
大石まどかが新曲「茜の炎」の発表会を開催。ダンディ坂野の一番弟子“エレガント大石”として、ゲッツ!漫談も披露
デビュー30周年記念曲「茜の炎」の発売を控えた大石まどかが8月2日、東京・港区のザ・プリンス パークタワー東京で新曲発表会を開催。「あっという間でしたが、大切に育てられ恵まれた30年だった」と感謝し、新曲「茜の炎」をヒットさせ、そのご恩に応えたいと意欲をみせた。
また新曲「茜の炎」のボーナストラックで、お笑いタレントのダンディ坂野と、平成のヒット曲「愛が生まれた日」をデュエットしていることから、会場にはダンディ坂野も駆けつけ、大石とデュエット曲を披露したほか、伝家の宝刀“ゲッツ! ”を大石に伝承。“エレガント”という芸名を授けられた大石まどか改め、エレガント大石が漫談を初披露した。

大石まどかとダンディ坂野のデュエット曲「愛が生まれた日」。振り付けも楽しく、曲の終わりには、”ゲッツ!”ポーズもさりげなく入る。
しかし、師匠・ダンディの教えを無視(!?)したエレガント大石が、リハーサルでは独自にアレンジしたポーズを披露。ダンディ坂野からは「ご指導させていただきまして、最後は“笑い顔”を入れましょうって言っていたのに、“どうですか?”みたいなポーズで。もうすでにアレンジを加えていて、私の手を離れております」と、弟子・エレガントの成長ぶりに脱帽の様子だった。そんな師匠にエレガント大石は、「“お控えなすって”みたいになっちゃった」と笑っていた。
エレガント大石です。サンキュー・ソー・マッチ。こないだスタッフからデビュー30周年記念で、どうしてデュエットしたいのって聞かれたのよ。だからエレガント、こう答えたの。私生活がシングルだからって。ゲッツ!
そんな大石だったが、新曲「茜の炎」では新しい“大石まどか”を見せたいと語った。
「こんな大変な時代に30周年を迎えることになったんですけれども、だからこそ忘れられません。この30年間、毎年、コンスタントに新曲を出させていただき、昨年も3月に新曲『京都みれん/曼珠沙華が咲いた』を出しました。でも、コロナ禍でキャンペーンやコンサートが中止になって、お客様の前で歌わせていただく機会は片手ぐらいしかありませんでした。そんな状況だったので、今年、シングルをリリースできるとは思っていませんでした」
「頭の中では30周年だと思っていましたが、私からデビュー30周年について、とても口にできませんでした。でも、作曲の幸耕平先生をはじめ周りのスタッフが、30年頑張ってきたんだから、今できることをやろうって言ってくださいました。ですから、新曲『茜の炎』のリリースは今までにないうれしさと感謝の気持ちでいっぱい。大きなヒットにつなげたいですね」
「『茜の炎』は本格的な歌謡曲です。幸先生がこういう曲を大石まどかに歌わせたいと作ってくださいました。背伸びせず、肩の力を抜いて歌える歌です。ジャズが好きで、ライブでもよくジャズを歌わせていただいていますが、楽曲にはジャズテイストのメロディーも入っています。作詞は及川眠子先生が私の年齢の恋愛観を作品にしてくださいました。いろいろな恋愛を経験して、恋に臆病になった女性がある男性に出会って恋に落ちます。大人の初恋、純粋な恋の歌です。私はこの歌を“純恋歌”と呼ばせていただいています」
「これまではお着物を着て、艶歌を歌ってきました。『茜の炎』は今までとは違った感じの歌ですが、新しい大石まどかを感じていただけると思います。衣裳も、和の中に洋を取り入れました。そのあたりも楽しんで見ていただきたいですね」

40代から50代の女性に受ける歌を作りたかったという幸耕平氏。「彼女は年齢を重ねた今の綺麗です。そんな大石まどかに似合う歌を作ろうと思いました」

作詞を担当した及川眠子氏。大石に作品を提供するのは今回が初だったという。「大石さんには初めて書かせていただきましたが、とても楽しい作業でした。“茜の炎”は暗喩です。人生の黄昏を、太陽が沈んでいく様にたとえました。太陽が炎のように沈んでいく、茜の空がいちばん美しく輝いています。今の時代、年齢を重ねても皆さん、(気持ちが)お若いですよね。とくに女性はそうです。そういうことを考えて恋の詩を書かせていただきました」

和の中に洋を取り入れた新曲「茜の炎」の衣裳
新曲のカップリングは1989年に発表されロングヒットした「シングル・アゲイン」をカバー。ボーナストラックとして、ダンディ坂野と「愛が生まれた日」をデュエットし収録する。自身のYouTubeチャンネル「だんさかチャンネル」で音楽を自作するほか、歌うことが大好きなダンディ坂野は、大石からデュエットの話をもらい、「素直にうれしかったですね。私でいいのかな? というのもありましたが、歌うからには、しかも30周年記念曲のボーナストラックを一緒に歌わせていただくからには、ボイストレーニングにも通って、心を込めて歌わせていただきました。営業があれば、ダンディとエレガントでどこへでも行きます」と話していた。
これまで支えてくれたファンや関係者に恩返ししたい、と語る大石まどかの新曲「茜の炎」は8月4日に発売される。

大石まどか新曲発表会の司会を任された若手お笑いタレントのサツキの二人(左が門脇のりや、右がムネタ)。一発ギャクが得意なムネタは発表会の前に、ギャク“ねじり船”を披露。大石と“ズブズブの関係”から司会に抜擢されたと明かしつつ、ダンディが連発する小ボケに、「話しづらい」とタジタジになる場面も!?
衣裳対決は大石まどかに軍配!?
「歌手のダンディ坂野です」と登場したダンディ。「お笑いは失敗しても許されますが、歌で失敗は許されません(笑)」と、大石とのデュエットのためにボイストレーニングにも通って歌唱技術を磨いたという。また衣裳も「愛が生まれた日」のために新調したと明かした。「この歌のために新調しまして、私の資金はすっからかんです。いつもの黄色より若干控えめな色ということで、新調した衣裳はレモン色です」。
一方、ダンディ坂野のイメージカラーに合わせて黄色のドレスで登場した大石まどかは、「この衣裳はダンディさんとデュエットさせていただくことが決まる数カ月前に、コロンビアレコードの多岐川舞子さんからいただいた衣裳です。いただきものですが、遙かにダンディさんの衣裳より高いです(笑)」
2021年8月4日
30周年を飾るオシャレでちょっとワケありな運命の恋
大石まどか「茜の炎」

「茜の炎」
作詞/及川眠子 作曲/幸耕平 編曲/坂本昌之
c/w「シングル・アゲイン」
作詞・作曲/竹内まりや 編曲/大川友章
ボーナストラック「愛が生まれた日」
作詞/秋元康 作曲/羽場仁志 編曲/淡海悟郎
日本コロムビア COCA-17904 ¥1,350(税込)
「茜の炎」はWinkの「淋しい熱帯魚」や高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」などの大ヒットで知られる及川眠子氏が作詞を担当。作曲は前作に引き続き幸耕平氏が、“大石まどかに似合う曲”として構想し、大石がこれまで歌ってきた艶歌演歌とは異なる歌謡曲に仕上げた。一度は恋に破れ、もう恋なんてしないと思っていた訳ありの大人の女性が、再びの出会いから恋に落ちていく模様を描いた大人の純恋歌となっている。
カップリングは大石自身が好きな曲で、平成のロングヒット曲「シングル・アゲイン」をカバー。ボーナストラックとして、1994年に藤谷美和子&大内義昭が歌って大ヒットした「愛が生まれた日」をダンディ坂野とデュエットして収録した。
大石が同じ事務所に所属するお笑いタレント・ダンディ坂野のYouTubeチャンネルを見て、この歌をデュエットするなら「ダンディさんしかいません。歌もお上手ですし。もっとイケメン? いえ、顔じゃありません。心が大事です」とオファーした。
オファーされたダンディ坂野は「事務所には他にいませんからね。髭男爵とか、しか(笑)」と言いつつ、「年齢は私のほうが上ですが、大石さんは地元の先輩ですから恥をかかせてはいけないと思い、ボイストレーニングも受けました。この曲は男性パートのハモリが非常に難しくて、高いところのサビはあまりにも高いのでキーを半音下げて歌わせていただいたぐらいです」とコメントするほど、真剣に取り組んだ。