現役高校生の新人・舞乃空がデビューの聖地で最後の制服歌唱。安藤なつ、平田雄也も祝福に駆けつけ、デビュー曲「うたかた」を歌唱
▲舞乃空のデビューイベントを祝福した先輩たち。左から羽山みずき、平田雄也、舞乃空、安藤なつ。
2月8日に「うたかた」でデビューした舞乃空(まのあ)が3月7日、東京・池袋の大型商業施設サンシャインシティの噴水広場で、「今日で見納め 最後の制服歌唱!!」と題したミニライブを行った。
大阪府出身の舞乃空は2005年3月22日生まれの17歳。デビュー直後の2月16日に高校の卒業式を終えたばかりだ。名前は芸名ではなく本名。母親がハワイが好きで、とくにホノルル市の山麓に位置する緑あふれるマノアの街が大好きだったことから名づけられた。
「ハワイ語でマノアには『すごく広い』とか『すごく深い』という意味もあって、そこから舞乃空という名前になりました」
ただ、最初は舞乃空を“まのあ”と読めない人も多いそうで、「お相撲さんの親戚ですか? って言われます」と笑っていた。
明るくて穏やか。それでいて聡明な受け答えを見せる舞乃空は、小さな時から歌が大好き。『歌唱王』や『THEカラオケバトル』『NHKのど自慢』などテレビの歌番組に多数出演、チャンピオン獲得をはじめ好成績を収めてきた。
満を持して現役高校生三年生、高校生活最後の2月にデビューした舞乃空のデビュー曲「うたかた」は初恋をテーマにした作品だ。
「皆様それぞれの青春時代を思い浮かべられるような作品です。男性目線の歌ですが、私もドラマの中にいるような感じで歌っています」
「うたかた」は80年代のアイドルが歌ったニューミュージックファンの琴線に触れる作品でもあり、令和版「初恋」とも言える。初恋ソングの系譜に新たな1ページをと制作された。
この日、舞乃空が立ったステージ「サンシャインシティ噴水広場」は新人歌手がデビューイベントを行う聖地でもあった。とくに80年代のアイドルはこの場所から巣立ち、人気者になっていった。
「とても有名な場所なので、サンシャインシティ噴水広場のことはよく知っていました。ただ、2005年生まれなので、80年代のことはわかりません。映像ではDA PANPさんが『U.S.A.』を歌っておられる動画をYouTubeで観たことがありましたが、(大阪から)池袋に来た際にステージでイベントをしているのを実際に見て、私もこのステージに立ちたいと思っていました。家族全員歌が大好きで、本当にたくさんのジャンルの歌を聴いてきました。ですから70年代、80年代の曲も普通の高校生よりは歌えますよ」
ライブではまずは「うたかた」で登場し、斉藤由貴の「卒業」、一青窈の「ハナミズキ」をカバー。カップリングの「春凪」を披露した。“春凪”には人生の中で勢いのある時期、としごろという意味があり、夢へと飛び立った娘とそれを想う母の卒業ソングとなっている。舞乃空の旅立ちと重なる部分があり、彼女にとっても大切な一曲だ。
ここで、お笑いタレント「メイプル超合金」の安藤なつ、ウルトラマンシリーズの主演などで有名な俳優・平田雄也が祝福に駆けつけた。2人は「うたかた」のミュージックビデオで舞乃空と共演しており、舞乃空と平田とは恋人同士を演じている。
安藤と平田に見守られながら、もう一度「うたかた」を披露した舞乃空は「2月16日に卒業式がありました。なので2月から今日まで制服を着ていませんでした。最後に制服を、それもセーラー服を着ることができてうれしかった」と笑顔を見せた。そして、「カメレオンのような歌手になりたい」とアピールした。
「歌を聴いていただいて元気になってもらって、皆さんのモチベーションになれる歌手になりたい。言葉で幸せを届けられる歌手になれるように頑張りたいと思います。ジャンルを問わず歌が好きなので、いい意味でカメレオンのような歌手になりたいですね。ジャンルにとらわれず“歌”を届けていきたいと思います」
なお、同会場では同日、事務所の先輩・羽山みずきもミニライブを行っていた。羽山から「信念を持って自分らしく進んでね」とアドバイスをもらうと、「テレビ番組の出演の時も、ひとりじゃなく羽山さんがいるだけで安心感があります。先輩と一緒にいることで緊張が和らぐので、毎回、一緒に出たい!!」と、頼れる先輩に信頼を置いていた。