3年ぶりに赤レンガ倉庫に帰ってきた竹島 宏。新曲「プラハの橋」が竹島の歌手人生を変えた! 「僕の信じた道を突き進んでいきたい」
新曲「プラハの橋」が好評の竹島宏が11月13日、神奈川県・横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホールで「竹島宏ライブ赤レンガ♡デート」を開催した。毎回好評だった赤レンガ倉庫でのライブだが、3年ぶりとなり、ファンも待望の開催となった。
バンドメンバーの掛け声を合図にギターの音が鳴り響くと、黒の煌びやかな衣装で登場した竹島は、「外は寒いですが、音楽で皆様の心を温めます! 一緒に楽しみましょう!」と挨拶。ライブはザ・タイガースの「シーサイド・バウンド」で幕開けすると、縦横無尽にステージを飛び回り熱唱する竹島を前に、1曲目からファンの割れんばかりの拍手が鳴り響いた。
「今日は赤レンガ♡デートというイベントの通り、歌で一緒にデートをするということで大人な曲を選んでみました」と語ると、竹島は軽くステップを刻みながら長谷川きよしの「別れのサンバ」、続けてNHK BS時代劇『大富豪同心2』の主題歌「向かい風 純情」、「夜明けのカラス」、「うたかたの風」をしっとりとしたアレンジで披露し、いつもとは違う大人な竹島に観客が釘づけになった。
後半はブルーのナポレオンジャケットに身を包んで、バンドの演奏と共に登場。まるで王子のような装いでの登場にファンも大喜びで、会場に大きな拍手が沸き起こると竹島は、客席の隅々まで見渡しながら沢田研二の「君をのせて」、「プラハの橋」のカップリング曲「君の明かり」、西城秀樹の「ブルースカイ ブルー」を高らかに歌い上げた。
「僕と、バンドメンバーと、ファンの皆様との呼吸が同じ空間で交じり合って、新しい世界で歌っているような不思議な気持ちで歌っています。だんだん夜も更けてこれからもっとデートは盛り上がるのではないでしょうか」
竹島がそう語ると突如会場の雰囲気が一転、激しいバンドの演奏が始まった。郷ひろみの「2億4千万の瞳」を熱唱する竹島は、ファンと共に拳を突き上げ、軽やかなダブルターンを披露すると会場は笑顔に包まれた。
竹島がデビュー当時のことを振り返る。
「最近、デビュー当時お世話になったCDショップが閉店することを聞いてとても切なく、胸が痛くなる時が多いです。ストリーミングなど音楽の届け方は時代と共に変化はあるけれど、パッケージはたくさんの方が関わって出来上がったとても尊いものです。それらのCDをファンの皆様が愛してくださることをとてもうれしく思っています。これからも恩返しできるように頑張っていきたい」
竹島は「僕の思い入れのある曲たちです」と紹介し、「この身を投げて」、「夢の振り子」、「はじめて好きになった人」、「月枕」を4曲続けて披露した。
「まだまだ歌い足りないけれど、ファンの皆様には帰る場所があるから・・・」と笑いを誘いつつ、ライブは終盤へ。11月15日付のオリコン週間演歌・歌謡シングルランキングで新曲「プラハの橋」が3度目の1位を獲得したことへの感謝の気持ちを述べると、会場には大きな拍手が沸き起こった。
「『プラハの橋』との出会いが“歌手竹島 宏”としての人生を大きく変えました。僕の歌を、僕の思いを受け止めて愛してくださる皆様に応えるようにこれからも歌い続けていきたい。僕の信じた道をこれからも突き進んでいきます」
真っ直ぐな想いを伝え、竹島は「プラハの橋」を歌唱した。
興奮冷めやらぬ客席からの熱いアンコールの手拍子。竹島が壇上に再登場し、「いつかの青年」を披露すると、最後は観客とのエアーハイタッチで幕を閉じた。デビュー20周年を迎えさらに進化し続ける竹島の音楽に、これからも期待したい。
竹島宏ライブ赤レンガ♡デート
歌唱曲
1.シーサイド・バウンド(カバー)
2.よこはま・たそがれ(カバー)
3.噂のふたり
4.別れのサンバ(カバー)
5.向かい風 純情
6.夜明けのカラス
7.うたかたの風
8.君をのせて(カバー)
9.君の明かり
10.ブルースカイ ブルー(カバー)
11.2億4千万の瞳(カバー)
12.愛の嵐
13.この身を投げて
14.夢の振り子
15.はじめて好きになった人
16.月枕
17.プラハの橋
《アンコール》
18.いつかの青年