台湾の歌姫・麗珠、エクセレントボイスで日本の歌謡界に舞う

17歳の時に故郷・台湾でプロ歌手の免許を受け、台湾国内でのコンサ―トを中心に活動を開始。2011年、幼少の頃から憧れだった日本での歌手活動をスタートした麗珠。昨年、作詞界の大御所・荒木とよひさ氏プロデュースでメジャーデビューを果たし、今年7月15日には待望のセカンドシングル「そして…Good bye day」を発売した彼女に、新曲へ懸ける思いを聞いた。

一途な女性の愛と別れを歌う

――昨年、「いのちの愛」でメジャーデビューを果たされました。前作に続き、新曲「そして…Good bye day」は作詞家・荒木とよひさ氏の全面プロデュース作品ですが、お二人の出会いについて教えてください。

麗珠 荒木先生とともに数多くの名曲を世に送り出されたテレサ・テンさんと、私が同じ台湾出身であることから担当ディレクターさんが先生に楽曲の制作をお願いしたのがきっかけです。今回はカップリング曲も荒木先生が作詞・作曲を手がけてくださいました。

――初めて新曲を聴いた時はどうでしたか?

麗珠 早くこの曲を自分のものにして歌いたいと思いました。一日でも長く、この恋が続くようにと願う健気な女性が主人公のラブソングです。聴く人によっていろいろな恋のかたちになる曲だと思います。

――とくに、この曲のなかで麗珠さんご自身が好きな箇所はありますか?

麗珠 「別れ上手なら 重荷にならない… そして…いつかはいつかはGood bye day…」のサビに続くメロディーがとても好きです。

――レコーディングはいかがでしたか? 荒木先生からは何かアドバイスなどはありましたか?

麗珠 今回のレコーディングは、そんなに時間はかからずスムーズでした。先生からは『彼のことがとても好きだという一途な女性の感情を全面に出して、やさしく丁寧に歌ってほしい』とお言葉をいただきました。

――一方、カップリングに収録されている「希望の種子」は、どのような曲ですか?

麗珠 2017年7月に起こった九州北部豪雨に遭われたファンの方々との交流から生まれた曲です。日ごろ応援していただいているファンのおひとりが、災害の中心地区である福岡県・朝倉市で被害に遭われました。震災より約3年の月日が経ち、今も復興に向けて必死に立ち上がる地域住民の皆さんの力強い姿を風化させないように残したい、という私たちの思いを荒木先生がすばらしい曲にしてくださいました。未来の子どもたちへ勇気と希望を手渡すために、苦難を乗り越えがんばる人たちへの応援歌です。私も明るく元気に、言葉を正確に気持ちよく歌っています。

――現在は九州に在住。これまでの歌手生活のなかで、麗珠さんの思い出に残るエピソードがあればお聞かせください。

麗珠 今年の新型コロナウイルスによる自粛期間中に、世の中がマスク不足で困っていた時、自宅でマスク作りに励みました。ファンの皆様から「送ってほしい」との声がたくさんあり、喜んでいただいたことがとてもうれしかったです。マスク作りをきっかけに、ミシンを使ったことのない自分が使えるようになりました。

――最後に、今後の意気込みをお聞かせください。

麗珠 荒木先生から、テレサ・テンさんのように愛される歌手になれるようにと“麗珠”というとても素敵な名前をつけていただきました。『次は麗珠はどんな曲を歌ってくれるかな?」と期待されるような、そして多くの人々に愛される歌手になっていきたいですね。

 


2020年7月15日発売
麗珠「そして…Good bye day」

「そして…Good bye day」 
作詞・曲/荒木とよひさ 編曲/鈴木 豪 
c/w「希望の種子」  
作詞・曲/荒木とよひさ 編曲/鈴木 豪  
テイチクエンタテインメント TECA-90001 ¥1,227+税

愛する人との別れに強がりながらも心を乱す女性の切ない胸のうちを、麗珠がたおやかなエクセレント・ヴォイスでやさしく包み込むように歌う。「『そして…Good bye day』と『希望の種子』は全く異なるジャンルではありますが、どちらも詞に込められた意味や思いを理解して歌っていただけたらうれしいです」(麗珠)


Profile
麗珠(れいじゅ)
台湾生まれ。17歳の時に国からプロ歌手の免許を受け、台湾国内でのコンサ―トを中心に活動を開始。フィリピン、シンガポール、マレーシア、香港などの海外でも活動。20数年に渡り多くのファンに愛される歌手として活躍し、広い人気を博す。幼少から憧れだった日本での歌手活動を2011年からスタート。現在は九州に在住。地元九州のFMラジオ等の出演等、覚えたての日本語の語り口で、主に壮年層に人気を博す。また老人ホーム等の施設へ歌の訪問など数多く行う。日本中に愛される歌手になるべく挑戦の日々を送っている。

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