みつき愛、生きているかぎり歌とともに

◎人生は自分で決める。今が私の適齢期

 

――16年続けられてきたその間にお子さんたちも手を離れて、そこからいよいよもう一度、夢をつかみに動き始められたんですか?

みつき 起業した仕事関係の方々と、飲みながらあるところで歌っていた時に、とある音楽プロダクションの社長に出会いました。「歌手になってみませんか?」と声をかけていただき、美月愛という芸名でデビューをさせていただきました。それがご縁になって、インディーズですが歌手活動をスタートしました。

――「愛しても」「幸せかしら…」の2作品をリリースされました。

みつき そうなんですけれど、やっぱり私は歌手としてメジャーデビューしたかった。その思いで無我夢中で頑張っていましたけれど全然進まなかったですね。でも、「縁というのは自分が頑張ってもだめなのかな」と思っていた矢先に、また新たなご縁がご縁を引き寄せて、昨年の12月25日にメジャーデビューすることができました。

――どんなことがあっても諦めない、前向きなみつきさんの姿を神様も応援してくれたのかもしれませんね。

みつき 親しくさせていただいているデザイナーのコシノジュンコさんから、「今だからいいの。ご縁の神様がいて、タイミングを見てご縁を結んでくれるもんなのよ。あなたは今なのよ」ってお言葉をいただいたんですね。私もこれまでにいろいろあったし、いろんな涙も流してきました。子ども三人手がかからなくなった今だからできるようになったこと。この歳になって遅咲きなんですけど、誰にも気を遣うこともなく、自分の人生は自分で決めるんだという熱い覚悟だけを持ってデビューしました。

――今が、みつきさんの夢を掴む適齢期なんですね。

みつき 結婚とか夢をかなえるとか、適齢期というのは十人十色。その人に合った時期があるんでしょうね。

――発売からもうすぐ一年が経ちますが、デビュー曲「さよならも言わずに」「愛という名の記憶」は反響はいかがですか?

みつき 今年の春をきっかけに、メイン曲をバラードの「さよならも言わずに」から、ロック歌謡「愛という名の記憶」にチェンジしました。発売してすぐにコロナに見舞われたこともあって、ノリが良くて皆さんが自然と踊り出してくれるような、明るい歌でいけたらいいなと思うところもあって。おかげさまで有線でもいい順位をいただいて、カラオケでも歌ってくれる人が多く好評をいただいています。

――アップテンポなナンバーで難しそうですよね。歌われてみてどうですか。

みつき かなりのロックなので(笑)、最初は私に歌えるかなって思いましたね。でも歌うととても気持ちいい! 内容としては、現代の曲かなって思いました。今は自分らしく生きていきたいっていう女性がいっぱいいらっしゃるじゃないですか。歌詞の頭は「自分らしく生きたいだけよ」って、ちょっと冷たく聴こえるかもしれないけれど、こういう風に強く生きていけるのもあなたの愛がたくさんあったからよと、いうことが最後まで聴いていただければわかります。強そうな女性なんだけど、男の人を立てているんですよね。まさに、私自身のことかしら!? って思える内容です(笑)。

 
――まさに、今のみつきさんだからこそ歌える歌ですね。今後は、「歌手」というわらじ一足で活動されていく予定ですか?

みつき 私はやるとなったら歌一本。自分の会社は休業して、3年前からは歌手に専念しています。不器用なんですね。本当に素敵なご縁がたくさんあってメジャーデビューをさせていただいて、これからという時にコロナ禍に見舞われました。でも、家でじっとしていることがこれまでの私の人生ではなかったので、私にとって自粛期間は、いろいろと人生を振り返ったり、これからのことを考えたりできたいい時間でした。今後は”紅白”に向けてという希望はありますが、まずは一人ひとりの心に響くような歌手になりたい、歌唱力を身につけたいというのが一番の目標。今のこういう時期だからこそ、目に見えない大事なものがあるのではないかと。思いやりだったり夢に向かって頑張っていく気迫とか、そういうものを歌で伝えていきたいですね。どんなところでもうかがって、「みつき 愛」を知っていただくために幅広く活動していきたいと思っています。応援よろしくお願いします。

 


2019年12月25日発売
みつき愛
「愛という名の記憶/さよならも言わずに」

「愛という名の記憶」 
作詞/内藤綾子 作・編曲/水谷高志  
「さよならも言わずに」  
作詞・作曲/ゆう 編曲/周防泰臣  
日本クラウン CRCN-2844 ¥1,227+税

「愛という名の記憶」は、みつきいわく「ギンギンのロック歌謡(笑)」。アップテンポのリズムに乗せて、愛していながらも、別れを選び身を引く女性の強がり、本当の愛を教えてもらったことへの感謝などが歌われている。「作詞の内藤綾子先生に『どういう歌がいい?』って聞かれたんです。だから『女々しいのはイヤです』って言いました。ありのままで生きていきたい。過去があって、今の自分があると思うから。まさに私の気持ちを一瞬のうちに捉えてくれたんだなって感謝しています」(みつき)。「さよならも言わずに」は、大切な存在を失い押し潰されそうな悲しみの中、”あの人にもう一度会いたい”と願う切ない心情を歌う。


Profile
みつき愛(みつき・あい)
12月18日、埼玉県生まれ。カラオケ好きの両親の元で、幼い頃から歌に親しんで育つ。中学生の頃に作曲家・猪俣公章氏の前で歌う機会に恵まれ、披露したところスカウトを受けたこともある歌唱力を持つ。歌手を目指すも両親の反対により断念。高校時代は仲間でバンド活動を行い、社会に出てからも数々の大会に参加しグランプリを獲得。その後結婚や子育て、起業するなど忙しい毎日を送る中、祖父母がお世話になった介護福祉施設への恩返しとして、音楽活動のボランティアを開始。以来16年間、欠かさず続けているライフワークとなっている。2019年12月25日、「愛という名の記憶/さよならも言わずに」で念願だったメジャーデビューを果たした。

 


INFORMATION

★11月4日(水)AM 5:00~5:30 BS日テレ「令和歌謡塾」にゲスト出演
毎回、3人の演歌・歌謡ゲストをスタジオに迎え、新曲を披露、歌い手直伝の、歌唱ワンポイントレッスンも。カラオケファン必見です!

★11月5日(木)文化放送「走れ歌謡曲」出演予定

みつき愛オフィシャルサイト

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