五十川ゆきが新曲「月夜の灯りで・・・」のお披露目コンサートで切なく色っぽく。ゲストの花岡優平氏が「次に大きな的を射るのは彼女だ」と太鼓判
昨年12月に新曲「月夜の灯りで・・・」をリリースした五十川ゆきが4月12日、東京・台東区のパセラリゾーツ上野公園前店で新曲発表会を開催。作詞・作曲を担当した花岡優平氏や編曲を手がけた中村力哉氏らがゲストとして駆けつけるなか、ファンとの再会を楽しんだ。
新曲発表会は元々、今年1月に予定していたが、コロナ禍で延期されていた。そのため新曲「月夜の灯りで・・・」とそのカップリング曲「コルトレーンを聴かせて」の2曲をオープニングで披露した五十川は、「新曲のお披露目ができておらず、すっとつらい思いをしてきました。やっとこの日を迎えることができました」と安堵の表情と笑顔を見せた。
「月夜の灯りで・・・」は、大分県出身の五十川と同郷の花岡氏が作詞・作曲した作品。幻想的でノスタルジックでありながら、切なくて色っぽくて、一途な女性の思いが描かれている。「いい女になれそうな一曲です」とも彼女自身は話すが、新たな“五十川ゆき”の魅力が引き出された作品でもあった。
「“先生”と言うと怒られるので(笑)、優平さんって呼ばせていただいていますが、今作では同じ大分県同士ということで、制作過程から作品作りに関わらせていただきました。今、来ているドレスはオートクチュールですが、歌も同じ。私のサイズにぴったりな作品になりました」
うれしそうに語る五十川に、花岡氏は期待を込めて、「次に大きな的を射るのは五十川ゆきだ」と話す。
「もし大ブレイクするなら、次はこの人だろうと、(所属する)日本クラウンから思われているのが彼女です。名前も歌もイメージもすでに全部知られている歌い手よりも、今後は新しく出てくる歌い手のほうが大きな的を射るんじゃないかと思います」
新曲の2曲を歌った五十川は、自身の歌手人生を変えてくれた一曲「愛はさりげなく」や、近年の作品から「飛べない鳥じゃあるまいし」「FARAWAY~この空のどこかで~」などを聴かせたほか、「同郷のわがままを聴いていただきました」と、「愛が熟すまで」を花岡氏とデュエットするなどファンを楽しませた。
「愛はさりげなく」は、2013年に「くれない月夜」でメジャーデビューした五十川の名前を世に知らしめた作品。2016年の「焔の酒(ほむらのさけ)」のカップリング曲だったが、プロモーションビデオ(PV)がYouTubeで公開されると大注目され、2017年に表題曲として再リリースされた。
「現在は、長崎豊味館の相談役になられましたが、その方が『愛はさりげなく』が好きで、『僕のためだけに作ってください』とリクエストくださってPVを作りました。それをYouTubeにアップしたところ、本当にたくさんの皆さんが観てくださり、聴いてくださり、そして歌ってくださり、日本クラウンのヒット賞をいただくことになった作品です。まさに私の人生を変えた作品です」
長崎豊味館とは九州の名産品を扱うショップだ。食肉加工品が有名で、なかでもこぶし大の肉の塊が入った「牛テールカレー Gorotto(ゴロット)」はたくさんのメディアで取り上げられるほどの人気商品。この日の新曲発表会でも提供され、ファンは舌鼓を打っていた。
さらに五十川は華やかな深紅のドレス姿で登場した後半、新曲「月夜の灯りで・・・」「コルトレーンを聴かせて」を作ってくれた作家陣へのリスペクトを込めて、花岡氏の作品から「名前の無い恋」、作詞家の冬弓ちひろ氏の作品から「愛された日々は過ぎても」をカバーすると、編曲家の中村力哉氏との初コラボを実現。中村氏によるピアノ演奏で、もう一度、新曲を披露した。
通常の新曲発表会では、オープニングで披露した新曲を最後にもう一度、同じように歌うのが定番だが、「今までにない作品ができました。新しい五十川ゆきを楽しんでください」と語っていた五十川は、シンプルな演奏で歌声を響かせた。
「『コルトレーンを聴かせて』は薄暗い雰囲気のバーで、お酒を飲みながら聴いていただきたい作品ですが、ピアノ演奏で歌ってみて、本当に気持ちがよかったです。『月夜の灯りで・・・』のピアノバージョンはいかがでしたか? 本番直前のリハーサルで音合わせをさせていただき、ぶっつけ本番のような形での披露でしたが、こんな感じになるんだと、ドキドキしながら歌わせていただきました」
コロナ禍での久しぶりのソロコンサートでもあり、終始笑顔を絶やさなかった五十川は、「こうしたいというイメージをついつい膨らませてしまう性格。今日の新曲発表会でもこんな人に来ていただきたいな、こんな会にしたいなというイメージを持っていました。でも、今日はそのイメージそのものの新曲発表会を実現することができました」と、アンコールを含めて全13曲を熱唱すると、新曲発売を記念したカラオケ・コンテストへの参加を呼びかけ、最後はファン一人ひとりをお見送りし、ファンと心をひとつにしていた。
五十川ゆき「月夜の灯りで・・・」発売記念カラオケ・コンテスト実施
新曲「月夜の灯りで・・・」の発売を記念したカラオケ・コンテストが行われる。応募者の中から優秀者約30名が2022年9月に都内で開催される本選に出場。上位3名には表彰状が渡され、副賞として五十川ゆきの次作レコーディング時のスタジオ見学がプレゼントされる。
スタジオ見学は「私も日本クラウンでの初めてのレコーディングには家族を招待し、オケ録りでは感動しました」と、五十川が話すように貴重な機会となるだろう。
応募方法は「月夜の灯りで・・・」のCDに封入される応募券を添えて、「月夜の灯りで…/コルトレーンを聴かせて」、前作「FARAWAY~この空のどこかで~/飛べない鳥じゃあるまいし/冬隣」、前々作「飛べない鳥じゃあるまいし/暗くなるまで待って」のうちのいずれかの楽曲を歌唱・録音したカセットテープ、CD-R、もしくはMDを日本クラウンまで送付する。本選に進めるのは優秀者約30名だが、応募者全員に審査員によるワンポイントアドバイスが後日送付される。その他、詳細は日本クラウン・ホームページへ。
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