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竹島宏

悲恋の鳥は25周年の大空へ羽ばたく。竹島宏、新曲「小夜啼鳥(サヨナキドリ)の片思い」で究極の愛を表現

2002年に「いいもんだ いいもんだ」でデビューした竹島宏。甘いマスクと憂いを帯びた歌声でファンを魅了してきたが、その真価は歌に真摯に向き合う歌い手としての姿勢にある。

デビューから20年以上を経て歌謡界に確固たる地位を築き、来年25周年を迎える。そのプレリュードとして6月11日にリリースした新曲「小夜啼鳥(サヨナキドリ)の片思い」は、これまでの歩みの成果であり、未来への飛翔を誓う一曲だ。

「ヨーロッパ三部作」で切り拓いた新境地

近年のキャリアにおける転機が、2021年から続いた“ヨーロッパ三部作”である。作詞・松井五郎、作曲・幸耕平のヒットメーカーコンビが手掛けた「プラハの橋」「一枚の切符」「サンタマリアの鐘」は、異国情緒とドラマティックな世界観で彼の新境地を開拓。情熱と哀愁を帯びたスケールの大きな歌は、竹島の表現力があってこそ成立した。

三部作は2023年の「日本レコード大賞」企画賞を受賞し、2024年にはミュージカル化もされ成功を収めている。劇場(新歌舞伎座)でのコンサートも成功させ、今や演歌・歌謡曲の枠を超えたエンターテイナーへと成長。この充実期に、引き続き松井・幸コンビによる新曲が放たれるとあり、ファンの期待は高まっていた。

純恋歌に宿る、悲しくも美しい魂の叫び

新曲「小夜啼鳥(サヨナキドリ)の片思い」は、その期待を裏切らない、いや、それ以上の衝撃と感動を与える傑作である。

モチーフとなったのは、アンデルセン童話のひとつ「小夜啼鳥(別名ナイチンゲール)」の伝承。愛する人の命を救うために声が枯れるまで鳴き続け、願いが叶った後には自らの命が尽きてしまうという悲しい物語だ。そして、その鳥は実は恋人の化身だったという、究極の純愛が描かれている。

幸耕平によるメロディーは、一度聴けば耳を離れないほどのキャッチーさと、胸を締め付けるような切なさを併せ持つ。イントロから壮大なストリングスが鳴り響き、聴く者を一瞬で物語の世界へと引きずり込む。そして、松井五郎が紡ぐ歌詞が、その世界に深い奥行きを与える。

愛しても 愛しても 悲しみは消えない
行かないで 行かないで 幸せだけを残して
(「小夜啼鳥の片思い」歌詞より)

冒頭から繰り返されるこのフレーズは、主人公のどうにもならない想いの爆発であり、魂の叫びそのものである。愛すれば愛するほど、悲しみが募るという矛盾。それは、決して結ばれることのない運命を背負った者の、悲痛な祈りにも似ている。

この難曲を、竹島宏は完璧に自分のものにしている。彼の歌声の真骨頂は、ただ甘いだけではない、その声に宿る“陰影”にある。光と影、喜びと悲しみ、情熱と諦観。それらが絶妙なバランスで同居するからこそ、彼の歌は聴き手の心の琴線に触れるのだ。

“ほろりほろりと 鳴いています”という一節では、消え入りそうなほど繊細な歌声で小夜啼鳥の化身である主人公の儚さ、健気さを見事に表現。かと思えば、サビでは情熱のすべてを解き放つようにスケール豊かに歌い上げる。この緩急自在の表現力が聴く者の心を惹きつけてやまない。

「なんて美しい歌なのでしょう」。鳴り止まぬ賞賛の声

この楽曲が世に出ると、反響は瞬く間に広がった。オリコン週間 演歌・歌謡シングルランキングでは初登場1位(2024年6月24日付)を獲得。YouTubeで公開されたミュージックビデオは、時が止まったかのような静寂な建築物を舞台に、楽曲の世界観を美しく映像化し、再生回数を伸ばし続けている。

コメント欄には、「切なくて涙が出ました。でも、なんて美しい歌なのでしょう」「竹島さんの声と世界観が完璧にマッチしていて、何度もリピートしています」「まるで一本の映画を観たような感動。歌の主人公の気持ちが痛いほど伝わってきます」といった、絶賛の声があふれている。

ファンと共に歩む未来への誓い

「小夜啼鳥の片思い」は、AタイプとBタイプの2形態で発売され、それぞれに魅力的なカップリング曲が収録されている。

Aタイプの「こころの詩(うた)」は、人生の辛さや悲しみを乗り越え、未来へと歩んでいこうとする人々への温もりの歌だ。竹島の包み込むような優しい歌声が、そっと心に寄り添ってくれる

そして、Bタイプの「その先の明日へ」は、一転してアップテンポで疾走感のある応援歌だ。筋を通せば傷つくこともある生きづらさを歌いながらも、聴く者の背中を力強く押し、「ひとりじゃないさ」と語りかける。この曲は、単なるカップリング曲に留まらず、このシングルが持つもう一つの重要なメッセージを担っている。

あふれる愛なんだ
ひろがる夢なんだ
明日はまだ その先にある
君をかならず連れてゆこう
(「その先の明日へ」歌詞より)

ここで歌われる「君」とは、紛れもなく、長年彼を支え続けてきたファンであろう。ヨーロッパ三部作を経て、ミュージカルという新たな挑戦も成功させた今、竹島宏の視線は25周年、そしてさらにその先にある「大きな舞台」へと向けられている。そこへ、一人ではなく、ファンと共に辿り着きたい。その固い決意が、この歌には込められている。

「小夜啼鳥の片思い」で描かれるのは、自己犠牲をも厭わない究極の愛である。それは、歌に身を捧げる竹島宏自身の姿にも重なる。そして、「その先の明日へ」で、彼はファンを未来へと誘う。

悲恋の鳥は、決して独りで命尽きるのではない。応援してくれるファンの愛を力に変え、25周年という輝かしい大空へ、そしてまだ見ぬ絶景が待つ「その先の明日へ」と、力強く羽ばたいていくのだ。

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2025年6月11日発売
竹島宏「小夜啼鳥(サヨナキドリ)の片思い」
【タイプA】
竹島宏

「小夜啼鳥(サヨナキドリ)の片思い」
作詞/松井五郎 作曲/幸 耕平 編曲/坂本昌之
c/w「こころの詩(うた)」
作詞/松井五郎 作曲/幸 耕平 編曲/坂本昌之
テイチクエンタテインメント TECA-25016 ¥1,550(税込)

【タイプB】
竹島宏

「小夜啼鳥(サヨナキドリ)の片思い」
作詞/松井五郎 作曲/幸 耕平 編曲/坂本昌之
c/w「その先の明日へ」
作詞/松井五郎 作曲/幸 耕平 編曲/坂本昌之
テイチクエンタテインメント TECA-25016 ¥1,550(税込)

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