青山新

青山新が満員御礼の浅草公会堂で飛躍のステージ。“演歌×生け花”で新境地を表現し、夢は“渋谷公会堂”、そして紅白へ!

青山新が7月4日、東京・台東区の浅草公会堂で初のソロコンサートを開催。「大きな舞台に向かって一歩ずつ一歩ずつ足跡を残していきたい。これからも成長を見守って」とファンに呼びかけた。

デビュー6年目で掴んだ初の1000人規模となる大舞台のチケットは早々に完売。満員の客席を前に、青山新は「僕自身が一番びっくりしている」と謙虚に語りながらも、その瞳には確かな自信と未来への希望がみなぎっていた。

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「お話をいただいた時、正直に言って『いや、まだ僕の実力では早いんじゃないか』と思いました。でも、満員のお客様にお越しいただけて、本当に僕自身が一番びっくりしています。リハーサルのあと、会場を隅々まで歩かせていただきました。2階席、3階席の後方のお客様がどんな景色を見ることになるのかと。僕のエネルギーを会場すべてに届けられるように歌いたい」

本番前に会見に応じた青山の言葉だ。今年2月に発売した女唄シリーズ第3弾「身勝手な女」では初のオリコン週間ランキング1位を獲得するなど、青山は勢いに乗っている。

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ソロコンサート「青山新 in 浅草公会堂」ではデビュー以来の進化と成長を証明すべく、数々の“企み”が用意された。

大きな見どころは、“演歌×生け花”という異色のコラボレーションだ。趣味が高じ、自己流で始めたという華道。その熱意が華道・古流東洋会家元の宮本理城(みやもと・りじょう)氏との縁を結び、ステージでの共演が実現した。

「何気なくお花を飾っていたりして、だんだん生け花の魅力にハマっていきまして・・・。それが昂じて、今回、宮本理城先生とのコラボが実現することができ、とってもうれしいなと思っております。僕自身もステージで生けさせていただくんですが、先生が生けてくださっている映像をスクリーンに映しながら、歌とのコラボをさせていただくのは、大変光栄なことだなと感じています」

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歌と花の融合で、新たな演歌の世界を切り拓きたいという青山だが、音楽面でも挑戦を止めない。

稲垣潤一や松任谷由実らの楽曲によるシティポップメドレーや、ギター弾き語りを披露する一方、「演歌歌手としてお茶の間の皆さまに改めて強調したい」と、北島三郎や美空ひばりといった演歌の王道もしっかりと歌い上げる。

「ここぞという場面で歌って、お客様を圧倒したいという企みがあるんです(笑)」といたずらっぽく笑っていたが、本番では演歌歌手・青山新の真骨頂をみせることになる。

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また、好評の“女唄シリーズ”については、「歌えば歌うほど、自分の中にしっくりくるもの、感じるものがある」と話した。

「女唄シリーズも『女のはじまり』『女がつらい』、そして『身勝手な女』と第3弾まで来ましたけれども、この道だというところを貫きたい。このブルースの世界、そして昭和歌謡曲の世界で、徐々に『青山新といえば、このイメージだね』と皆さまに言っていただけるように歌っていきたい」

浅草公会堂でのソロコンサートという一つの夢を叶えた青山が見据える次なるステージは大きい。

「“公会堂といえば、次は渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)も目指したいです。でもやはり、歌手としての大きな夢であるNHKホール、そしてその先にある紅白歌合戦の舞台には、夢は大きく、言霊という言葉もありますから、来年にはぜひ立たせていただきたいなというふうに思っております!」

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そう宣言して、”満員御礼”のステージへ飛び出していった青山新。まずは「青春プロローグ」などオリジナル曲を3曲続けて披露すると、「いよいよこの日を迎えることができて、とてもホッとしていますが、緊張と高揚感も含めてドキドキしてきました。ちょっと危なかった」と挨拶。デビュー曲「仕方ないのさ」のカップリング曲「青春プロローグ」を歌う際には涙があふれそうだったと明かした。

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コンサートは色にちなんだ曲特集や、チャレンジコーナーとしてのギターの弾き語り、最大の見どころでもある演歌×生け花のコラボ、シティポップメドレー、王道のど演歌コーナー、「青山新の今までとことから」と題したオリジナル曲コーナーなどで構成された。

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さらに蔵出し!? デビュー前の初インタビュー映像もスクリーンに流され、“青山新 初心忘るべからず”と、デビュー曲「仕方ないのさ」、女唄シリーズ第1弾「女のはじまり」、最新曲「身勝手な女(TYPE ひとすじ)」のカップリング曲「ひとすじに」を披露した場面では、一つ一つのステージを大切にし、1曲1曲に魂を込めて歌う姿勢が強調された。

14歳の時、水森英夫氏の門下生となり、19歳でデビューの切符を掴んだものの世の中はコロナ禍。デビューできた喜びはあったが、思うような歌手活動ができなかった。

「デビュー3年目の時に日本橋三井ホールでファーストコンサートを開催させていただき、デビュー6年目を迎えて、今こうして浅草公会堂の満員の皆さまに歌を聴いていただけています。本当にいろいろ、こみ上げてきます」

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青山は支えてくれるスタッフ、家族、この日も客席から見守ってくれた恩師・水森英夫氏と奥様、そしてファンへの深い感謝の気持ちを随所に表現していた。

「皆さんの前で歌っている自分が大好きです。この表現が正しいのか分かりませんけれども、『僕の居場所って、ここなのかな』と・・・。そう思わせてくださる皆様に感謝の気持ちでいっぱいです」

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浅草公会堂を満席にし、大きな一歩を踏み出した青山新。全国から駆けつけた多くのファンから受け取ったエネルギーを力に、“演歌歌手”としてさらなる高みへと挑む。

なお、来る9月23日には「青山 新 in 名古屋中日ホール」の開催も決まり、この日、チケットの一般発売も開始された。

「青山新 in 浅草公会堂」フォトストーリー

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▲ゴールドの衣裳に身を包んだ青山新。「青春プロローグ」など自身の作品を披露して登場すると、色にちなんだ楽曲として、「ルビーの指輪」などを歌唱。ファンは青山が披露する歌の色に合わせて、ペンライトの色を変えて応援していた。

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▲会場の隅々まで熱量を伝えたいと話していた青山新。双眼鏡を取り出し、2階、3階席の客席をのぞくと、「よく見えます。寝ている人もいますね」と笑わせた。

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▲チャレンジコーナーでは、憧れだった八代亜紀の「愛の終着駅」などをギターの弾き語りで歌唱。ギタリスト 近野真一がサポートした。

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▲第一部の中盤、青山新は濃紺のタキシード姿で登場し、デビュー曲「仕方ないのさ」などを歌い上げた。

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▲カラオケ誌『カラオケファン』の連載企画に端を発し、密かな趣味となっていた華道。華道家・宮本理城氏とコラボも実現し、“演歌×生け花”のスペシャルコラボステージを見せ、川中美幸の「ちょうちんの花」などを披露。

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▲宮本理城氏のもとに2カ月間通って稽古を積んできた生け花。ステージではその腕前も披露された。

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▲青山新が花を生けている間、宮本理城氏が実況中継。“満天星”とも書くドウダンツツジに、白い百合が添えられた。百合は女性ファンに相応しい花として選ばれた。百合は美しさの象徴。しかも長持ちするそうで、いつまでも元気で応援してほしい、という青山の気持ちが込められた。

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▲こちらが完成した青山新の作品。「先生に解説をしていただきながらの生け花。普段のステージとは違って新鮮でした」と満喫していた。

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▲完成した生け花の側で、青山新はオリジナル曲の中から”花“をモチーフにした作品「ズミの花」を披露。

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▲「夏のクラクション」「君のハートはマリンブルー」など、後半のステージではシティポップにも挑戦。明るくポップなステージをファンも楽しんだ。

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▲「青山新は演歌歌手です」と、北島三郎の「兄弟仁義」など王道の演歌を歌うと、客席からは「待ってました!」の声援も飛んだ。

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▲本編のラストはやはりこの曲。「一人でも多くの方にこの歌を届けたい。この曲で2025年は頑張っていきたい」と、今年の勝負曲「身勝手な女」を聞かせた。

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▲アンコールでは客席から登場し、ファンとの触れ合いを大切に、「祭り道」で盛り上がった。

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▲客席からステージへと上がると、このパフォーマンス。大歓声を受けた。

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▲「いつかは海外でも通用するようになりたいし、夢はたくさんありますが、大きな舞台に向かって一歩ずつ一歩ずつ足跡を残していきたい」

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▲青山新を支えてくれたバンドのメンバーとともに、ファンの声援に応えた青山新。「これからも成長を見守ってください」

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2025年6月25日発売
青山新「身勝手な女」(TYPE ひとすじ)
青山新

「身勝手な女」
作詞/麻こよみ 作曲/水森英夫 編曲/伊戸のりお
c/w「ひとすじに」
作詞/麻こよみ 作曲/水森英夫 編曲/伊戸のりお
テイチクエンタテインメント TECA-25020 ¥1,550(税込)

【Amazon】青山新「身勝手な女」(TYPE ひとすじ)

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