
今年の『NHK紅白歌合戦』は「Colorful~カラフル~」がテーマ。司会者に大泉洋と川口春奈を起用。川口は初司会に。
NHKは10月29日、今年の大晦日に行われる『第72回 NHK紅白歌合戦』のテーマを「Colorful~カラフル~」にすること、司会者には俳優の大泉洋、川口春奈、そしてNHKアナウンサーの和久田麻由子を起用すると発表した。
昨年から続く新型コロナウイルスの蔓延により、日常生活が大きく変わった。見える景色も彩りに欠け、これまでの当たり前が当たり前ではなくなった。
「そんな時代だからこそ、2021年最後の夜は世の中を少しでも『カラフル』に彩りたい、わたしたちはそうした思いを込めて、紅白をお届けします」(NHK)
司会に抜擢された大泉洋は北海道出身。演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーで、NHKでは大河ドラマ『龍馬伝』、『真田丸』、連続テレビ小説『まれ』などに出演。来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源頼朝を演じることが決まっている。また2018年からは音楽番組『SONGS』の責任者も務めている。紅白で司会を務めるのは、昨年に引き続き2回目となる。
紅白で司会を務めるのが初めてとなる、長崎県出身の川口春奈は2007年に雑誌『ニコラ』でモデルデビューし、2009年からは俳優としても活躍。NHKでは『受験のシンデレラ』、大河ドラマ『麒麟がくる』に出演し、来年度の前期連続テレビ小説『ちむどんどん』への出演も予定されている。
和久田麻由子アナウンサーが紅白で司会を担当するのは2回目となる。神奈川県出身の和久田は2011年にNHKへ入局。東京・アナウンス室に勤務し、今年の東京2020オリンピックの開会式、東京2020パラリンピックの閉会式で実況を担当したほか、両大会の競技中継ではキャスターも務めた。現在、「ニュースウォッチ9」のキャスターを担当している。
第72回NHK紅白歌合戦の実施本部長、杉山賢治氏は司会者の起用理由を次のように述べている。
「2021年、私たちは新型コロナウイルスにより、言いようのない不安な日々を過ごしています。一方、1年延期された東京オリンピック・パラリンピックが開催され、国内外の選手たちがひたむきに競技に臨む姿に心打たれました。そして両大会は、多様性を認め合う大切さを私たちの心に残してくれました。そんな年にお送りする第72回紅白にふさわしいテーマとして『Colorful~カラフル~』を選び、そのテーマをリードしてくれる方々に司会をお願いすることにしました。
大泉さんは日本を代表する俳優であり、明るく巧みな話術に抜群のユーモアのセンスを併せ持っている方です。『SONGS』では番組責任者でもあり、歌やアーティストへの熱い思いを、新たな司会スタイルでお送りする紅白歌合戦をリードしてくれると確信しています。また川口さんは、今、もっとも注目を浴びている俳優のおひとりです。川口さんがどんな新しい色を紅白歌合戦に加えてくれるか、大いに期待しています」
「紅組司会」「白組司会」「総合司会」という呼称は、全員「司会」に統一されるが、出場する歌手・アーティストは基本的にこれまでと同様、「紅組」「白組」に所属。観覧者やテレビ視聴者は、紅組と白組のどちらがよかったかを投票することができる。これまでの紅白対戦成績は、昨年の紅組勝利により、紅32勝、白39勝となっている。
また今年の『NHK紅白歌合戦』はNHKホールを離れ、東京国際フォーラムで開催される。放送は2021年12月31日(金)、19:30~23:45(中断ニュースあり)。NHK総合、BS4K、BS8K、ラジオ第1で生中継される。