クミコが豪華ゲストとともに、コンサート「わが麗しき歌物語」でファンを魅了

クミコが11月27日、東京・EXシアター六本木で「わが麗しき歌物語vol.3~シャンソンとクミコの歌たち~」と題したコンサートを開催した。

この日の公演は本来7月4日に予定されていたものだが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため延期。今回、約5カ月遅れでの開催となり、2月15日の神奈川県綾瀬市オーエンス文化会館での公演以来のコンサートとなり、観客はキャパシティーの半分となる約450名を迎えてのコンサートとなった。

ゲストのコーラスグループ、ベイビー・ブーとともに現れたクミコは、シャンソンを代表する名曲「愛の賛歌」、スコットランド民謡「広い河の岸辺」をアカペラで披露し、その美しい歌声とハーモニーに会場からは拍手を浴びた。

「なんとも言葉にしがたいような状況下、皆様がこうしてお越しくださったこと、本当にありがとうございます。いろいろな心配ごとなどが、心だけじゃなく身体にも影響を及ぼしかねないような状況になっています。『大丈夫なのかしら私は?』と、おそらく皆さんも思われていると思いますが、不安や心配が覆い尽くそうとしているような状況で、私どもが歌を通して、少しでも小さな灯のようになれればいいなと。今日はそう思いながら、務めさせていただきます」

クミコはステージから客席にそう語り掛け、「ここはもともとライブハウスという場所でもあったのですが、そんな賑わいとか、名残りとか人のぬくもりとかが宿っている気がします。そんな中で歌えることが幸せです」と付け加えた。

そして、今年10月に他界した作曲家・筒美京平と今年作詞活動50周年を迎える作詞家・松本隆のゴールデンコンビによる「お帰りなさい」、中島みゆきから提供を受けた「十年」、久石譲作曲の「人生のメリーゴーランド」と、大物アーティストから提供された自身のオリジナル曲を歌い上げた。

その後、この日、2組目のゲストであるジャズピアニストの桑原あいが登場。フランスを代表するシャンソン歌手・バルバラの代表曲である「孤独」と「黒い鷲」を披露し、第一部を締めくくった。

コーラスグループ、ベイビー・ブーと共に歌声を届けるクミコ

第二部は再びベイビー・ブーとともに、ミュージカル俳優・井上芳雄とのデュエットシングルとして発売した「きずな」でスタートすると、中島みゆきのカバー「世情」、初の紅白歌合戦で歌唱した「INORI~祈り~」、“聴くものすべてが涙する歌”と反響を呼んだ「わが麗しき恋物語」などを熱唱。コンサート終盤では、客席からピアニスト・村松崇継を呼び込み、昨年の紅白で話題となった村松作曲の竹内まりや「いのちの歌」を村松のピアノ伴奏のみでじっくりと聴かせた。

アンコールではクレイジーケンバンドの横山剣作曲による「フローズン・ダイキリ」をバンドとゲスト全員で披露すると、ある夫婦の感動の物語を綴った実話から誕生した「妻が願った最期の『七日間』」、そして自身が最初に歌詞をつけたシャンソンの名曲「愛しかないとき」で観客を魅了した。

なお、12月にはクミコは今年6月にデュエットシングル「小さな手/きずな」をリリースしたミュージカル俳優・井上芳雄とともに東京・大阪・福岡でディナーショーの開催を予定している。

 

クミコ 最新情報
https://columbia.jp/artist-info/kumiko/

 

クミコが披露した全楽曲リスト

2020クミコ コンサート「わが麗しき歌物語 vol.3~シャンソンとクミコの歌たち~」
<第一部>
1曲目「愛の讃歌」(アカペラ)
2曲目「広い河の岸辺~The Water Is Wide~」(アカペラ)
3曲目「お帰りなさい」
4曲目「十年」
5曲目「人生のメリーゴーランド」
6曲目「わたしは青空」※
7曲目「願い」Piano桑原あい
8曲目「孤独」Piano桑原あい
9曲目「黒い鷲」

<第二部>
10曲目「きずな」※
11曲目「世情」※
12曲目「INORI~祈り~」
13曲目「わが麗しき恋物語」
14曲目「誰もいない海」
15曲目「枯葉」Piano桑原あい※
16曲目「いのちの歌」Piano村松崇継
17曲目「幽霊~チェイサー」

<アンコール>
18曲目「フローズン・ダイキリ」※
19曲目「妻が願った最期の『七日間』」
20曲目「愛しかないとき~チェイサー」

※はベイビー・ブーとのコーラスで披露
 
▼アンコールの2曲目に歌った2019年6月5日リリースの作品【妻が願った最期の「七日間」】