若原りょう、「恋待ち化粧」で“おんな泣きうた演歌”を極めたい!

若原りょうが12月16日、「恋待ち化粧」をリリースした。テイチクに移籍して、“おんな泣きうた演歌”路線で行こうと決めた若原の第二作目となる。
女唄を歌うことにまったく抵抗はない若原だが、今作はスローテンポの曲調に苦戦した。新型コロナウィルス感染拡大防止のため、生で歌ってファンの反応を確かめる機会が少なく、レコーディングが終わった今も歌い切った気がしていないという。新曲に懸ける思いと今後の予定、来年の抱負などを聞いた。

 

「勉強して勉強して。歌に成長させてもらっています」

 

――今回の新曲「恋待ち化粧」は、新型コロナウイルス感染拡大が収まらない中での発売となりました。この先どうなるのか、まだまだ不安ですよね。

若原 また感染者も増えていますし、今後どうなっていくのか、先が見えないことがものすごく不安ですね。僕のファンクラブを置いてくれているようなお店が、次々になくなっていて……。「新曲のポスターやチラシができあがったよ。どのくらい送ったらいいかな」って電話をしたら、閉店するって聞かされて。もうショックでショックで、朝まで眠れませんでしたね。最後にもう一度、顔を出したいと思っても、こんな状況では行くわけにもいかない。新曲をリリースできるうれしさ半分という感じで、今までの新曲を出す時の気持ちとは全然違いますね。

 

――前作の「罪の川」に続き今作も“おんな泣きうた演歌”ですが、若原さんは女唄を歌うことで苦労することはありますか? たとえば女性目線になることとか、女性の気持ちを理解して歌うこととか……。

若原 僕はずっとムード歌謡を歌っていたので、柔らかい感じでコブシを回さないように歌うこととか、女性が主人公の歌詞を歌うことには、まったく抵抗はありません。ただ、実体験としてはないことを歌っているのでわからないことも多いかな。たまにファンの方で、「こういう歌を歌っているのに、女の人の気持ちがわかっていませんよね」って言ってくる人がいるんですよ。どうしてなのかなあ(笑)。きっと歌も、主人公になりきっているつもりでも、歌い終わると素に戻ってしまうんでしょうね。でも今回はプロモーションビデオ撮影の時に、歌っている最中にそっと手を出すような仕草……仕草というよりも所作ですね、それがスッと自然にできたんです。これは僕の歌手生活で初めてのことで、この歌で成長させてもらったのかなという気がしています。

 

――レコーディングはいかがでしたか。

若原 レコーディングは、スケジュールがものすごくタイトだったんですよ。先輩は皆さんそうみたいですが、オーケストラ録りをして、その日のうちにレコーディングです。きちんとアレンジを覚えて、ここはこう歌ってみようかなと考えている暇が一切ない。それでも覚えていくうちに、こう表現すればいいのかなというのが、なんとなく自分の中で消化できたなという手ごたえがありました。それがきっと、プロモーションビデオ撮影の時の手の所作だったり顔の持っていきかたなどにも出たんだと思いますね。

 

――作曲を手がけられた田尾将実先生の曲は、ド演歌というのではなくおしゃれな雰囲気を持っていますね。実際に歌われてみていかがですか。

若原 そうですね。今回のメロディーは、今までで一番難しかったです。スローテンポで、前に行きたいのに手綱を引かれているような、初めての曲調でした。歌っているうちに、いろいろな感情や表現が出てくるようになりましたが、それでも歌い切った達成感は、まだまだずっと先にあると思います。自分の中で納得できるレベルまでの階段が果てしなくあって、歌うたびに少しずつ上っても、ゴールが果てしなく遠くにあるような歌なんですよ。レコーディングが終わっても、自分の中ではまだまだですね。

 

――お客様の前で歌う機会がない状況が続いている毎日ですが、若原さんはどのように過ごされていますか?

若原 生で歌う機会が本当に欲しいです。新曲を家の中でひとりで歌っていても、お客様の反応がわからない。上手く歌えないな、違うんだよなって思いながら足踏みをしているような感じです。でもね、詞の意味を理解して歌い方をひたすら勉強しているうちに、“勉強する”っていうことがすごく楽しくなってきて。新曲の勉強の合間に、船舶の試験勉強もしていました。船舶2級を取って、1級の免許まで取りましたよ。いつか船を借りて、船の上で歌を歌いながら、ファンの人たちに喜んでもらえるようなイベントを開催できたらいいなと思っています。

 

――2020年ももうまもなく終わりですね。少し早いですけれど、来年の目標や抱負を聞かせていただけますか。

若原 僕はお酒を飲まないのに、肝臓の脂肪がすごい数値なんですよ(笑)。医者に米を食べ過ぎるなって怒られています。世間で言うコロナ太りではなく、食べすぎです(笑)。白いご飯が大好きで、食事中ご飯茶碗を手から離さないし、おかわりもしちゃいますしね。玉子焼きひと切れに、醤油をだーっとかけて、ご飯一膳食べちゃうんですよ。これからは二膳を一膳に、ラーメンライスのライスは控える……できないとは思いますが、できるように頑張ります(笑)。健康第一ですからね。

 

――最後に読者の皆さんへ、メッセージをお願いします。

若原 新曲の「恋待ち化粧」は、女性の切ない心情を歌ったスローテンポの曲です。ちょっと難しいかもしれませんが、歌っているうちに納得がいく部分が少しずつ増えて、歌う楽しさが出てくる曲だと思います。“あなた”と“口紅”という言葉を意識して、誰かを思って歌っていただくといいかな。僕もまだまだ一生懸命勉強しますが、歌いごたえのある歌ですので、皆さんも覚えてくださいね。これからも応援のほどよろしくお願いします。コロナや風邪に気をつけて、またお会いできる日まで元気でお過ごしください!

 

(文=夏見幸恵)


2020年12月16日発売
若原りょう「恋待ち化粧」

「恋待ち化粧」 
作詞/こよみ 作曲/田尾将実 編曲/南郷達也  
「気になるおまえ」 
作詞/麻こよみ 作曲/田尾将実 編曲/南郷達也  
テイチクエンタテインメント TECA-20069 ¥1,227+税

 
若原りょうのテイチク移籍 第二作目「恋待ち化粧」は、前作「罪の川」に続いて“おんな泣きうた演歌”第2弾となる。前作以上にしっとりと切ない“おんな歌”ができあがった。男っぽくて明るいキャラクターの若原が、待つ身の女の切ない恋を歌うギャップが、聴く者を魅了する。若原にはめずらしいスローテンポの曲調は、カラオケファンが歌いたくなること間違いなし。カップリングの「気になるおまえ」は、「恋待ち化粧」と同じ作家陣によるノリの良い若原らしい楽曲。


Profile 
若原りょう(わかはら・りょう)
1975年7月9日、北海道旭川市生まれ。毎年カラオケ大会に出場していた歌好きの父親の影響で、物心がついた頃には演歌を口ずさんでいた。小学校3年生で初めて地元のチビッ子カラオケ大会に出場。歌手に憧れ、歌のレッスンを受けるようになる。17歳の時に『NHK のど自慢』でチャンピオンになり全国大会に出場。残念ながらグランプリは逃したが、歌手になることを真剣に考えるようになった。2002年「北国そだち」でデビュー。北海道で歌手として活動していたが、2004年にレコード会社の移籍に伴い上京。2019年、テイチクエンタテインメントに移籍し「罪の川」をリリースした。釣りはプロ級の腕前で、趣味が高じて船舶1級の資格も取得。飾らない親しみやすい語り口でもファンを魅了する。
 

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