「魅惑のラプソディー」はレーモンド松屋の真骨頂! シングル&アルバムを同時発売し、もっとエネルギッシュに!
「エネルギーはチャージしたので、もっとエネルギッシュなスタイルで行こうかな」。10月27日にニューシングル「魅惑のラプソディー」とベストアルバム『ベストヒット・オンパレード』を同時発売したレーモンド松屋が元気だ。2010年7月、59歳の時に「安芸灘の風」でメジャーデビューし、昨年はデビュー10周年のアニバーサリーイヤーだったが、コロナ禍で予定していた活動ができなかった。だからこそ、レーモンド松屋はもう一段のギヤチェンジを決意。ストレートに自身を表現した作品をつくり上げた。
レーモンド松屋の真骨頂
Q 新曲「魅惑のラプソディー」はラテン・ロック歌謡の熱愛ソングですね。突然、「Shall we?」と声をかけられ、恋が燃え上がります。
レーモンド 本人は内気で地味だと思っていても、本当は素敵な人だったということってありますよね。そんな人のところに突然降ってわいた幸せを表現しました。素敵な男性から声をかけられ、恋が始まるハッピーな歌です。聴いてくださる方も楽しんでいただけると思います。
Q 多くの人がコロナ禍で自粛生活を強いられています。この曲は開放的になれる、夢のある作品ですね。
レーモンド 曲づくりでは歌謡曲の可能性と、お客様がいちばん喜んでいただけるのはどういう曲かというのをつねに考えます。YouTubeなどもいろいろチェックして、今の世の中の気分には何がいちばんかと。僕の作品にはハードなロック系の曲や、メッセージ性のある曲もありますが、今回は僕の真骨頂であるラテン・ロック歌謡の作品に仕上げました。
Q 曲の世界観はいつもどのように創作されますか? 頭の中の景色を言葉に置き換えていくような感じ?
レーモンド まさしくそれですね。どんな場所で、どんな主人公がどういうストーリーで動き出すのかをイメージします。僕の場合、歌い出しがいちばんのポイントなんですよね。
Q 「魅惑のラプソディー」の始まりは、“思わず目の前 声かけられ”。そこから物語が始まります。
レーモンド そこからまさにシンデレラ・ストーリーが始まります。
Q 聴きどころ、歌いどころは?
レーモンド やっぱりサビのところですよね。“見つめる瞳がキラキラまぶしい Ah ha ha 貴方に抱かれて触れ合うステップ Ah ha ha”(「魅惑のラプソディー」1番歌詞より)。このあたりがいちばん、気持ちが高揚して盛り上がってくるところです。皆さんがどんな気持ちで、“Ah ha ha”を聴いてくださるのか、あるいは歌ってくださるのか?
Q ちなみにレーモンドさんはどんな気持ちで、“Ah ha ha”と歌っていますか?
レーモンド 僕は、しみじみ。喜びを噛みしめながら。よかったなあ、なんて気持ちで。この曲はイントロからインパクトがあるつくりにしました。カラオケでも、この曲のイントロが始まった瞬間に、「俺の一番!」と立ち上がれるぐらいに、かっこいいリズムが入ってきます。ノリノリで歌っていただけるんじゃないかと思います。
「思いきり熱い お酒飲ませて」
Q カップリング曲「愛して愛したほど」もノリのいい作品ですね。愛されるまでずっと愛し続ける、という一途さや切なさが感じられる歌詞ですが・・・。
レーモンド 曲調はアップテンポのロックになっています。ちょっとオールディーズっぽいノリの曲でもありますね。じつは、ずっと昔から演歌にするかどうしようかと思っていたフレーズがあったんですよ。“思いきり熱い お酒飲ませて”というフレーズです。
Q カップリング曲の歌い出しですね。
レーモンド そうです。“思い切り熱い” “思い切り強い”というのは、僕の好きなフレーズなんです。以前、「時代劇な女」という作品で、“熱い酒” “強い酒”という言葉を使ったことがあるんですが、“思いきり熱い お酒飲ませて”というフレーズを思い切って、今回使ってみることにしました。「思い切り熱いお酒飲まして」「どうしたんだよ」「じつは・・・」みたいなストーリーを描いてつくった作品です。
Q 「魅惑のラプソディー」と「愛して愛したほど」は、どちらが表題曲になってもいい作品ですね。
レーモンド ありがとうございます。スタッフの間でも結構いろんな意見がありました。ただ、前作の「咲き乱れる花」が「愛して愛したほど」のようにハードな曲調の作品だったので、ラテン・ロック歌謡の「魅惑のラプソディー」がA面になりました。僕が二十歳の時ですが、新宿コマ劇場の地下にあったダンスホールで、パーカッションを叩いていたんですよ。その裏の(新宿)東宝会館にあったキャバレーでもフルバンドでパーカッションをやっていたんですが、きっかけはサンタナ(アメリカのラテン・ロック・バンド)でした。音楽学校の打楽器科に入ってドラムを叩いていたんですが、サンタナを聴いてパーカッションを始めた。だから、ラテン・ロックが大好きなんです。原点というか、節目節目で世の中のサウンドは移り変わっていきますが、自分がいちばん影響を受けたサウンドがラテン・ロック。だから、新曲ではレーモンド松屋の真骨頂を聴いていただこうとなりました。
Q その真骨頂をぜひ、多くの方に聴いていただきたいですね。
レーモンド コロナが収束したら、ギヤチェンジ、モデルチェンジをしてみようかと思っているんですよ。エネルギーもチャージできたから、もっとエネルギッシュなスタイルで行こうかな。今までもライブでは、前半は座って歌っていることが多かったんですが、頭からロックっぽくガンガン動き回りながらやってみようかなとか、衣裳をもっとワイルドな感じのものにしようかとか考えています。また、歌謡界でエレキギターを弾きながら歌っている人って、ほかにいらっしゃらないじゃないですか? だから今までつくったことがないサウンドも考えています。本当にシンプルなロックンロールだけど、でも、ビート感が違うなという作品だったり。「昔はこんなのもあったよね」というサウンドの掘り起こしなどもしながら、自分がおもしろいと思えるサウンドづくりに挑戦していきたいですね。
2021年10月27日発売
レーモンド松屋「魅惑のラプソディー」
“レーモンド松屋全部乗せ”最新アルバム
『ベストヒット・オンパレード』
新曲「魅惑のラプソディー」と同時発売されたアルバム『ベストヒット・オンパレード』は近年の作品を中心に選曲されたベストアルバムだ。レーモンド松屋を知りたければ、まずはこのアルバムから聴くのがいいだろう。まさに“レーモンド松屋全部乗せ”のような作品となっている。
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レーモンド松屋 近年の新しい作品も入れながら、カップリング曲としてあまり知られてないけど、「結構いいいんだよ」という曲も混ぜて、バリエーションも豊かなアルバムになりました。かなりロックっぽかったりとか、ちょっと演歌っぽかったりとか、本当のロックンロールだったり。またメッセージソングも入っています。
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収録曲を頭からみると、「真実・愛ホテル」はラテン・ロック、「咲き乱れる花」はハードロック、「サンセットラブ」もちょっとハードロックっぽくて、「ローリングストーン」がメッセージソングです。「我道」もメッセージソングですね。「クラブジェールのママ」は、昔の昭和チックなムード歌謡で、「本気でいくから」ではまたロックになり、「いいかげんにして」はノリがよく気持ちいいラテンです。「素肌さらして」と「星空のエレベーター」もロックンロール。で、五木ひろしさんに提供した「夜明けのブルース」は、僕の好きなラテン・ロックですよね。「とまり木夢灯り」は香西かおりさんに提供した王道の演歌です。「白いエアポート」ではGSサウンドを楽しんでいただいて、「Kissしてハグして大阪」がちょっと軽いラテンぽいロックで、しみじみした感じの切なさのある歌になっていまして、「望郷屋台酒」が演歌のロックバージョンみたいな作品です。そして「来島海峡」が演歌ロックで、「安芸灘の風」が爽やか系の歌謡ロック的な感じですね。
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全部が全部、シチュエーションが違うし、リズムも違います。それぞれのイントロだけでイントロ当てクイズができそうな(笑)。「レーモンド松屋は、こんな曲も歌ってるんだ」とか、「こんな曲もつくるんだ」みたいなところも楽しんでもらえたら、うれしいですね。僕の全部がこの一枚に凝縮されています。このアルバムをカーステレオでガチャンとかけておけば、僕のコンサートに行ったような気持ちで楽しめると思います。
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収録曲
01 真実・愛ホテル
02 咲き乱れる花
03 サンセットラブ
04 ローリングストーン
05 我道
06 クラブジェールのママ
07 本気でいくから
08 いいかげんにして
09 素肌さらして
10 星空のエレベーター
11 夜明けのブルース
12 とまり木夢灯り
13 白いエアポート
14 Kissしてハグして大阪
15 望郷屋台酒
16 来島海峡
17 安芸灘の風
profile
レーモンド松屋(れーもんど・まつや)
1951年、愛媛県生まれ。学生時代よりバンド活動を開始。1980年、NHK「ヤングミュージックフェスティバル」に中四国代表として出場。2008年にインディーズで発表した「安芸灘の風」が話題に。2010年7月7日、同曲でメジャーデビュー。同年の第43回日本有線大賞で新人賞を受賞。大人の恋の吟遊詩人として、レーモンド松屋の描く夜のネオンとその中で愛し合う男と女の深い物語が、中高年のカラオケ層を中心に人気となる。五木ひろしの「夜明けのブルース」、香西かおりの「とまり木夢灯り」など、他のアーティストへの楽曲提供も多く、2020年には氷川きよしに「紅ドレス」(アルバム『生々流転』)や、またその翌年にも氷川に「千年先までも」(アルバム『南風吹けば』)を提供した。コロナ禍の2020年に公式YouTubeチャンネルを開設、楽曲のワンポイントアドバイスなどを行っている。健康管理は毎日の犬の散歩。30分~1時間ほど、自宅近くを運動がてら歩いている。
デビュー記念日である今年の7月7日には、自宅のスタジオから「レーモンドセブン~レーモンド松屋デビュー記念&70歳記念 ホームスタジオライブ~」を配信した。
レーモンド松屋 公式サイト
レーモンド松屋 公式YouTube
ユニバーサルミュージック レーモンド松屋ページ