再会できた喜びを胸に! 千花有黃がディナーショーを開催。急死した岡宏さんを追悼し、駆けつけた岡千秋氏とはデュエットも
デビュー32年を迎えたベテラン 千花有黃が毎年の恒例となった年末ライブを12月8日、アートホテル日暮里ラングウッドで開催した。
広い会場には千花がかつて路上で唄っていたときに優しく声を掛けてくれた人が来てくれており、千花はその方を見かけると思わず号泣。「今日いらして下さった方の誰が欠けても、今の私はなかったと思います。今日のコンサートのタイトルは“名曲は世代を超えて”、サブタイトルは“再会できる喜びと共に”です。まさにこのタイトルに相応しいコンサートになりました」と涙を拭いながら飛び切りの笑顔を見せた。
また、この日は岡宏&クリアトーンズも出演予定だったが、バンドマスターの岡宏氏が11月8日に急逝。しかし、千花のためなら…とクリアトーンズのメンバーが集まり、華を添えた。
司会の青空キュートは「岡宏さんは私の大学の先輩で、とってもかわいがってくれました。あの笑顔に逢えないと思うと本当に寂しい」としんみり。千花も「岡さんは演歌が大好きで、『お客さんが喜んでくれるためにはどうしたらいいのか』を常に考えておられた。私にもよく演歌を唄いなさい、と仰っていただき、岡さんから薦められたおかげで、ずいぶん演歌にも詳しくなり、また唄えるようになりました。お姿は見えなくなってしまいましたが、心は一緒です。今日もこの会場に来てくれている、と思っています」と話した後、岡氏が好きだったという『帰って来いよ』や『河内おとこ節』を熱唱した。
そして、千花の代表曲『名前はリラ…』を書いた作曲家・岡千秋氏も会場に駆けつけ、千花とアカペラで『浪花恋しぐれ』をデュエット。
「実は来年の12月7日、この会場の予定を押さえました。また皆さんと笑顔で再会できることを願っています!」
千花がいかにこのコンサートを、そしてファンの皆さんを大事にしているのかがよく分かる内容盛りだくさんのコンサートに、会場からの拍手はしばらく止むことがなかった。