
坂本冬美、40周年イヤーの幕開けは59歳のバースデー・ライブ! 川村結花書き下ろしの新曲「遠い昔の恋の歌」をライブ初披露
坂本冬美が、自身59歳の誕生日となる3月30日に東京・港区のビルボードライブ東京で「FUYUMI SAKAMOTO Special Night ~今日から明日へ~」を開催した。デビュー40周年イヤーの突入という節目の年にふさわしい、艶やかで至福のステージが幕を開けた。
昨年の1月以来、1年2カ月ぶり3度目となるビルボードライブ東京のステージ。鮮やかな青のスパンコールドレスに身を包んだ坂本が拍手に迎えられて登場すると、生バンドの演奏をバックにビリー・バンバンのカバー曲「また君に恋してる」でライブはスタート。イントロから一気に観客の目をくぎ付けにした。
歌唱後、客席から「冬美ちゃん!」と熱い声援が飛ぶと、坂本は「その掛け声が一番ホッとするんですけど、みなさまここはビルボードでございます。去年も話したと思いますが、市民会館ではございません」とユーモアたっぷりに返し、会場を笑わせた。さらに、ファンから「ハッピーバースデートゥーユー」の大合唱が贈られると、「ありがとうございます」と満面の笑みを見せた。「今日は自分の誕生日でございますけど、どなたかに乾杯のご発声をお願いできないかと」と最前列の男性ファンにマイクを向け、その男性が「冬美さんの59歳の誕生日にかんぱ~い!」と高らかに声を上げると、「お上手ですね、緊張することもなく」と微笑みながら乾杯し、ファンと共に特別な夜を祝った。

撮影:田中聖太郎
昨年の同会場でのライブはカバーアルバム「想いびと」を中心とした構成だったが、この日は「私が誕生日ですので、私が好きな曲を独断で考えて選びました」と高らかに宣言。まずは沢田研二の「時の過ぎゆくままに」、そして河島英五の「酒と泪と男と女」を披露した。河島とはかつてテレビ東京の「演歌の花道」で一度だけ共演したことがあるといい、「河島さんが私の後ろで歌われていたのですが、声の圧が、体の大きな方だったのですが、お声の大きさびっくりしたのを覚えてます」と貴重な思い出を明かした。さらに「もう一曲」として選んだのは、ザ・フォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」。長崎の原爆をテーマにした本に出会ったサトウハチロー氏が作詞を手掛けたこの曲について、「いろんな所で戦争があるので、平和を願ってあえて入れさせていただいた」と真摯な思いを語った。

撮影:田中聖太郎
客席との距離が近いビルボードならではの、ファンとのアットホームな掛け合いもこのステージの魅力だ。バンドメンバーの紹介後も、CHAGE and ASKAの「ひとり咲き」、中森明菜の「難破船」など名曲のカバーが続く。「ASKAさんと明菜さんのスタイリストが私のスタイリストでもある」と明かし、昨年還暦を迎えた明菜の誕生日を親友の藤あや子と共に祝った際のエピソードを披露。「ケーキに火をつけて。映えるとか写真を撮るとか、いろいろあったので、あや子さんが(ケーキの)場所を変えたほうがいいねってことで“一旦、消しておくね”ってフッと。明菜さんより先にろうそくの火を消してしまった。そんな明菜さんにとっては散々な誕生日」と明かし、会場を大爆笑の渦に巻き込んだ。
続いて、「私が中学時代から大好きでしたサザンオールスターズの桑田佳祐さんが作詞作曲してくださいました」と、2020年のシングル「ブッダのように私は死んだ」を紹介。「桑田佳祐さんが今日は来てくれませんでしたが、コーラスで参加をしてくださいました。ですからぜひみなさま、お聞き逃しのないように」と茶目っ気たっぷりに語り、さらに「いま桜は満開でございます」と自身の代名詞とも言える名曲「夜桜お七」を熱唱し、観客を深く酔わせた。

撮影:田中聖太郎
アンコールに登場した坂本は、「59歳まで元気で歌ってこれたのは何よりも幸せ」と感慨深げに語った。この日は客席に、40周年記念曲となる新曲「遠い昔の恋の歌」とカップリング曲「しあわせ十色」を作詞・作曲したシンガーソングライターの川村結花が駆けつけており、「あちらでご覧いただいております」と紹介。「今回は40周年で等身大というテーマでお願いにあがりますと“冬美さんのために温めて置いた曲があるんです”といただいたのが『遠い昔の恋の歌』です。聞いてくださった方はいろんな恋を思い出してくださるのではないかな」と制作秘話を語る。同年代への共感を意識したというが、「80代の女性スタッフも“いい歌ね”って。そして二葉百合子先生も新曲いいわね~。94歳の先生にも刺さった一曲です。ぜひ、みなさんも自分の人生に重ねて聞いてください」と自信をのぞかせた。
さらに「できれば元気が出る応援歌を書いてください、とお願いしたら『しあわせ十色』という素晴らしい歌が出来上がりました。いままで頑張ったのだから、そんなに頑張らなくても楽しく生きていいのよっていう“がんばらない応援歌”でございます」と説明し、新曲2曲を心を込めて歌い上げた。全12曲、約80分間にわたり圧倒的な歌声と艶やかなパフォーマンスで魅了し続けた至福のバースデー・ライブは、大盛況のうちに幕を下ろした。
2026年3月4日発売
坂本冬美「遠い昔の恋の歌」

「遠い昔の恋の歌」
作詞・作曲 川村結花 編曲 若草恵
c/w「しあわせ十色」
作詞・作曲 川村結花 編曲 西村真吾
ユニバーサルミュージック UPCY-5129 価格:¥1,500 (税込)











