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石川ひとみ

石川ひとみが45周年記念コンサートで“笑顔の花”を! 生きる力をくれた大切な歌。「私はこれからもずっと歌っていきますからね!」

石川ひとみが10月1日、東京・港区のニッショーホールで「45周年記念コンサート~笑顔の花~」を開催し、アンコールを含めて全22曲を笑顔で届けた。

1978年、「右向け右」でデビューした石川。1981年に「まちぶせ」を発売したが、この曲を最後に「歌うことをやめよう」と決意していたという。だが、「まちぶせ」との出会いによって石川は歌いつづけていきたいという思いを強くし、デビュー45周年を迎えた今年は7月に記念アルバム『笑顔の花』を発売。この日のコンサートを迎えた。

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「笑顔の花」のポーズを決める石川ひとみ。”一緒に生きていくために 笑顔の花 ください”(1番歌詞より)

リハーサルを終え、本番を直前に控えた石川は、「感謝の気持ちでいっぱい」と45周年を振り返った。

「ここまで歌えたことに感謝しかなく、振り返れば苦しいことや悲しいこともありましたが、それ以上にうれしかったり、温かい心を感じたりしてきたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」

45周年の中でいちばんの出来事は、やはりヒット曲「まちぶせ」との出会いだった。

「デビュー曲『右向け右』や『くるみ割り人形』などを歌わせていただき、人形劇『プリンプリン物語』での声優のお仕事や様々なレギュラー番組を持たせていただきましたけれども、歌のことになると、何しに(故郷・愛知から)東京へ来たんだろうという思いになっていました。一度区切りをつけよう。歌をやめて、これからの人生を考えてみようと決心したときでした。次の曲として『まちぶせ』が私の目の前にやってきました」

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荒井由実の作詞・作曲による「まちぶせ」は、三木聖子のデビュー曲として1976年にリリースされたが、三木が喉を痛めてしまい、3枚のシングルを出したところで引退してしまっていた。

「この曲であれば、私の最後の曲になったとしても後悔はしない。そう確信したので、『この曲が歌いたいです』と、関係スタッフの方にお話しさせていただきました。『まちぶせ』を歌うことになっても、この曲で歌手をやめると決めていたので、どんなステージでもうれしく、楽しく、『ありがとう』という気持ちで歌っていました。当時はヒットしているという実感はなく、“ヒット”という言葉も心の中にありませんでした。とにかく聴いてくださった方のおひとりでも、『今日来てよかったな』と思っていただければ、私は幸せでした」

石川ひとみ

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だが、1981年に石川が歌った「まちぶせ」は大ヒットし、同年のNHK紅白歌合戦にも初出場する。

「それまでとは周りの状況も変わり、やめようと思う気持ちが薄れてきました。やっぱり大好きな歌を歌うために東京へ来たわけなので、こんなにたくさんの方がこの歌を愛してくださるのだったら、私はこれからも歌っていきたいという思いが大きくなっていきました。そして、やめるのをやめました(笑)。今日、このステージに立ち、45周年を迎えられるのは、『まちぶせ』があったからだと思います」

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コンサートでは、最新アルバム『笑顔の花』に収録した「アシタノ風」「風薫花〜kazekaoruhana〜」「粉雪のぬくもり」「こんなにも愛している」から歌い始めた。

「タイトル曲の『笑顔の花』や『アシタノ風』などは作詞でも参加しています。苦しいことやつらいことがたくさんありましたが、今は笑顔で話せるようになっています。その時点では落ち込むこともありますが、倒れ込んだときには何かを掴んで、もう一度起き上がる気持ちをもって生きていきたいなと思っています。アルバムには、失敗しても笑顔で話せるような広い、豊かな、穏やかな心をもって生きよう、という思いを込めました。聴いてくださる皆様も人生の中でいろんな道を歩いて来られたと思います。一緒に、笑顔で話せるようになろうねって」

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石川は歌手活動での苦闘だけではなく、病とも闘ってきた。B型肝炎を克服したものの、現在は膠原病の一種であるシェーグレン症候群と闘っている。

「でも、とても元気ですよ。様々な病気は抱えていますが、病は気からとも言いますので、いつも心は明るく元気にしていたいと思います。歌がある自分は幸せ者だと思います。歌は元気をくれますし、私に生きる力もくれます。上手に病気と付き合っていこうと思っています」

そんな石川だからこそ誕生したアルバム『笑顔の花』。ベテランから若手まで多くの作家が提供した楽曲に、普遍的なサウンド・メイキングが施されている。編曲は山田直毅氏が全曲担当した。初期のころから石川の音楽活動を支えてきた音楽家で、石川の伴侶でもある。

石川は中盤に向け、デビュー曲「右向け右」といった初期の作品から、TVアニメの主題歌、デビュー40周年記念アルバム『わたしの毎日』から「ベリバービリバー」などを聴かせていった。

石川ひとみ

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「デビューのころから応援してくださる方もいらっしゃいますし、昭和の歌を好きになってくださった若い方もいらしてくださっています。ですから、楽しくこの時間を過ごすことができたらいいなと思って選曲しました。来てよかったと思ってもらえるよう、精いっぱい音楽を楽しめればいいなと思いました」

終盤には最新アルバムのリード曲「笑顔の花」などを届け、ラストは石川とって大切な「まちぶせ」を歌唱。アンコールには「えんどうの花」、「zankyohanabi」、「君は輝いて天使にみえた」の3曲を披露した。

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会場一杯、500名満席となった「石川ひとみ45周年記念コンサート~笑顔の花~」。本番前、石川は会場へ来られた人はもちろん、すべてのファンに向けてメッセージを残していた。

「これからも元気に楽しく、歌を歌っていきたいなと思っています。また私のステージに足を運んでください。皆さんも元気でいようね。元気があれば、ステージでもテレビでもラジオでも写真でもどんな形であれ、皆様とお会いできると思います。私はこれからもずっと歌っていきますからね!」

石川ひとみ45周年記念コンサート~笑顔の花~
セットリスト
アシタノ風
風薫花〜kazekaoruhana〜
粉雪のぬくもり
こんなにも愛してる

〈メドレー〉
右向け右
ハート通信
ブルーダンシング
あざやかな微笑み
世界中が宝物
何も言わないで

三枚の写真
君の声
さよならの雨
夢番地一丁目
ベリバービリバー
笑顔の花
にわか雨
くるみ割り人形
まちぶせ

〈アンコール〉
えんどうの花
Zankyohanabi
君は輝いて天使にみえた

 


2023年7月19日発売
デビュー45周年アルバム
石川ひとみ『笑顔の花』
石川ひとみ

テイチクエンタテインメント TECL-1006 ¥3,300(税込)

<収録楽曲>
1. 笑顔の花
(作詞:石川ひとみ・真名杏樹 作曲:島袋 優)
2. 風薫花〜kazekaoruhana〜
(作詞・作曲:CHIHIRO)
3. さよならの雨
(作詞:昆 真由美 作曲:岩田秀聡・永野大輔)
4. こんなにも愛してる
(作詞・作曲:中田裕二)
5. 粉雪のぬくもり
(作詞:石川ひとみ・真名杏樹 作曲:岩田秀聡・永野大輔)
6. アシタノ風
(作詞:石川ひとみ 作曲:山田直毅)
7. 道化師のソネット
(作詞・作曲:さだまさし)※カバー
8. zankyouhanabi
(作詞:石川ひとみ・梅口敦史 作曲:梅口敦史)
9. やさしくなりたいだけ
(作詞:山田ひろし 作曲:松本俊明)
10. ひとりじめ【Live ver.】
(作詞・作曲:天野滋)※1982年sgのセルフカバー
11. さよならの理由【Live ver.】
(作詞:竜 真知子 作曲:林哲司)※1983年曲のセルフカバー
(全編曲:山田直毅)


『笑顔の花』(テイチクオンラインショップ限定BOX)
石川ひとみ

テイチクエンタテインメント TEL-3 ¥13,200(税込)
商品内容:通常盤CD+DVD・フォトブック(28ページ)・アクリルスマホスタンド・A4サイズポートレイト ※A4サイズボックス入り

特典DVD
「石川ひとみコンサート2022~おかげさまで45年目に入っておりますがこれからもどうぞよろしくおねがいいたします~」(2022年10月7日 北とぴあ つつじホールにて行われたコンサートの映像)
<収録内容>
夏の終わりと麦わら帽子
長そでのカーディガン
もんしろちょう
秋の行方
置き忘れたメモリー
赤い靴
君の声
道化師のソネット
わたしの毎日
にわか雨
まちぶせ
ハート通信
ベリバービリバー
君は輝いて天使にみえた
Tenderly

限定BOXのご注文はこちら
https://teichiku-shop.com/products/detail/TES00029KY