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北島三郎、二葉百合子

北島三郎と二葉百合子が初デュエット。人生を歌った「栄枯盛衰」を発売し、11月6日放送『サブちゃんと歌仲間』で生歌を初披露

北島三郎が10月27日、2011年に引退した歌手・二葉百合子と初めてデュエットしたCDシングル「栄枯盛衰(えいこせいすい)」を日本クラウンから発売した。作詞・作曲は原壌二(北島三郎の作家名)。11月6日、北島がホストを務める音楽番組『サブちゃんと歌仲間』に二葉が出演し、2人で生歌を初披露する。

二葉といえば、3歳で浪曲師として初舞台を踏み、1957年に「女国定」でレコードデビュー。「岸壁の母」の空前の大ヒットをはじめ、「九段の母」「関東一本〆」などをヒットさせ、歌謡浪曲の第一人者として不動の地位を得る。デビュー以来、常に第一線で活躍してきたが、「元気で歌えるいまこそが幕を下ろす時機」だと決意し、2010年3月、引退を表明。多くのファンに惜しまれながら翌11年3月6日、東京・NHKホールでの最終公演で77年間にわたる芸能生活に終止符を打った。その後は後進の育成・指導に力を入れており、90歳になる今も卓越した歌唱力とパワフルな歌声は健在だ。

そんな二葉に熱いラブコールを送ったのが、北島三郎だった。

「ずっと前から一緒に歌うのが私の希望でして、それがようやく実現した」と85歳になる北島。デュエット企画は以前から北島自身が温めてきた企画ものでもあり、「歌をおやめになった先生には大変申し訳ないけれど、いっぺんでいいから私が歌手をやっている間に一緒に歌うのが夢なんです』と二葉先生にお話したら、『私は引退したんですけれど、そこまで言ってくださるのなら・・・』といって実現して出来上がった作品です」。

「まさか北島先生とこうやってデュエットさせてもらえるとは・・・」と話すのは二葉だ。

「私も今年は90歳という区切りの年ですので、ご一緒に歌わせていただけたらいい思い出になるとは思いましたが・・・。私で大丈夫かなと心配しながらレコーディングに臨みました。歌の練習? コロナ禍の中なので、直接はお会いせず、7、8回ぐらい電話口でお互いに声を合わせた後、レコーディングしました」。

北島三郎、二葉百合子

テレビ番組『サブちゃんと歌仲間』に出演した二葉百合子(左)と、北島三郎は懐かしい思い出話に花を咲かせた。歌手として、人として多くを経験してきた2人の話は貴重だった。

そんな二人は、北島がホスト役を務めるテレビ番組『サブちゃんと歌仲間』(BSテレ東)で、デュエット曲「栄枯盛衰」を初歌唱する。「一緒に頑張って歌ってみたい」と、北島自らがリクエストしたもので、11月6日(朝5時半~)に放送される。

「私たちがここまで生かされてきた人生の足跡、生きざまを書いた曲です。それを二葉先生が、浪曲も含めていい案配に歌ってくださいました。二葉先生が歩いてきた90年間の歴史、そして私が歩いてきた85年間の歴史の中で、人間ってこうなんだなと感じたことを書かせていただきました」

そう語る北島の言葉を受けて、二葉は微笑んだ。

「レコーディングでは、北島先生にずい分と助けていただきました。何しろ10年ぶりにスタジオに入ったので、ものすごく緊張して足が震えました。デュエットは初めてなので、うれしかったです」

北島は「人生を歌った歌詩ですが、レコーディングで歌っているうちに『こんなこともあったな』『あんなこともあったな』『つらいときもあったけど、何とか乗り越えてきたな』とか、いろんなことを思い出しながら胸がジーンときました。皆さんも同じような経験がおありだと思います。この曲を聴いて『頑張ろう!』と前向きになっていただけたらうれしいですね」と、聴く人にエールを送った。

一方、二葉は「私も・・・。いままで山あり、谷ありといろいろ歩いてきた道を振り返りながら走馬燈のように思い出します。90歳になってこんないい曲を頂戴して歌わせていただいて、大変思い出に残る年になり、感謝の気持ちでいっぱいです。これから何年生きるかわかりませんが、これからこの歌を毎日聴かせていただきます」と目を輝かせていた。

 

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2021年10月27日発売
初デュエットが実現
二葉百合子・北島三郎
「栄枯盛衰」
北島三郎、二葉百合子

「栄枯盛衰」(歌唱:二葉百合子、北島三郎)
作詞/原譲二 作曲/原譲二 編曲/南郷達也
c/w「季節は流れて」(歌唱:北島三郎)
作詞/原譲二 作曲/原譲二 編曲/遠山敦
日本クラウン CRCN-3627 ¥1,350(税込)