加山雄三が紅白リハーサルで、「困っちゃっているんだ。助けて!」
大晦日に生放送される第73回NHK紅白歌合戦のリハーサルが12月28日から始まり、若大将・加山雄三がリハーサルを行った。加山は85歳となった今年いっぱいでコンサート活動からの引退を発表しており、特別企画として後半に出演。「海 その愛」を披露する。
リハーサルを終えた加山は紅白出場への気持ちについて、「今から緊張している。どうしたらいいかわからない。困っちゃっているんだ。助けて! そんな気持ちだね(笑)」と語った。
「まさか、紅白に出られるとは夢にも思わなかったからね。最後まで頑張れってことかな。いい年になったね。感謝、感謝だね。本当に感謝ですよ。皆さんのおかげで盛り上げてもらった。でも、うれしいけど、『こんな俺でいいのかな』とか。反省のしっぱなし。だから、『よし、精一杯やろう』ってそれしかない。みんなのおかげだ。ありがとね」
「海 その愛」のリハーサルではピアノの演奏で静かに歌い出した加山。ステージはスモークで満たされ、ライトで照らされる。まるで黄金に輝く雲海で歌っているかのようだった。
85歳とは言え、まだまだ伸びやかな歌声を披露する加山は「大丈夫だった?」と一言。「こんなチャンスを与えてもらったんだから、一所懸命やるな」と優しい表情を見せた。
85歳での紅白出場は紅白史上の記録に残ることになる。
「世界最高齢になるのかなと思ったら、世界にはもっと上がいるんだよ。でも、日本ではいないでしょうね。年齢を重ねてもこうした檜舞台に立たせてもらうのはありがたと思う。ほかにもいっぱい出たいと思う人はいるでしょうから。だから、『すいませんね。最後だから頑張らせていただきます』って。そんな気持ちで歌いますよ」
1960年の銀幕デビュー以来、日本の音楽界の第一線を走り続けてきた永遠の若大将・加山雄三。紅白でのステージが最後のライブパフォーマンスとなる。感動のステージをお見逃しなく。