
天童よしみがMAJトロフィー“ルビー”の贈呈セレモニーで感無量。新曲「昭和ごころ」も2025年の上半期カラオケランキングで二冠
5月に開催された国内最大級の音楽イベント「第1回 ミュージック・アワード・ジャパン2025」(MAJ)にて「カラオケ・オブ・ザ・イヤー powered by DAM & JOYSOUND」を受賞した天童よしみが6月24日、埼玉・越谷市のサンシティ越谷市民ホールで行われたコンサートのステージで、“ルビー”と呼ばれるトロフィーを授与された。
同賞は、演歌歌謡部門における1000曲以上の作品から天童が歌った「昭和かたぎ」がカラオケ年間ランキングで1位を獲得したことなどから贈られたもの。この日は約1400人のファンが見守る中での贈呈式となり、大きな拍手に包まれた。
コンサート終了後、囲み取材に応じた天童は、ずっしりとしたルビー(トロフィー)を手に「本当にありがとうございます。うれしいです」と第一声。「この賞の重みと輝き、そして何よりファンの皆さんの前でいただけたこと。胸がいっぱいになりました」と喜びを語った。
また、「昭和かたぎ」が多くのカラオケファンに支持された理由について、天童は「コロナ禍で皆さんが外に出られない中、私の歌を聴いて、おうちカラオケで歌ってくださった。昨年開催したカラオケ大会では15歳から88歳までの方が本選で歌ってくださり、幅広い世代の方に届いていることを実感しました。歌い手にとって、カラオケで歌っていただけることは大ヒットの原点。本当に光栄です」と分析した。
また、通信カラオケのDAMおよびJOYSOUNDが2025年上半期の演歌歌謡曲部門ランキングをこの日発表し、新曲「昭和ごころ」が共に第1位となったこともわかった。
今年は昭和100年という大きな節目を迎えおり、精力的な活動を続ける天童は、2月には「松尾芸能賞」を受賞し、MAJ2025の受賞と合わせ、幸先の良いスタートを切っている。「昭和かたぎ」「昭和ごころ」に続くヒットにも意欲を見せており、「皆さんの心にドーンと響くような、そして頑張る力を与えられるような楽曲を、またシリーズとして出していきたい」と今後の展望を明かした。
目下の大きな目標は、11月27日に東京国際フォーラム・ホールAで開催する「天童よしみ 昭和百年・百曲コンサート」だ。この前代未聞の挑戦について、「選曲はすでに終わりました。今は350曲ほどに膨れ上がっていますが、そこからセレクトしていきます。本番はメドレーではなく、しっかりと歌い上げる形です」と明かし、プロとしてのこだわりを見せた。
100曲を歌いきるためのコンディション調整にも余念がない。
「体力をつけるために、なるべく車を使わずに歩くように心がけています。ひょっとしたら『病気?』と思われるかもしれませんが、心配なさらないでください」と笑いを誘い、「ボイストレーニングも始めます。歌い終わったときの自分の顔を鏡で見てみたいですね」と、自身も本番を楽しみにしている様子をうかがわせた。
この日のコンサートでは、客席のファンから八代亜紀さんのヒット曲「舟唄」をリクエストされる一幕も。突然の求めに「『舟唄』が聞きたい? なんですか?」と驚きつつも、アカペラでワンフレーズを披露し、会場を沸かせた。
「生のステージならではのハプニングは最高ですね。こういうお客様とのやり取りが、ライブの醍醐味です」
笑顔でそう振り返った天童は、「経験と体験、そして辛抱を重ねてきた人が輝ける」と人生訓を語ると、数々の栄誉を胸に昭和、平成、令和と歌い継いできた歌の力を、これからも届け続ける意欲をみせた。
2025年1月15日発売
天童よしみ「昭和ごころ」

「昭和ごころ」
作詞/水木れいじ 作曲/水森英夫 編曲/猪股義周
c/w「季節のメロディー」
作詞/水木れいじ 作曲/水森英夫 編曲/猪股義周
テイチクエンタテインメント TECA-25002 ¥1,550(税込)