歌の手帖 5月号

『月刊歌の手帖』5月号、表紙&巻頭インタビュー真田ナオキ

『月刊歌の手帖』2021年5月号が3月19日に発売された。

表紙&巻頭インタビューには真田ナオキが登場。春満開の表紙写真が目を引く。インタビューでは新曲「本気(マジ)で惚れた」に引っかけて、「本気で、歌一途」な真田に迫っていく。日本レコード大賞 最優秀新人賞の受賞から、“後輩が先輩になってしまった”と笑わせるメジャーデビューのこと、ヒット曲「恵比寿」へと話は続き、「本気で惚れた」では細かな唄い方の意識について、真田の声を引き出している。そして、とにかく生歌をお客様に届けたいという真田は、その思いを「逢」という人文字で表現。「僕がもらったたくさんの愛情は、歌でしかお返しが出来ないですから」と結んでいる。

新曲や新しいアルバムをリリースする歌手に注目したカラーページ&インタビューでは、20周年を迎えるの椎名佐知子(新曲「潮騒みなと」)、自ら作詞を手がけた新曲「ホームで」をリリースした香西かおり、「オロロン海道」の井上由美子、デビュー10周年で「男ひとすじ」をリリースした蒼 彦太、3年ぶりの新曲「息を殺して三十秒」のキム・ランヒ、4月発売予定の新曲「幻想」の河嶋けんじなど多数登場。

また芸歴55周年記念曲として「熱燗二本~噺家一代~」を発売した三遊亭好楽師匠のインタビューも興味深い。同曲は「日本全国酒飲み音頭」で知られる岡本圭司氏(バラクーダ)が作詞、美樹克彦氏が作曲を担当した作品。ボーナストラックには40分にもおよぶ師匠の落語「芝浜」が入っているというから、お得なシングルになっている。

ピンナップ・インタビューでは市川由紀乃が着物姿を披露。新曲「秘桜」についてたっぷり語りつつ、恒例の手書きメッセージでは「一緒に歩きましょう」と市川。その意図は?

「歌の手帖」と言えば楽しみなグラビアインタビューと掲載楽譜を連携させた企画。しかし今回は巻末楽譜特集単体で掲載。昨年12月にお亡くなりになったなかにし礼氏を追悼し、「不世出のうた詩人 作詞家・なかにし礼の10曲」を紹介している。数多あるなかにし氏の作品の中からどんな10曲が選ばれているかに興味がわくが、氏の著作などを参考に選定。「知りたくないの」(菅原洋一)、「恋のフーガ」(ザ・ピーナッツ)」、「天使の誘惑」(黛ジュン)、「人形の家」(弘田三枝子)、「今日でお別れ」(菅原洋一)、「別れの朝」(ペドロ&カプリシャス)、「心のこり」(細川たかし)、「石狩挽歌」(北原ミレイ)、「北酒場」(細川たかし)、「まつり」(北島三郎)の10曲の楽譜を掲載している。特集企画のリード文にも書かれているが、あらためて歌詞(歌詩)を読んでいくと、なかにし氏の詩心に感動させられる。

その他、日刊スポーツの松本久記者による接近Q!では中村美律子が取り上げられ、「これからも、皆さんにパワーを!」をテーマに、歌の市・特別講座では鳥羽一郎が新曲「男獲り船」の歌い方をレクチャーしているほか、純烈の「純烈ダヨ~ん全員集合!」、走裕介の「酒うた」、辰巳ゆうと 「Touch Me(たっつ・みー) シーズン2」、望月琉叶の「よちよちるかち」、そうちゃんの絵心食堂/二見颯一、今月のチバテレオン!/新浜レオンなどの連載も健在。

走裕介の「酒うた」では、ついに王道の焼酎「いいちこ」が登場。ここに来て「いいちこ」かと思ったら、意外や意外、名曲にたどり着く。走のYouTubチャンネル「裕Tube」とも連動することになった同企画。今後も楽しみだ。

歌番組への収録ルポやイベント取材記事(山内惠介)など、写真で楽しめるページも多数だが、その他詳細は『月刊歌の手帖』ホームページで。

【概要】
月刊歌の手帖
5月号
2021年3月19日発売
発行/歌の手帖社
サイズ/B5
ページ数/190ページ
定価920円(税込)
綴じ込みピンアップとして、「スター・バースデイ・カレンダー2021」付き

『月刊歌の手帖』ホームページ
https://www.utate.jp/

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