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演歌系ユーチューバー Shinが浅草公会堂での「登録者10万人突破記念ライブ」開催に向け、演歌の聖地でミニライブ

演歌系ユーチューバー Shin(シン)が3月3日、東京・台東区のCDショップ「音のヨーロー堂」で、5月27日に浅草公会堂で開催する「YouTubeチャンネル登録者10万人突破記念ライブ」に向けミニライブ付きチケット販売会を行った。イベントは満席、立ち見も出るほどの盛況で会場が熱気でムンムンとなる中、Shinはオリジナル曲「函館ものがたり」などを披露した。

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「胸がいっぱいで感激しています。皆さんのおかげで浅草公会堂という歴史ある会館でコンサートを開催させていただくことができます」

Shinが白のスーツ姿でステージに現れると大声援が起きた。YouTubeという動画の中のShinしか知らないファンは、“本物のShin”に会えた感動も手伝って興奮を隠せないようだった。

現在、ShinはYouTubeで『Shinの演歌・歌謡曲チャンネル』を開設しており、登録者数は約11万人。演歌系ユーチューバーとしては断トツの知名度を誇っている。

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「今日はいちばん高い衣裳を着てきました。客席を回らせていただきますので、良かったら『いい生地を使っているな』とか触ってください(笑)」。軽口などでファンを和ませながら、Shinはオリジナル曲「函館ものがたり」のほか、「ありがとう・・・感謝」(小金沢昇司)、「函館の女(ひと)」(北島三郎)、「愛のままで・・・」(秋元順子)、「さらせ冬の嵐」(山内惠介)、「愛のメモリー」(松崎しげる)の6曲を聴かせた。

「愛のままで・・・」はYouTubeの再生回数が223万を数え、「さらせ冬の嵐」も現在193万回再生となっているチャンネルの人気曲。「歌手の方や歌の力があるからですが、カバーさせてもらった曲がたくさんの方に聴いてもらえるのはうれしい」と笑顔をみせていた。

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1979年10月14日に兵庫県姫路市に生まれたShinは幼少期から歌が大好きだったが、高校3年生のときに細川たかしが『NHK紅白歌合戦』で「望郷じょんから」を歌う姿を見て感激。演歌・歌謡曲を歌うようになると、歌手を目指して様々なカラオケ大会に挑戦しながら歌の研鑽を続けた。そして、カラオケ日本一決定戦とも言われ、坂本冬美や島谷ひとみも出場した「Jaccomミュージックフェスティバル」でグランドチャンピオン内閣総理大臣賞を受賞する。

この受賞を機に上京し、会社員として働きながら歌手修行を行い、2007年7月に“ハートフルメッセンジャー 兵庫ケンイチ”として「ひとりじゃないね」で念願の歌手デビューを果たした。しかし、本人曰く「いろんな理由がありますが、自分の実力不足で芽が出なかった」ため2013年、6年間の歌手生活に終止符を打った。

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そんなShinが新たな人生を歩んだ地が北海道函館市だった。北島音楽事務所とのご縁もあり、「北島三郎記念館」を併設するホテルへの就職を決めたのだ(現在は建物の老朽化によりホテルは閉鎖。北島三郎記念館はWEB上で楽しむバーチャルミュージアムとなっている)。

知らない土地での生活の中、好きな歌、歌いたい歌をYouTubeにアップしはじめたのは2015年2月だった。2017年には顔出しで投稿し、いっきに登録者を増やすと、翌年にはチャンネル登録者が1万人を突破し、記念ライブ「演歌男子Shinのふれあいライブ」を函館市で開催するまでになる。

2020年には北川大介のYouTubeチャンネルとのコラボも実現し、同年にはチャンネル登録者5万人を達成。記念CD「函館ものがたり」(作詞/冬弓ちひろ 作曲/浅野佑悠輝 編曲/新屋 豊)を発売した。同曲は作詞家の冬弓ちひろ氏が、Shinのこれまでの話を聞き、好きな歌に支えられながら函館の地で生きるShin夫婦の姿に感動し詩を紡いだ。

ちなみにこの日、会場となったヨーロー堂には冬弓氏の姿もあり、Shinは「『僕があたなの故郷になるからね』と温かい気持ちになれる、僕と“お嫁ちゃん”の歌です。冬弓先生に書いていただきました」と熱唱した。

チャンネル登録者数が10万人を超えたのは昨年11月だった。10万人超えの瞬間は、自身の「Shinの演歌・歌謡曲チャンネル」でも生配信し、ファンと喜びを共有した。

「『いつかYouTubeさんから銀の盾をもらいたい』という思いがあり、(その条件を満たす)登録者10万人はひとつの区切りでした。そこである方のアドバイスもあり、10万人を突破したらどこかでライブをやるという目標を掲げることになり、今回、浅草公会堂でのライブが決まりました」

関根勤とShin

2023年2月にCS放送の「映画・チャンネルNECO」で放送されたTV番組『全力!ゴールデンCOVERS』に出演したShin。番組ホストである関根勤はShinのYouTubeチャンネルのファンだった。

昨年Shinはアマチュアシンガーとして、関根勤が珠玉のカバーソングをプロデュースするTV番組『全力!ゴールデンCOVERS』に出演し、水森かおりや麻倉未稀、林部智史らと共演した。関根がShinのYouTubeチャンネルのファンだったことから白羽の矢が立ったのだ。

「番組は東京で収録があったのですが、帰りに浅草へ寄りました。そこで見たのがスターの手形でした」

浅草公会堂の正面入口前にはスターの広場があり、大衆芸能に貢献した浅草ゆかりの俳優、落語家、歌手、芸能人といったスターの手形が並んでいる。

「歌手時代には大きな会場を借りてのワンマンライブはできなかったので、『浅草の歴史ってすごいな』『浅草公会堂でライブができたらいいな』と思いました。この話を生配信で視聴者の皆さんに伝えたところ、一緒に夢を叶えるという大きな目標になっていきました。5月27日は特別なライブになります」

浅草公会堂は演歌歌手憧れのステージでもある。ここでのソロコンサート開催がひとつの目標であり、人気歌手の証でもある。

Shin

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浅草公会堂で開催される「YouTubeチャンネル登録者10万人突破記念ライブ」には北川大介、北山たけし、暁月めぐみ、奈奈美が祝福に駆けつける。いずれもShinとの関係性の深いゲストであり、一緒にステージを盛り上げる。

「浅草公会堂ではゲストの皆さんとデュエットをしたり、想い出の曲を歌いたいですね。10万人登録のお礼も伝えたいですし、何より視聴者の皆さんと一緒に楽しみたいと思います」

Shin

浅草公会堂でのライブはShinにとって特別なイベントとなるが、ユーチューバーとしては通過点。「これからも節目節目にライブなどを開催し、長くこの活動を続けていきたい」(Shin)

YouTubeへの投稿をはじめたころの想いをそのままにShinは歌いたい作品、聴いてほしい作品を披露し、ファンと気持ちをひとつにする予定だ。

「もうすぐみんなの夢が実現します。本当にうれしい。泣いちゃいそうです」

オンライン購入が苦手だという人にもチケットを購入してもらいたいと開催したミニライブ付きチケット販売会だったが、浅草公会堂の1階席から3階席までを含めた約1000席のチケットはほぼ完売状態。残りは僅かとなっている。イベントを見守っていた作詞家の冬弓氏は、「どんな歌手に詩を書いているんですか? と聞かれると、Shinさんって答えることがあります。そのほうが伝わるんですよ」と、人気ユーチューバーの拡散力に驚いていた。

 


演歌男子Shin

Shinがデザインした浅草公会堂でのライブチラシ。

「ありがとう! YouTubeチャンネル登録者10万人突破記念ライブ」
開催日:2024年5月27日(月)
開演:13時30分
場所:東京・浅草公会堂
出演:Shin、北川大介、北山たけし、暁月めぐみ、奈奈美

▼チケットは「Shinの演歌・歌謡曲チャンネル公式ショップ」でも購入できる
https://shin-official.booth.pm/

Shinの演歌・歌謡曲チャンネル
https://www.youtube.com/@enka-shin

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