【ファイナルライブ・レポート】間々田優と中村ピアノの問題作(?)。「燃えよギター!燃えよ鍵盤!」がいよいよ2月15日に発売へ。
シンガーソングライターの間々田優と中村ピアノが2人のユニット「燃えよギター!燃えよ鍵盤!」として2月15日に新曲を発売する。タイトルはその名も「燃えよギター! 燃えよ鍵盤!」。昨年、北海道から沖縄まで全国20カ所を回ってきたツアーの最後に披露されたテーマソングが音源化されることになった。
2人が春から回ってきたツアーを完走したのは昨年12月27日。間々田優×中村ピアノ カップリング全国ツアー「燃えよギター! 燃えよ鍵盤! ままだとピアノの大逆襲~グランドフィナーレ~」と銘打ったのライブを、東京・渋谷区のライブハウス「渋谷プレジャープレジャー」で開催した。
このファイナルライブには、ギターの間々田とピアノの中村によるパフォーマンスを見て一緒に盛り上がりたいと全国からファンが駆けつけ、チケットは完売。急きょ、生配信が行われることになったほどだった。
間々田は突き刺し系シンガーとして活躍。2008年のアルバム発売以降、サマソニ、COUNTDOWN JAPAN等あらゆる大舞台を踏むが、2010年に活動休止。2015年秋に本格的に活動を再開し、全国を舞台にバンドサウンド、弾き語り等でライブを中心に活動している。
一方、中村はピアノを弾きながら唄うアーティストとして活躍。2016年6月にファーストアルバム『ピアノショック!』を発売し、全国ツアーを成功させる。現在は2マン~3マンライブを中心に活動中だ。
改めてこのライブを振り返ってみよう。
「どしたんや。もう始まってるでー!」とファンを挑発する間々田。「No You, No Me!」「ニューシネマ・パラダイス」の2曲をオープニングで披露すると、拳を突き上げるファンに、間々田はもっともっと盛り上がろうと鼓舞。ライブをヒートアップさせていった。
「今日は旅のゴールでございます。旅を続けてきた皆様との逢瀬、ワンナイトラブ! 全国ツアー・・・とにかく食べたなあ」
20カ所を回ってきたツアーの思い出は“食”だったと語る間々田が、北海道ではジンギスカンに、ラーメンに、ウニに…とうれしそうに話すと、中村は「ようやくここに立てました」とゴールを迎えた喜びを素直に語っていた。
今回のツアーでは、それぞれの作品を2人の世界観で披露したほか、間々田と中村が一緒に作品を制作。共作「夕暮れ、少女の記憶」など、ライブで歌うことで歌が育ってくれたという。
ライブの中盤はしっとりと聴かせた。間々田のギター、中村のピアノにアコーディオンとバイオリンの演奏が加わり、ファンは二人の歌声を楽しんでいた。
2人が衣裳をチェンジして臨んだ後半は、全員総立ちとなった。
「腹から声出していくで~」
コロナ禍でのライブツアー。会場や時期によっては声出し禁止のところもあったが、この日は声出しOK。「いっぱい、いっぱい、一緒に歌ってください」。
間々田が作詞し、中村が作曲を担当して、ツアーで歌ってきた作品。全員で合唱し、会場はひとつになっていった。
ここで発表があった。この日は埼玉県吉川市の関係者が会場に来ているという。間々田が歌う「吉川美南」は、同地を舞台にした作品だが、今年5月5日に吉川市で同曲を歌えることになったのだ。
間々田「春にスターを始めたころには、こんなにも熱いゴールを迎えられるとは思わなかった。だからこんなにも甘い時間を終わらせたくない!」
中村「応援してくれる皆さんにどれだけの力をもらったことか。かんばります」
2人は「吉川美南」を熱唱すると、ステージを降りた。
アンコールでは、ツアーTシャツに着替えた間々田と中村がそれぞれの作品をまずは披露。中村の「キャンディ キャンディ」、間々田の「アイドル」を聴かせた。
するとここで、破天荒な振る舞いが人気のゆるキャラ、ちぃたん☆が乱入。まだまだライブの時間を終わらせたくない間々田と中村は、2人のユニット「燃えよギター! 燃えよ鍵盤!」の作品、その名も「燃えよギター! 燃えよ鍵盤!」を熱唱すると、ちぃたんは金属バットでシンバルや一灯缶を叩きまくって大暴れするなど、ちぃたん☆らしいおもてなしで会場を盛り上げ、間々田の中村もそれに負けじと声を張り上げた。
間々田と中村の「燃えよギター!燃えよ鍵盤! ままだとピアノの大逆襲」ツアーはこうしてグランドフィナーレを終えた。
全プログラムを終えた2人は、ヌンチャク・パフォーマンスを見せながら、名残惜しそうにステージを降りた。
夕暮れ、少女の記憶・・・。ひめゆりの歴史に第三次世界大戦とも言われる 私たちの今を重ね、それぞれの時代の女達が歌った“反戦歌”。あの問題作「燃えよギター!燃えよ鍵盤!」はいよいよ2月15日発売!