• HOME
  • 全ての記事
  • 話題の人
  • 松阪ゆうきが恒例のクリスマスディナーショー。歌う!踊る! 昭和の名曲から洋楽、マツケンサンバまで!!
松阪ゆうき

松阪ゆうきが恒例のクリスマスディナーショー。歌う!踊る! 昭和の名曲から洋楽、マツケンサンバまで!!

歌う!踊る! 昭和の名曲から洋楽、マツケンサンバまで

2015年10月21日にデビューし、7年目を迎えている松阪ゆうきが今年も魅せてくれた。12月21日、東京・錦糸町の東武ホテルレバント東京で、「松阪ゆうきクリスマスディナーショー2021」を開催。2016年以来、同ホテルで開催している毎年恒例のディナーショーだ。各テーブルでは席ごとにアクリルの仕切り板が設けられ、観客は飲食時以外は常にマスクを着用するなど、感染防止に配慮して行われた。

オープニングは、全身真っ白のスーツで登場した松阪が「ホワイト・クリスマス」(ビング・クロスビー)と「クリスマス・イヴ」(山下達郎)をメドレーで披露し、会場を一気にクリスマス気分に染め上げる。各席に全員分配布された「光るうちわ」のほか、オリジナルグッズの星型やハート型のペンライトも会場のあちこちで揺れる。

松阪ゆうき

「きれいな光が、まるで武道館のようです!」。同じ事務所の後輩デュオ・マリオネットの2人がコーラスを添える

集まったファンを前に、松阪が挨拶する。

「こんばんは! 松阪ゆうきです! 今日はクリスマスディナーショーへようこそお越しくださいました! 年の瀬のお忙しい中、たくさんの皆さまにお集まりいただきまして、ありがとうございます。コロナの心配もある中で、こうして今年もまたここでディナーショーをさせていただけることを本当にうれしく思います。皆さまにはマスクをしていただいて、大きな声援はできませんが、その代わり手拍子や拍手でぜひ応援していただきたいと思います。皆さまと一緒に、楽しい時を過ごせたらと思います。よろしくお願いします!」

松阪ゆうき

松阪ゆうき

ウォンチュー! 「八(はち)ピー&ブルー」の3人と松阪の4人で「星降る街角」をノリノリで歌う。

さっそくゲストが登場する。松阪と同じ事務所・オフィスコットンに所属する「八(はち)ピー&ブルー」の3人だ。漫才コンビB&Bの島田洋八、コントコンビ・ゆーとぴあのピース、敏いとうとハッピー&ブルーのボーカルとして活躍した古閑正美によるユニットで、デビュー曲「夢見る街角」を披露した。さらに松阪を呼び込み、4人で「星降る街角」(敏いとうとハッピー&ブルー)を披露した。

再び松阪1人のステージに。ムード歌謡「たそがれの銀座」(黒沢明とロス・プリモス)、そして作曲家・浜圭介氏が手掛けた松阪の最新シングル「遥かな人よ」を披露。ファーストアルバムの中に収録された一曲で、松阪もアルバムをアピールしていた。

松阪ゆうき

「『遥かな人よ』は、浜圭介先生に作っていただいた3作目になります」(松阪ゆうき)

「12月1日に『ファースト・アルバム~遥かな人よ』が発売されました。今日ロビーでも販売していて、ご購入いただくと、今日限定の特典として、クリスマスにちなんだ撮影をした松阪のチェキ(インスタント写真)が付きます!」

続いてのゲストとしてマリオネットが再び舞台へ。こちらも松阪と同じ事務所の後輩で、2021年5月12日に日本クラウンからデビューしたマオとミナミのデュオ。デビュー曲「マリオネットの恋」、そして、2人が尊敬するザ・ピーナッツが歌った「スターダスト」「情熱の花」を息の合った美しいハーモニーで披露し、会場を魅了した。

マリオネット

「マオとミナミでマリオネットです。皆さんのご声援のおかげで、BS朝日『人生、歌がある』、BS日テレ『歌謡プレミアム』、テレビ東京『洋子の演歌一直線』、NHK総合『はやウタ』など、たくさんの番組に出演させていただいております」(マリオネット)

マリオネット

マオとミナミ(右)は、「来年も皆さんのご声援に応えられるように、一生懸命歌っていきますので、引き続き愛していただけたらうれしいです」と、歌声とともに思いを訴えていた。

松阪ゆうきが会場入口の扉から現れ、客席中央に設けられたセンターステージへ。スポットライトを浴びながら、「田園」(玉置浩二)を熱唱した。

歌い終わると、テーブルの間を通って前方のステージへ。この短い間にもマスクを着ける心遣いを見せる。続いての曲は「Time to say goodbye」(サラ・ブライトマン)。さすが音大の声楽科出身だけあって、太く豊かな、伸びやかな声量で歌い、大きな拍手を浴びた。

松阪ゆうき

拳を振り上げて客席を煽りつつ、会場全体を見回しながら「田園」を力強く歌唱する松阪ゆうき。

続いて、浜圭介氏が提供した最初のシングルである「遠い空」を、凄みのある力強い声で歌い上げた。ゆったりと始まったかと思うと、3連符で畳み掛けるメッセージ性の強いサビが強烈な印象を残す、壮大な歌だ。

「浜圭介先生に、『松阪くんが声楽を学んでいたからこそ、こういう曲が歌えるのではないか』ということで作っていただいた曲。いま、なかなか遠くまで行くことができないという方もいらっしゃるかもしれませんけど、空は全世界つながっています。そんな空を眺めながら歌っている気持ちで、たくさんの人に届くように歌わせていただこうと思います」

ここで第1部が終了。15分間の休憩となる。ちなみに、この日の開演前・休憩中・終演後の会場アナウンス(影アナ)はマリオネットのマオが担当していた。

松阪ゆうき

「初心を忘れずに、歌に精進」

第2部が開演すると、ステージには津軽三味線、和太鼓、踊り手、唄い手などで構成された「喜楽座」がスタンバイ。にぎやかに「マツケンサンバⅡ」のイントロが始まると、赤と白の派手な着物を着た松阪が登場。星型ペンライトを持って踊りながら歌った。サビを「マツ“ザカ”サンバ~♪」と替えて歌うなど、彼の名前だからこそ可能な遊び心も。喜楽座のメンバーたちが大勢で盛り上げ、客席でも無数のペンライトが揺れ、この日一番の盛り上がりを見せる。

「“マツザカサンバ”です! 今年の紅白の特別枠に、松平健さんが『マツケンサンバII』で出られるということで、それにあやかって、僕も紅白の衣装です! もうこの1曲だけで汗だくです(笑)」

松阪ゆうき

松阪ゆうき

ここで松阪はいったん退場。喜楽座がステージを務める。オリジナルの津軽三味線合奏曲「風の詩」を披露。続いて「民謡メドレー」を披露し、沖縄から北海道までわずか10分で日本を縦断する。

喜楽座

松阪ゆうきと何度も共演経験のある喜楽座。「我々は、日本総合伝統芸能集団 井坂斗絲幸(いさかとしゆき)社中 喜楽座と申します。松阪ゆうきさん、本日はディナーショーの開催、まことにおめでとうございます!」

その間、袴に着替え、マスクを付けた松阪が客席をラウンド。感染対策のため握手はせず、プレゼントも直接受け取ることはしないものの、すべてのテーブルを回ってファンとにこやかに交流し、感謝を伝えていた。

ステージに戻って「ふるさと日本、しあわせ音頭」を歌い、手拍子で盛り上がる。そして、12月といえば忠臣蔵ということで、松阪は長編歌謡浪曲「元禄名槍譜 俵星玄蕃」(三波春夫)に初挑戦してみせる。

松阪ゆうき

8分30秒にわたる「元禄名槍譜 俵星玄蕃」を全身で熱演した松阪ゆうき。

喜楽座メンバーの弾く津軽三味線の見事な「津軽じょんから節」に続いて、「望郷じょんから」(細川たかし)を熱唱すると、松阪は「こうやって後ろで喜楽座さんに和楽器で演奏していただくと、カラオケで歌うのは一味もふた味も違いますね」と、笑顔を見せる。

ここで、松阪は客席に座っていた原田直之氏を呼び込む。「恐れ多いんですけど、ここで先生に一曲歌っていただきたいなと思います。原田直之先生!」。

松阪の民謡の師匠であり、全国に弟子を持つ民謡の第一人者だ。原田氏は「ソーラン節」を披露。民謡界のレジェンドの歌声が会場をいっそう盛り上げた。

原田直之

「ゆうきくんの歌世界は、いろんなジャンルがあるけれど、民謡も勉強して歌っているというのはとってもうれしいですね。皆さんぜひ応援してください」と、原田直之氏。

ディナーショーはいよいよ終盤に入る。松阪は、「いろんなところで歌わせていただいて、僕を知っていただけるきっかけになった曲です」と紹介し、「イヨマンテの夜」(伊藤久男)を熱唱。和太鼓の音が力強く響く中、太い声で低音から高音まで豊かに響かせて魅了した。

ラストの曲は、ファンの人たちへの感謝の気持ちを込めて自ら作詞・作曲した「ありがとう、あなたに。」が選曲された。この曲は昨年のディナーショーで初披露し、今回『ファースト・アルバム~遥かな人よ』にも収録されたバラードだ。途中、こみ上げるものがあったのか、目に涙をためながらも歌っていた。

「いつも応援していただいている皆さんのことを思いながら作った曲を、CDに収録することができました。皆さんへのありがとうの気持ちを込めて歌います」

松阪ゆうき

アンコールの声に応え、喜楽座も交えて、松阪が再びステージへ。

「こうして、たくさんの皆さんに支えられてデビュー7年目を迎えております。本当にありがとうございます。来年のディナーショーでもたくさんの皆さんにお会いできることを楽しみに、そしてこれからもずっと長く歌い続けていけるように、頑張っていきたいと思います!」

松阪は「初心を忘れずに、歌に精進してまいります」と力強くファンに呼びかけると、デビュー曲「ふるさと帰り」を歌って締めくくった。

(文・写真=寺本高徳)

松阪ゆうき

喜楽座のサポートによりディナーショーを無事終えた松阪ゆうき。松阪と喜楽座はつい最近も一緒にステージを務めたそうで、「喜楽座さんのバスに乗せていただいて、一緒に四国全県を回りました。1週間、ほぼ合宿生活みたいな感じで、本当に楽しかったですね」。と話していた。

 記事の感想を募集中


2021年12月1日発売
松阪ゆうき『ファースト・アルバム~遥かな人よ』
松阪ゆうき

徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-74995 ¥3,000(税込)

関連記事一覧