デビュー50周年の小柳ルミ子が新曲「深夜零時、乱れ心」発表会で、エロック! カッコよク!
小柳ルミ子が4月25日、50周年記念シングル「深夜零時、乱れ心」のリリースを記念して、東京・豊島区の「Space emo池袋」で新曲発表パフォーマンスを披露した。
小柳は1971年の同じ日に、「わたしの城下町」でデビューし、「瀬戸の花嫁」「お久しぶりね」など数々のヒット曲を放った。また女優として映画やテレビドラマでも活躍してきたが、シングル作品のリリースは約7年ぶりとなる。
自身のセルフプロデュースによるもので、乃木坂46や櫻坂46などのヒット曲を手がけるアキラサンセット率いる制作集団「ホバーボード」が楽曲を提供した。候補曲は30曲もあり、「いま私が最も歌いたい楽曲2曲」を自ら選曲したという。
「深夜零時、乱れ心」は深夜零時の都会を舞台に、揺れる女心をスリリングに歌ったロックテイストのノリノリの作品で、4月21日、徳間ジャパンコミュニケーションズから発売された。小柳にとって徳間ジャパン移籍第1弾シングルともなる。
この日は、報道陣の前で同曲1曲をセクシーな衣装を着て歌唱。年齢をまったく感じさせない圧巻パフォーマンスを披露した小柳は「昔はもっとキレキレのパフォーマンスができたのですが、もうすぐ69歳(1952年7月2日生まれ)ですから」とコメントした。
「でも、自分に負けたくないと思いながらいままで培ってきたパフォーマンスを、余裕を持って笑顔でやれればいいなと思ってやっています。50年、いろんなことがありましたけれど、その都度、苦しいことに一生懸命立ち向かいながら頑張ってきて、それがご褒美、それがこれからの将来のような気がして、今日まで頑張ってきて本当によかったです」
小柳のスリムな体型もダンスパフォーマンスもまったく衰えを感じさせなかったが、その秘訣はやはり日々の努力の賜だった。
「トレーニングは日々、やっています。ストレッチ、筋トレ・・・毎日欠かさずにやっています。それの継続の賜かなと思っています。特別なことは何もやっていなくて、その5分、10分の積み重ねですね」
小柳と言えば、昨年の引退発言が話題となった。新型コロナウイルス感染症の影響でコンサートやディナーショーなどの仕事が軒並みに延期・中止となったことから、昨年7月ごろ「芸能界を引退しよう」と決意をしたという。
「日本の宝である桑田佳祐さんが私のことを褒めてくださって、『歌がうまい。ダンスがうまい。芝居がうまい。エロい。脱げる』という5つの言葉を分析して書いてくださった雑誌記事を拝見した時、芸能界にまだ自分のポジションがあるのかな、もうひと頑張りしてみようかなという気持ちにさせていただきました。桑田さんのおかげです。感謝しかありません」
新曲「深夜零時、乱れ心」のセルフプロデュースは、桑田の言葉に奮起し直した小柳の心意気でもある。
「ほぼ100%、私がやりたいことをやらせていただいています。この衣装とかビジュアル、ジャケ写のイメージ、アレンジと、50年目にしてやっと自分が歌って楽しいとか、歌いたい、本領発揮できる楽曲にめぐり合えたといっても過言ではありません。こういう69歳のアーティストがいてもいいんじゃないかという感じで、とことん色っぽくやろうと思っています。ある占いによると、今年から20年、89歳まですごくいいそうです(笑)。いままで歯を食いしばって頑張ってきたので、これからは白い歯を見せながらエンジョイしていきたいと思います」
この日は、小柳にとってまた特別な日となった。
「4月25日はデビュー記念日です。先代の愛犬ルルが亡くなったのが4時25分、そしてバルセロナの試合(彼女はサッカーに精通し、メッシの大ファン)の日(笑)と、今日は最高の日になりました」
2021年4月21日発売
ルミ子69歳パワフル エロック!カッコよク!
小柳ルミ子「深夜零時、乱れ心」
小柳ルミ子・著
『もう68歳と思うのか、まだ68歳と考えるのか』
2020年に芸能界デビュー50周年を迎えた小柳ルミ子が、芸能界とプライベートを初めて語った書籍。これまで明かされなかった独立や結婚、離婚から、新型コロナ、闇営業、引退まで、いま注目を集めるテーマについて、自らの経験に基づいて言及。昭和の芸能史にも一石を投じている。