古都清乃が歌手生活55周年記念配信ライブで新曲「笑顔の花」を披露

古都清乃が1月20日、東京・蒲田のライブハウス、ニューエイトで歌手生活55周年記念ライブを行い、55周年記念曲となる新曲「笑顔の花」を熱唱した。

コロナ禍のため無観客のネット配信ライブとして行われ、日本司会芸能協会副会長・牧野尚之氏の司会で幕を開けた。

「無観客でのライブはデビューして初めての経験ですのでちょっと不安ですが、テレビの前だと思って最後まで一生懸命歌わせていただきます」と話し、ミリオンセラーを記録した代表曲「和歌山ブルース」や歌手生活45周年記念曲「加恵~華岡青洲の妻~」をはじめ、吉田メロディーの名曲の数々や思い出深いデビュー曲「初恋笠」など全14曲を披露した。

前作「命船」以来およそ5年ぶりとなる新曲「笑顔の花」は作詞は鈴木紀代氏、作曲は岡千秋氏が手がけた。

「このコロナ禍の苦しい時代にぴったりの明るい作品です。詞がとても素敵で、『泣かないで 泣かないで 泣きたい時こそ 泣かないで~』というフレーズがとくに好き。自分自身も励まされました。今までの私の歌にはないような明るいテンポの曲です。カップリング曲『あした』も明日への希望を持っていただけるような歌です。この新曲で皆さんを励まし、元気をお届けできたらうれしいですね。この歌でコロナを吹き飛ばし、大ヒットさせ、私自身、もっともっと笑顔になりたいです」

古都は国民栄誉賞を受賞した昭和を代表する作曲家・吉田正(享年77)氏の門下生で、新曲発売日である1月20日は、恩師・吉田氏の生誕100年の記念日にあたる。

「吉田門下生には、鶴田浩二さん、フランク永井さん、松尾和子さん、橋幸夫さん、吉永小百合さんなど、そうそうたる方々がいらっしゃいますが、私はその中で一番末っ子です。その吉田門下生として今日まで歌手生活を送ってこられたことが、私の一番の誇りです。吉田先生のお宅におじゃますると、先生はいつも和服に絞りの帯をお召しなられていて、大好きなタバコをくゆらしているお姿がいまでも目に浮かぶようです。レッスン中はとても厳しい先生ですが、仕事を離れるととてもやさしい方でした。その先生の生誕日にこうして新曲を出させていただき、発表ライブを開くことができ感無量です」

芸道55周年を迎え、一番に思うことはこれまで応援してくれてきたファンへの感謝だという古都。

「東京オリンピックの翌年の昭和40年にデビューさせていただき、あっという間に55年がたってしまいましたが、今日まで応援してくださった皆様のお陰と心から感謝しています。この先、60年、65年……と、これまでと同じようにマイペースで歌っていきたいですね」

ほほえみを浮かべながら今後への熱い意気込みを語った。

ライブは近日YouTubeなどで公開予定。


2021年1月20日発売
みんなの心に、夢見て咲かせる
古都清乃「笑顔の花」

「笑顔の花」  
作詞/鈴木紀代 作曲/岡千秋 編曲/石倉重信  
「あした」  
作詞/いのうえ佳世 作曲/桧原さとし 編曲/周防泰臣  
「和歌山ブルース」  
作詞/吉川静夫 作曲/吉田正 編曲/寺岡真三  
ビクターエンタテインメント VICL-37541 ¥1,364+税

関連記事一覧