーケストラの演奏で、チェウニのほかキャロル山崎、松阪ゆうき、児島美ゆき、川奈ルミ(出場順)が歌声を聴かせた。