“ラスボス”小林幸子が幕張に降臨。“BABAメタル”でヘヴィメタル!!　「クスって笑ってもらえたらうれしい」

2021.04.25

小林幸子が4月25日、アメリカのロックバンド「KISS（キッス）」をイメージした白塗メイクで登場し、ヘヴィメタルを披露した。これは日本最大級のインターネットの祭典「ニコニコネット超会議2021」の併設イベント「The VOCALOID Collection ～2021 Spring～」（4月24日～25日）が千葉県美浜区の幕張メッセホールで行われ、“ラスボス”（巨大衣装を着る小林がゲームの最後に出てくるボスキャラに似ていることから）こと小林が幕張に降臨したものだ。

（C）ニコニコネット超会議2021

小林は全身黒の衣装で登場し、この日のために組んだ「BABAメタル」の演奏で、「サチコサンサチコサン」のヘヴィメタルバージョンを熱唱。スペ―カーに片足を載せながらの小林の歌唱に、観客はサイリウムを激しく振り、拍手で応えた。またニコニコ動画で生中継された映像には、「サチコさん、サイコー」「伝説は止まらない」といった賞賛の声に加えて、「8888888･･･（拍手の意味）」の文字があふれた。

「スピーカーにどうもすいませんって言いながら、足を載せました。（ヘヴィメタルは）やってみたかったのもありますが、こういう時代だから笑ってもらおう、楽しんでもらおうという気持ちで、でも、本気でやりました。ほんのちょっとでもクスって笑ってもらえたらうれしいですね。昔からのファンには、どうしちゃったんですか？と言われるかもしれません（笑）。でも、演歌の小林幸子とは別。あまり深く考えないで、小林幸子って面白いねって言ってもらえたらいいですね」

（C）ニコニコネット超会議2021

衣装はコスプレ専門店で入手した。

「衣装はコスプレ専門店で買ってきました。いろんな衣装があって、マネージャーがあまりにたくさんあって選ぶのが大変だったと言っていました。意外と安かったんですよね。お化粧は自分でやりました。白塗りは日本調で、いつもやってきましたから。KISSのメイクは初めてでしたが。ヘアスタイルですか？　自前です！　なわけないです（笑）。かぶり物です」

パフォーマンスを楽しんだ小林だったが、コロナ禍でのエンターテイメントの制限については、「歌手というのはお客さんの前で歌うのがいちばん」と、吐露していた。

「（新型コロナウイルスの収束は）私個人でできるものではないので、早く収束することを願って自粛に従うしかないですよね。いろんな立場でお話される方はいるでしょうけど、目的は一つですから、今は踏ん張るしかないですね。でも、歌手ってやっぱりお客さんの前で歌いたいんです。つらいです。この前もさだ兄（さだまさし）と2人で話していました。『俺たち、お客さんが目の前で感動してくれて、喜んでくれるのを見るのがいちばん幸せなんだよね』って」

ちなみに、この日のために結成したバンドの名前は「BABAメタル」。小林は「それぞれが活躍されているミュージシャンに集まっていただきました。すごくうれしかった。何か機会があれば、今度はヘヴィメタを歌ってみたいなと思います」と、再集結にも意欲を見せていた。