原田悠里が故郷・熊本でフルオーケストラと初共演。全曲をオーケストラアレンジで、コロナ負けるなソング「今この時に」など全14曲を誠心誠意!
歌手生活40周年を迎え、今年55枚目の最新シングル「港町シネマ」をリリースした原田悠里12月4日、熊本県立劇場演劇ホール(熊本県熊本市)でオーケストラ総勢60名をバックに「ロイヤルチェンバーオーケストラwith原田悠里」と題したコンサートを開いた。ソーシャルディスタンスを保つため、約1200席の客席を約7割の800席に減らしての開催となったが、原田は「夢が現実になった」と語り、熱唱した。
熊本・天草出身で演歌からオペラまで歌える幅の広さが魅力の原田が、故郷でフルオーケストラ60名と共演するのは初めてだった。「木曽路の女」「津軽の花」などの数々のヒット曲とともに、オペラ「蝶々夫人」をモチーフにした「歌語(うたかた)の浪朗唱~明治幻燈・お蝶夫人~」や、世界各国で歌われているコロナに負けるなソングの日本語バージョン「今この時に」などを、指揮の御法川雄矢が手がけたオーケストラアレンジで歌った。
ゲストにはNHK連続テレビ小説『おちょやん』の音楽担当で、のこぎり奏者・サキタハヂメや、新進三味線奏者・岩田桃楠(ももくす)が世界初演「三味線協奏曲」で演奏参加するなど見所も満載だった。
「この状況下にようこそお越しくださいました。今回は、この故郷・熊本でロイヤルチェンバーオーケストラの皆様と共演するという夢のようなお話をいただき、それからたくさんの方々の大変なご尽力をいただき「今この時に」、夢が現実になりました。歌手生活40周年を迎えさせていただく中で、特別で贅沢なコンサート・・・この感謝の心を表す言葉すら見つけることができませんが、誠心誠意、心を込めて歌わせていただきます」
原田は新曲「港町シネマ」、サラ・ブライトマンの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」なども披露し、アンコールでは師匠・北島三郎の「まつり」を歌い上げた。
全14曲を歌ったコンサート終演後、原田は笑顔を見せた。
「素晴らしい経験をさせていただきました。総勢60名のこのロイヤルチェンバーオーケストラの皆様と、今後も全国でコンサートできることを励みに頑張りたいと思います」
▼原田悠里が歌うコロナ負けるなソング「今この時に」
2021年4月21日発売
原田悠里「港町シネマ」
「港町シネマ」は、1994年に発売したアルバム「春しぐれ~女…ひとり歌紀行」に収録された作品。今回、原田自らの熱望に応えシングルカットが実現。冬の港町を舞台に、別れた男性をひとり思う主人公の心情を優しくジャジーなメロディーに乗せて歌う。ジャケット写真では憧れの名女優、オードリー・ヘプバーンをオマージュ。「私は洋画が大好きなので、どうせなら憧れのオードリー・ヘプバーンを真似てみようと。少しでもインパクトを残せるかなって思ったんですよね。シネマつながりで、歌の内容と関係があるかないかって言われるとよくわかりませんけど(笑)。こんなに綺麗に撮っていただいて、私の宝物になりました」(原田)。ミュージックビデオは、横浜の老舗、Bar Star Dust(バー スターダスト)で撮影。「元宝塚の方に映画のシーンを思い出させるような振りもつけていただいて、レトロな感じにしてスタンドマイクで歌ってみました。私の新たな一面を見ていただけるような作品になったかなと思っています」(原田)