デビュー35周年の藤あや子が一夜限りのスペシャルステージで魅了。初のビルボードライブ横浜で”演歌なし和装なし“の新境地
藤あや子が9月28日、洋楽&邦楽ポップスカバーやジャズナンバーで彩る一夜限りのプレミアムショー「藤あや子 35th Anniversary Live “THE SHOW TIME” Supported by MUSIC ON! TV」をビルボードライブ横浜で開催した。藤のデビュー35周年を記念して行われたスペシャルライブでは、“演歌なし和装なし”で、ジャズを含め洋楽や邦楽のカバーを中心とした特別なセットリストで披露された。
ライブ会場に足を踏み入れると流れてきたBGMは“Bruno Mars”だった。藤が大好きなアーティストで自らがチョイスしたという。藤のライブにはない会場の雰囲気に期待も高まる。
静かに響くピアノソロから深紅のドレス姿で登場した藤が一曲目に選んだのは井上陽水「ジェラシー」だった。普段のコンサートとはまったく違う藤のヴォーカルに、すぐさま引き込まれていく観客。続く二曲目は、大好きな山口百恵の「謝肉祭」、挨拶のMCをはさんで、久保田早紀の「異邦人」と、横浜にふさわしいエキゾチックな空気を湛えた楽曲をつづけて披露した。
この日のために結成されたスペシャルバンドによる「Billy Boy」の演奏が終わると、大胆なスリットの入った黒いドレスに着替えて再び登場した藤。ここからは、ビルボードライブならではのJAZZパートへ。
2013年にリリースされたジャズアルバム『THE SHOW TIME』に収録された中から、スタンダードナンバー4曲と、“藤あや子の演歌”の真骨頂ともいえる代表曲「雪 深深」のジャズヴァージョンをセレクト。スモーキーなヴォーカルを聴かせたり、「My Heart Belongs Daddy」ではマリリン・モンローに負けず劣らずのコケティッシュな仕草を見せたり、バンドの演奏にリラックスして体を揺らしたり・・・。藤自ら、一夜限りの“SHOW TIME”を楽しんでいた。
友人でもあるゲストギタリストの原田喧太を迎えたライブ後半になると、藤は真っ白なパンツスーツ姿で登場。ここでなんと、あいみょんの「裸の心」をカバーしたのだ! あいみょんのことはデビュー当時から大好きだったそうで、最近リリースされたニューアルバムを含めて、日頃からよく聴いているという。
先ほどまでのJAZZパートのアダルトな妖艶さとは打って変わり、恋が実りますようにと祈るように切々と歌う藤の歌声が瑞々しい。
そして、最新曲「鳥」。南こうせつ作曲のこの曲。去り行く恋人への想いを込めた歌声とバイオリンの響きが切なく重なり合う。そして、本編ラストの曲は、自身のペンネーム「小野彩(このさい)」名義で作詞作曲した「満月一夜」。日本を代表するギタリスト・原田喧太のブルージーなギターが響き渡る中、満面の笑顔で感謝を伝えながらステージを下りた。
鳴りやまない拍手の中、再び登場した藤が、アンコールで届けらたのは「Angel」だった。藤が最も愛する、エアロスミスの珠玉のロックバラードだ。少女の頃から憧れ続ける世界的ロックバンドの名曲を、リスペクトを込めて自身のアニバーサリーライブで歌い上げ、新たな挑戦となったプレミアムなライブは観客の盛大な拍手の中、幕を降ろした。
こうして、自身のキャリアで初となるビルボードライブ公演は、大盛況のうちに終了した。
そして、このプレミアムライブは、音楽チャンネル『MUSIC ON! TV』でオンエアされることが決定した。
演歌歌手として活動してきた藤あや子があえて“本業”を封印し、演歌なし、和装なしで、ジャズを含む洋楽&邦楽ポップスカバーを中心とした特別なライブの模様とあわせて、スペシャルインタビューを放送されるという。一夜限りのプレミアムなショータイムをお楽しみに!!
11月27日放送
「藤あや子 35th Anniversary Live “THE SHOW TIME” Supported by MUSIC ON! TV」
放送日時:11月27日(日) 15:00~16:30
チャンネル:MUSIC ON! TV(CS放送やケーブルテレビで視聴可能)
※詳しくは、MUSIC ON! TV 公式ホームページ でご確認ください。
2022年6月22日発売
南こうせつ プロデュース
藤あや子「鳥」
「鳥」は南こうせつが1993年に発表した名曲。南が思い入れの強い作品を藤あや子に託した。藤は心の中で静かに揺れる秘めた想いを語り、歌っている。編曲は斎藤ネコ。美しくも永らえない寂しさを感じさせるアレンジが胸を打つ。カップリングは藤のアルバムからのリカットで、「鳥」の作詞家・岡田冨美子作品を藤自らが選曲した。2022年、デビュー35周年を迎えた藤にとって、新たな一歩を踏み出す道標となるシングル。