【追悼・八代亜紀さん】歌い継がれる八代亜紀作品。カラオケ人気ランキングベスト25

難病からの復帰を目指して治療を続けていた八代亜紀さんが亡くなった。だが、八代さんが残した数々の作品は人々の心で生き続けるだろう。また多くの人が歌い継ぐだろう。カラオケのJOYSOUNDの協力のもと、八代亜紀さんのカラオケ人気作品をリストアップした。

八代亜紀

多くの人に衝撃を与えた八代亜紀さんの訃報。昨年9月に、膠原病の一種であり指定難病の抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎と急速進行性間質性肺炎を発症し、療養を続けていた八代さんが容態急変により亡くなったのは12月30日。年明け早々の1月8日に身内だけで葬儀が執り行われ、翌9日に所属事務所から報告された。

八代亜紀さんは1971年に「愛は死んでも」でデビューし、1973年の「なみだ恋」が大ヒット。その後も、「愛の終着駅」「もう一度逢いたい」「おんな港町」「舟唄」など数々のヒット曲を出し、1980年には「雨の慕情」で第22回日本レコード大賞・大賞を受賞した。

近年は音楽のジャンルを超えて活躍。ジャズやブルースなどを本格的に歌うようになり、2012年にはジャズアルバム『夜のアルバム』を発売している。

デコトラ界の超有名車「亜紀観音(全国龍虎会)」と一緒に収まる八代亜紀さん。トラック運転手から“トラック野郎の女神”として支持され、絶大な人気を誇った。1977年には東映映画『トラック野郎・度胸一番星』にダンプの姐御「紅弁天」役で出演した。

2021年9月25日に発売されたデビュー50周年記念アルバム『八代亜紀ベストヒット〜ニューレコーディングス＆ニューシングルズ〜』。「なみだ恋」「舟唄」「雨の慕情」など往年の大ヒット曲を新たにレコーディングしたプレミアムなベストアルバム。

芸能生活50周年を迎えた2021年には、第42回松尾芸能賞大賞を受賞し、同年、デビュー50周年記念ベストアルバム『八代亜紀ベストヒット〜ニューレコーディングス＆ニューシングルズ〜』を発売。2023年3月には新曲「想い出通り」をリリースしていた。

フランス画壇の登竜門「ル・サロン」展に5年連続入賞を果たすなど、画家としても才能を発揮した八代亜紀さん。感性豊かで繊細な筆到と、独特の超現実主義の表現で画家としての世界を作り上げた。

八代亜紀

レコード・CDの総売上枚数が女性演歌歌手１位の記録を保持している八代亜紀さんは音楽ファンだけではなく、多くの人にその歌声を届けてきた。八代さんの歌は生活の一部にもなっており、これからもそれは変わらない。多くの人が耳にし、また歌い継がれていくだろう。

八代亜紀

追悼の意を込めて、八代亜紀さんの人気カラオケランキングを紹介したい。JOYSOUNDの協力により2023年に歌われた八代亜紀作品のベスト25を選んだ。（順位の一覧はページ下にあります）

1位は不動と言ってもいい「舟唄」（1979年）。阿久悠氏が作詞し、浜圭介氏が作曲し、「お酒はぬるめの　燗がいい　肴はあぶった　イカでいい」という冒頭の歌詞が印象的な八代さんの代表曲のひとつ。2位は「愛の終着駅」が入り、3位には『居酒屋「昭和」』（2020年）がランクインしている。

『居酒屋「昭和」』は「作詩家協会創立55年記念×八代亜紀デビュー50周年特別企画」となった第53回日本作詩大賞新人賞にて最優秀作品に選ばれた作品。八代さんが補作詩と作曲にも参加している楽曲だ。

その他、注目されるところでは最新曲「想い出通り」が9位に、2011年の「デスティニーラブ～運命の人～」が20位に入っている。

鈴木氏・悠木氏の自宅で撮影された「想い出通り」のジャケット写真。八代亜紀さんの後ろに飾ってある絵は、若きころの鈴木氏と悠木氏の仲睦まじい姿。八代さんが描いた。

「想い出通り」は八代さんの恩師・鈴木淳氏の奥様であり、作曲家・悠木圭子氏が亡き夫を偲んで作詞。八代さんが作曲した甘く切ない作品だ。鈴木先生と悠木先生は、言わずと知られた八代さんの出世作「なみだ恋」の作家。

「デスティニーラブ～運命の人～」はNHKラジオ「深夜便のうた」（10月〜12月度）で放送され、ラジオを通じて同曲を知った人も多く、「メロディが好きでカラオケでよく歌っています」という声も。

さらに八代亜紀さんはデュエット曲も多い。なかでも石原裕次郎さんと歌った「別れの夜明け」「夜のめぐり逢い」が人気だ。デュエット曲を含めたランキングでは、前者が4位に、後者が7位に入っている。

八代亜紀さんが命を吹き込んだ作品の数々は、これからも多くの人に愛され続けるだろう。

▶八代亜紀公式YouYube「八代亜紀ちゃんねる♪」
「舟唄」「雨の慕情」などのMVや、いまでは入手困難な貴重なリサイタル音源なども聴くことができる。

八代亜紀カラオケ人気ランキングベスト25 by JOYSOUND