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美川憲一

美川憲一がドラマチックシャンソン2023を開催し、豪華衣裳と時価総額2000万円の指輪も披露。来年はデビュー60周年イヤーを迎え、「しぶとく歌うわよ」

自伝的作品となる新曲「ふたつの愛」が話題の美川憲一が9月11日、東京・港区のEX シアター六本木で、「美川憲一ドラマチックシャンソン2023」を開催。満席となる920名がシャンソンを楽しんだ。

ライフワークとなっている美川のシャンソンコンサートは今回で22回目。約1年ぶりの開催となった。

「淡谷のり子さんにはじまり越路吹雪さんに教育されて、もう20年以上シャンソンを歌ってきましたが、その集大成のステージになります。お客様からいただいたリクエストなども検討し、ドラマチックになるようにしっかりと選曲しました」

美川憲一

また衣裳にもこだわった。この日のために3着の衣裳をオートクチュールでつくった。さらに元々、ピアス用に持っていた2.145カラット、Dカラーの一粒ダイヤモンドを中心に、周りにもダイヤモンドがちりばめられた豪華な指輪も初披露。こちらもこの日のためにオーダーメイドで制作した。「真ん中のダイヤは私のものですけど、時価総額は2000万円ぐらいだと言われました」とのことで、衣裳や指輪など身につけるものでも楽しませた。それは越路吹雪からの教えだという。

「越路さんと最初にお会いしたのは、私がまだ30代の頃です。ある時、お家にお伺いしたら、『私はこのマンションを借りているのよ。豪邸に住むと仕事をあまりしたくなくなるでしょ』っておっしゃられて。『衣裳もお金がかかるのよ。だから身を粉にして働くのよ』って。『宝石もちゃんと本物をつけなきゃダメよ』っておっしゃられて、でも、くれなかったわ(笑)」

美川はそんな越路の姿勢を受け入れ、「お客様に喜んでいただけるなら、衣裳には糸目をつけない」と話していた。

美川憲一

そんな美川のドラマチックシャンソンコンサートは、平和を希求する「インシャラー」からはじまり、ラストはシングルとしてもリリースしている「歌いつづけて」と「生きる」で締めた。この2曲は美川のシャンソンの代表曲でもある。

そしてカーテンコールでは、神秘的な内容の「黒い鷲」、激しく一途な愛を歌った「愛の讃歌」を届けた。エディット・ピアフが歌った「愛の讃歌」は、越路吹雪が岩谷時子による訳詞で歌い、日本でも大ヒットした曲だ。

「今芸能界も大変な時代になっていますけれど、その中で60年歌いつづけてこれたことはファンの皆さんの応援のおかげです。心から感謝申し上げます」

美川には生みの親と育ての親の二人の母がいる。誕生を望まれたわけではなかったが、母の機転によりこの世に生を受けた。だからこそ、美川は口癖のように「私、しぶといから」という。二人の母のことを歌った自伝的作品「ふたつの愛」を8月23日に発売し、来年はデビュー60周年イヤーを迎える。芸能界のご意見番として、ワイドショーなどで芸能界の話題にコメントすることも多いが、最後は、「私は結構長生きすると思うのよね。しぶといから。ですからこれからの私を見ていてください。しっかりと歌ってまいります」と力強く語った。

美川憲一

芸能界のご意見番として・・・ジャニーズ問題について

世間を騒がせているジャニー喜多川氏による性加害問題では、「もうずっと知っていました。どっぷりでしたよ」と、昔から噂はよく聞いていたと明かした。ある時は、噂に上がっている当事者に直接確認したこともあるという。

「『どうなの? そういう話があるけど』って聞いたけど、口を結んでお話しになられませんでした。笑って誤魔化されていました。当時は、この問題に触れてはいけない。話してはいけない。そういう時代でした。もっと早くに事件になっていれば、被害者の数がこんなにも拡大しなかったんじゃないかしら。ジュリー(藤島ジュリー景子/前社長)さんが会見で、性加害があったということを認めて謝罪されたことは大きなことだったと思います。これからは被害者の方に向き合って、補償などをちゃんとしてあげてほしいと思います。ジャニーズ事務所も、変わっていかなければならないんじゃないですか」

 


2023年8月23日発売
美川憲一「ふたつの愛」

美川憲一

「ふたつの愛」
作詩・作曲/木村竜蔵 編曲/遠山敦
c/w「当たり前のように」
作詩/原文彦 作曲/木村竜蔵 編曲/遠山敦
日本クラウン CRCN-8594 ¥1,400(税込)

 

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