二見颯一の今年の漢字は「活」。そして来年の目標は「繋」。ディナーショーを開催し、「来年もいい年になりそう」
二見颯一が12月13日、東京・港区のミュージックレストラン「MZES東京」でディナーショーを開催。熱烈なファンに支えられながら“活き活き”とした歌声を聴かせた。またディナーショーの様子は生配信でも届けられた。
新時代にこだまする“やまびこボイス”のキャッチフレーズで二見がデビューしたのは2019年3月。来年春にはデビュー5年目を迎える。アルバム収録曲を含むとすでにオリジナル曲は20曲を超え、いつかオリジナル曲だけで構成したコンサートを行いたいという目標を持っている。
デビュー曲「哀愁峠」からスタートしたディナーショー。ステージと客席との距離が近いこともあり、二見は「みなさんと席が近いので、バッチリお顔が見えております」と笑顔で話しかけた。
「早いもので来年は5年目を迎えます。この間、みなさんに支えていただき、応援していただいたおかげで、今日のステージを迎えることができました。来年もいい年になりそうだなという予感がしています」
拍手に包まれる中、二見は「これまでにたくさんのオリジナル曲を出させていただきました」と、今年4月に発売した「午前0時の終列車」、ファーストミニアルバム『颯~はやて』から二見の人気曲となっている「ところがギッチョン恋之介」の2曲を続けて披露した。
ここからはピアノとギターの演奏で“やまびこボイス”を聴かせる。まずは今年6月に発売した最新アルバム『颯~はやて~3』からオリジナル曲の「放浪のはて」、そして「ただ、会いたい ~母へ~」の2曲を聴く者の心に響かせた。
ボーナストラックに収録されていた「ただ、会いたい ~母へ~」は、西つよしのカバー。3歳の時にデパートの屋上で置き去りにされた子どもが、やがて子を持つ年齢になった時、あの夏の日に待ち続けた母に会いたいと願う切ない作品だが、二見ファンの琴線に触れ、話題となっている。このディナーショーでも二見が楽曲を紹介すると、ひときわ大きな拍手と歓声が沸いた。
二見はここからさらにギアを入れる。「僕の原点です」と、故郷・宮崎の民謡「刈干切唄」を歌う。5歳から民謡を習い、高校2年生の時には民謡大会「正調刈干切唄全国大会」男性の部で優勝した実力を持つ二見が、キーボードとエレキギターによるアレンジで「刈干切唄」を披露。独創的な世界観を演出した。
「民謡と言えば三味線や尺八、太鼓ですが、このアレンジはいかがでしたか? かっこよかったですよね。よく切れそうな刈干の鎌のような・・・(笑)。切れ味のある『刈干切唄』になりました(笑)」
軽口でもファンを和ませると、二見は大先輩の作品に挑戦する。まずはチョー・ヨンピルの「窓の外の女」だ。
故郷・宮崎で行ったコンサートでも披露したという「窓の外の女」は、チョー・ヨンピルが韓国で国民的歌手として活躍していた時代に彼自身が作曲した作品。日本ではセカンドシングルとして1984年にリリースしている。二見は日本語詞で歌うと、もう一度サビを繰り返し韓国語で歌い上げた。
ディナーショーの最後の曲としても選曲した大先輩の作品は、吉幾三の「酒よ」だった。演歌第七世代の一員として活躍する二見は、第七世代によるコンサートでこの「酒よ」をみんなで歌っているという。だが、一人で歌うのは今回が初めてだと明かし、ロングバージョンで聴かせた。
演歌・歌謡界の未来を担う二見による「酒よ」の余韻が覚めない中、アンコールで呼び出された二見は白のジャケット姿で現れると、トム・ジョーンズがヒットさせた「最後の恋 I’ll Never Fall In Love Again」を熱唱する。本当に心から愛した人への“もう恋はしない”という告白を歌ったラブソングを、「クリスマスが近いので、今日はこの歌を歌いたかった」とファンに届けたのだ。
歌い終わった二見は「今年の漢字」について話し始めた。日本漢字検定協会が年末の風物詩として発表している今年の漢字一文字は「戦」だった。
そんな「戦」に対して、二見は「活」という字を自身の今年の漢字として取り上げる。
「今年の僕の漢字を一文字で言うと、活動の『活』かなと思います。演歌歌手としてデビューして4年目。(コロナ禍で)2~3年目はなかなか活動ができなくて、でも、そこで貯めたエネルギーを放出できた、より活き活きとした1年だったと思います」
ファンが拍手する中、二見は、「また・・・」と続ける。
「来年の目標を漢字一文字に表すと、『繋』げるです。今年、ひとつひとつチャレンジしたことを来年は何かひとつに繋げて、皆様と楽しめればいいなと思っています。そして皆様とも繋がる。そんな2023年にしたいと思います」
ファンとの“繋”がりを確信した二見は、「今日いちばん力を込めて歌わせていただきます」と、新曲「君恋列車」でグランドフィナーレを迎えた。“走れ 走れ 走れ・・・”というサビのフレーズが印象的な「君恋列車」を歌い終えた二見は、心地よい汗をかいていた。
なお、二見は12月21日に今度は会場を大阪へ移して、「二見颯一 ディナーショー in 大阪」を開催する予定。
INFORMATION
『二見颯一 ディナーショーin大阪』
日程:2022年12月21日(水)
場所:ホテルプラザオーサカ(大阪府大阪市淀川区新北野1-9-15)
時間:16時30分開場/17時〜ディナー/18時15分〜ショータイム60分
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