「みんかよ音楽祭 東日本大震災追悼スペシャル」で全13組が歌の競演

日本初の演歌・歌謡曲のフリーペーパーとして全国無料配布され、長年演歌・歌謡曲を愛する人々に「みんかよ」の愛称でも親しまれている、「みんなの歌謡曲」主催の「みんかよ音楽祭 東日本大震災追悼スペシャル」が、2月25日、東京・池袋西口公園野外劇場 グローバルリング シアターで開催された。

「みんかよ音楽祭」は、毎回東京・南大塚ホールにて行われている演歌・歌謡曲ファンに人気のイベント。歌謡界で活躍するベテランから新人まで多彩なアーティストを招き、名曲の数々を多くの歌謡ファンに届けてきたが、今回は初めて野外にステージを移して実施された。

今年は、2011年3月11日に発生した東日本大震災から10年が経つ。出演者のひとりである三城ゆり子は、地元・茨城県が被災したことにひと一倍心を痛め、「歌手としてできることは、歌で復興支援をしていくこと」と提案。「みんなの歌謡曲」とタイアップして、被災地で今も復興を目指して歩み続けている人たちへ歌でエールを送りたいと企画された。その思いに賛同した佳山明生をはじめYukari、大輝とまゆみ、佐藤千枝子、浅井利奈、一城あきら、L.B.バービーズ、沢田ミヨ、友貴一彰、キソン、藤井香愛、Nobby、三城ゆり子といった全13組が集い、青空のもとその歌声で盛り上げた。

司会進行のナナオ氏。

出演者全員で復興を応援するために制作されたチャリティーソング「花は咲く」を大合唱してオープニングの幕を開けた。ナナオ氏の司会・進行で、トップバッターのYukariが「東日本大震災」、大輝とまゆみが「泣けなくなるまで」、佐藤が「生きる…夢ふたたび」、浅井が「六本木 Night」、一城と浅井のデュエット曲「愛の彩の中で…」、L.B.バービーズが「お願い! マスター」、沢田が「松本の夜」、友貴が「哀しみの雨」、キソンが「大邱の純情」、藤井が「その気もないくせに」、Nobbyが「おにぎり」、三城が「松五郎心情記」など、それぞれのオリジナル曲を歌唱した。

この日の入場料&CDの売り上げの一部が、出演者を代表して三城ゆり子から、彼女の出身地である被災地・茨城県の福祉協議会等に東日本大震災復興支援のために寄付される。

「今日は、われわれ歌手全員が全力投球で歌います。コロナや地震などいろんな禍がある中、このひと時だけでもわれわれの歌を聴いて元気を出していただけたらいいかなと思って駆けつけてまいりました。最後まで一生懸命歌いますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします」と、代表して佳山があいさつ。大きな拍手に包まれた。

Yukari(左上)、大輝とまゆみ(右上) 浅井利奈&一城あきら(真中左)、佐藤千枝子(真中右) L.B.バービーズ(左下)、沢田ミヨ(右下)

友貴一彰(左上)、キソン(右上)、藤井香愛(左下)、Nobby(右下)

丸10年の節目を迎えるにあたり、「これからは〝被災地〟という呼び方をするのではなく、〝復興地〟という呼び方をしてさらに皆様方にエールを送り続けていきたい」と三城。被災地へ届けと威勢の良い歌声を披露した。

最後はトリの佳山が、大ヒット曲「氷雨」や新曲「霧笛が泣いて…横浜」などをユーモアあふれるトークを交え熱唱した。

最新曲「霧笛が泣いて…横浜」では、愛した人を変わらずに思う切ない心情を甘い歌声で聴かせた。

出演者全員で計31曲を、およそ3時間にわたり披露して会場に駆けつけた多くの演歌・歌謡曲ファンを魅了した。

 

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