舞乃空が東京の夜にライブ。花*花が提供するサードシングル「とまり木」を9月に発売へ。サプライズ報告にファンもどよめき
舞乃空(まのあ)が6月19日、東京・文京区のライブハウス「御茶ノ水KAKADO」でライブを開催。懐かしいカバー曲を中心に披露すると、サードシングル「とまり木」を9月11日に発売することをサプライズで報告した。女性デュオの花*花による提供作品。舞乃空はファンの前で「早く歌いたい」と情報解禁が待ち遠しい様子だった。
小学生のころから『歌唱王』(日本テレビ)や『THEカラオケ☆バトル』(テレビ東京)などの音楽番組に出演していた舞乃空。NHKホールで行われた『NHKのど自慢 グランドチャンピオン大会』に出演した際に日本クラウンにスカウトされ、高校進学を機に上京し、2023年2月、17歳のときに「うたかた」でメジャーデビューを果たすと、同年8月にはセカンドシングル「約束」をリリースした。
「MANOA TOKYO NIGHT」と題されたライブ。前日は大雨だったが、この日の都内は最高気温が30度に迫ろうとしていた。隠れ家的な場所にあり、落ち着いた雰囲気の「御茶ノ水KAKADO」には熱心なファンが集まり満席だ。19時過ぎに開演すると、昼間の熱気そのままに舞乃空とファンとの濃密な時間がつくられていった。
舞乃空が杏里の「悲しみが止まらない」から歌い始めると、客席からは「超絶かわいい!」の声援が飛び交う。舞乃空はその声に「気持ちいいーッ!」と返し、一気にファンとの距離を詰めていく。
「東京でのライブは2回目となりますが、『MANOA TOKYO NIGHTvol.1』ということで、懐かしい歌を多めに全力で歌わせていただきたいと思います」
「マネージャーがこれ絶対いいと思うというので、歌ってあげたいと思います」と、中村あゆみの「翼の折れたエンジェル」へと歌いつなぐと、母がよくカラオケで歌っていたという沢田知可子の「会いたい」などを聴かせていく。
子どものころから人前で歌ってきた舞乃空だが、プロ歌手になったことで緊張するようになったう。東京をテーマにした楽曲をメドレーで届けると、「毎回毎回言ってると思うけど、ほんまに緊張するんですよ」と吐露した。
「『どうしよう、みんなが楽しくなかったら』とか、勝手にみんなが楽しまへん設定をしちゃって・・・。でも、一曲目からすぐにみんなが家族のように温かく見守ってくれるので、みんなの顔を見ると安心するなあ。私もだんだん楽しくなってきました!」
自身の公式YouTubeチャンネル「あのまのあチャンネル」の人気コーナー【歌ってみた】シリーズの人気曲から竹内まりあの「シングル・アゲイン」「カムフラージュ」などを選曲すると、「今年中に登録者数1万人を越えたい」と抱負を語っていた。
ちなみに舞乃空が歌う竹内まりあの楽曲はとくに人気だ。「みんなにいいって言われる。声質というか、母音が似ていると言われる」そうで、音楽バラエティ番組『熱唱!ミリオンシンガー』(日本テレビ)に出場した際には、竹内の「カムフラージュ」を歌って高得点をマークしていた。しかし、「放送後エゴサしたら『似てない』って出てきて、グサっとなった」と笑わせていたが、竹内まりあの作品は「歌ってても自分の曲と錯覚してしまうほど、自分に合っていると思う」と楽しそうだった。
ライブも終盤になるとオリジナル曲のコーナーへ。舞乃空は「キャンペーンでは『約束』(セカンドシングル)と、『うたかた』(デビュー曲)を中心に歌ってて、なかなかカップリング曲を歌う機会がありません。今日は『うたかた』のカップリング曲を聴いていただこうかなと思います」と、母への想い、夢への旅立ちを歌った「春凪(はるなぎ)」を届けた。
「『春凪』は歌うのがほんと難しい! でも、本当にいい曲です。大阪に住んでいて、高校1年生のときに上京してきましたが、等身大の曲です。新大阪まで見送りに来てくれたお母さんに“バイバイ”するのが滅茶苦茶悲しかった。同じような思いを持つ人にこの曲が響いたらうれしいなと、そう思いながら歌っています。大切なカップリング曲です」
そして、ラストは最新曲「約束」。
「発売してまもなく1年が経とうとしていますが、最後は『約束』を歌わせてもらおうかなと思います。知っている人がいたら一緒に歌ってください」
果たされないままの約束をテーマにした切ないバラード調の作品を、舞乃空は透明感のある歌声で届けると、帳が降りたステージを後にした。
○
暗闇にアンコールを求める声が響くなか、スクリーンに文字が映し出された。
「舞乃空 新曲発売決定」
「発売日は」
「9月11日」
「乞うご期待」
“うお~っ!!”と会場がどよめくと、舞乃空が再びステージに現れる。スクリーンを指差しながら「見たかあ」と舞乃空。ファンからは「おめでとう」「やったーッ」の大反響だ。
サードシングルの発売を待ち望んでいたのはファンだけではなく、舞乃空自身も同じだった。
「泣きそうやあ。昨年の8月2日に『約束』が出まして、なかなか次が出ないと思っていた方もいるでしょう! 私も思っていました。ようやく新曲が出ます! うれしい!」
新曲のタイトルは「とまり木」。「さよなら大好きな人」の大ヒットで知られる女性デュオ 花*花による作品だ。小学生のころから“歌うまキッズ”として多数の音楽番組に出演していたなかで出会ったアーティストのひと組が花*花だった。
「花*花さんにつくっていただきました~。まさか、花*花さんにつくっていただけるなんて思っていなかったんですけれど、私の良さが存分に活かせるような曲になりました」
カップリング曲は「うたかた」「約束」と同じく金子麻友美氏が作詩作曲を手掛ける「幸せにして下さい」が収録される。7月からは予約会もスタートし、詳細は後日発売される。
「今回“は”滅茶苦茶頑張りたいな。あっ! “は”じゃないな。今回も! そして、さらに頑張りたいなと思います。街中で私の曲がかかっていたり、テレビに出る機会が増えたりしたらいいな」
舞乃空は「いい曲やから早くみんなに聴いてほしいな」と笑顔をみせると、アンコールに応え、初めて披露するという工藤静香の「慟哭」、プリンセス プリンセスの「DAIAMONDS〈ダイアモンド〉」の2曲を届けた。
「もっと大きくならないといけないな、とか。自分に自信がなくて・・・。『かわいい!』って言ってもらっても自分ではかわいいと思ってないし、『歌がうまい』と言われても自分ではそう思っていません。でも、皆さんの応援に救われています。『頑張れへん』って思う日も多くて、たまにSNSで弱音を吐いたりすると、『頑張って応援しているからね』ってDMを送ってくださる方もいて、みんながいてくれてすごく良かったなと思います。サードシングルの発売も決まりました。皆さんのおかげで、さらにさらに上を目指して頑張れる気がしています。今日は東京で2回目のライブ。こんなにもたくさんの方にお越しいただいて本当に幸せでした」
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舞乃空ライブ MANOA TOKYO NIGHT
【セットリスト】
「悲しみが止まらない」(杏里)
「翼の折れたエンジェル」(中村あゆみ)
「会いたい」(沢田知可子)
「オリビアを聴きながら」(杏里)
・東京メドレー
六本木心中(アン・ルイス)~東京(やしきたかじん)~丸の内サディスティック(椎名林檎)
・YouTubeメドレー
雪の華(中島美嘉)~カムフラージュ(竹内まりや)~シングル・アゲイン(竹内まりや)
「春凪(はるなぎ)」
「約束」
・アンコール
「慟哭」(工藤静香)
「DAIAMONDS〈ダイアモンド〉」(プリンセス プリンセス)
( )内はオリジナル歌手
2024年9月11日発売
舞乃空「とまり木」
「とまり木」
作詩/コジマイヅミ 作曲/オノマキコ 編曲/SHIKI
c/w「幸せになって下さい」
作詩/金子麻友美 作曲/金子麻友美 編曲/SHIKI
日本クラウン CRCN-8691 ¥1,500(税込)