“小デヴィ”こと川奈ルミがライブを開催。デヴィ夫人や師匠・アントニオ古賀氏も応援に。今年7月の新曲発売も報告。
独特のハスキーボイスとパワフルな歌唱力で「青江三奈の再来か」と言われて多くのファンを魅了している川奈ルミが2月22日、東京・赤坂のライブレストラン MZES(エムゼス)東京で「川奈ルミ&Latin Menz」と銘打ったライブを昼夜2公演開催した。
最新シングル「愛遙かに」がロングヒット中の川奈は作曲家・朝月廣臣氏に師事し、2000年6月に歌謡曲でデビュー。その後、ラテン音楽の重鎮・アントニオ古賀氏に師事し、現在は歌謡曲&ラテン歌手として活躍中だ。
この日のステージは、キューバのラテンナンバーを中心に構成。「ふだん私は、歌謡曲とスタンダードのラテンを歌っていますが、今日はキューバラテンを歌わせていただこうと思っています」と、日本を代表するラテンミュージシャン(パーカッションの都筑章浩、サックス&フルートの加塩人嗣、ピアノの奥山勝、ベースの小泉哲夫)とコラボしたメニューでファンを楽しませた。
ライブタイトルの「Latin Menz」は「叶姉妹がいつもまわりに連れている男どもを『メンズ』というので、そこからとって、ルミさんのまわりにいるラテンの男たちから『Latin Menz』と名づけた」(都筑章浩)そうで、彼らの名演奏に乗って「コーヒー・ルンバー」をはじめ、「キサス・キサス・キサス」「ベサメムーチョ」「アマポーラ」「タブー」、日本の歌謡曲から敏いとうとハッピー&ブルーの「星降る街角」、オリジナル曲からデヴィ夫人が作詞した「貫く愛」(2017年2月発売)など全14曲を熱唱した。
時おり客席から何人ものファンが立ち上がって踊りだし、観客の一人、女優・東てる美も思わず立ち上がって楽しそうに踊りを披露していた。
川奈は、9歳のころからデヴィ夫人の大ファンで、容姿も似ていることから夫人から「あたくしに顔もそっくり、妹のよう、Twinデヴィです」と紹介されたことがきっかけで”小デヴィ”と呼ばれ、約15年にわたって公私ともに親しくしている。そんなデヴィ夫人も川奈の大ファンで、夜の部に師匠・アントニオ古賀氏らとともに応援に駆けつけ、ステージに花を添えた。
そのデヴィ夫人は「私、明日、カンボジアにたちます。昨夜は、ウクライナと、トルコ・シリアを襲った大地震のためのチャリティー・パーティーがありました。実はカンボジアのプノンペンから車で5時間ぐらいかかるところに学校を建てまして、その開校式で日本を留守にします」などと話し、多忙な様子だったが、川奈のライブに顔を見せると、川奈は「私たちにできないことを夫人がおやりになっていますが、お気をつけて行って来てください」とねぎらった。
また、川奈は「今年7月には歌謡曲の新曲を発売する予定です。2023年は心機一転の年にしたいと思っていますので、ぜひ応援してください。そして、デビューのときからの大きな目標、『NHK紅白歌合戦』を目指して頑張ります」と意欲を燃やした。
なお、川奈は来る4月25日には、東京・銀座TACTでライブを開催する予定。
2020年10月7日発売
川奈ルミ「愛遥かに」
デビュー20周年を飾る記念曲「愛遥かに」は、愛する人に一途に思いを届ける情熱的なラブバラード。パワフルな中に切なさや健気な心情が込められた川奈のボーカルが印象的な一曲。「距離があって会えないのか、もう亡くなってしまって愛する人と会えないのか……。いろいろ想像できるシチュエーションですが、私は亡くなってしまったとは思わないようにしています。寂しくなっちゃうから。前半の二行の語りの部分と歌うところの強弱をつけてドラマチックに。あとはもう好きな人を思い出して歌っていただければ」(川奈)。カップリング曲「愛の休日(ホリデー)」は、1979年に雪村いづみが発表した作品を川奈のリクエストでカバーした。「雪村いづみさんが歌われたコマーシャルソングで、子どもの頃に聴いたこの曲をいい歌だなって思ってすごく覚えていて。すごく幸せそうな、希望があふれている歌詞がすごく好きです。私の願望かな? 曲も最高なんです。雪村さんみたいに素敵には歌えませんけど、私なりに一生懸命がんばって、この曲をもっと多くの方に知っていただきたいなと思います」(川奈)