すべてを包み込む松原健之の”奇跡”が宿る歌声

松原健之が、今年丸15周年を迎え、ファン待望の新曲「雪風/悲しみのニューヨーク」をリリースした。「松原健之の歌声には“奇跡”が宿っている」。とある松原のファンが教えてくれた。身をもって体験した時、その言葉の意味を知った。ただ透き通るように美しいだけではなく、揺るぎのない強さや情熱を秘めた歌声。それは、まさに“奇跡のクリスタルボイス”だった。

 

「松原健之」のラブソングが完成した

 2005年9月21日。松原健之は「金沢望郷歌」で歌手として歩き始めた。若い頃から数々の大会に出場しては入賞を果たすなど、実力は折り紙付き。デビュー前には劇団前進座の舞台「旅の終わりに」に原作・脚本を務めた作家の五木寛之氏に見初められ出演、主題歌を担当するという大抜擢を経験した。その歌声は多くの人々を感動させ、魅了してきた。

そして今年、松原はデビュー15周年を迎えた。これまでにも数々の名曲を世に輩出してきたが、9月30日に発売された15周年記念シングルは、カバー曲と新曲の両A面。タイトルは、「雪風/悲しみのニューヨーク」。「雪風」は、所属事務所の先輩でもあるシンガー・ソングライターのKAN氏の作品。「悲しみのニューヨーク」は作詞に伊藤 薫氏、作曲・編曲に鈴木 豪氏を迎えて制作されたオリジナル作品である。

「KANさんには後輩として以前からかわいがっていただいていて、今回のレコーディングにも立ち会っていただきました。KANさんと僕とでは声質が異なるので、この『雪風』を自分なりに表現したいとトライ&エラーを繰り返してレコーディングに臨んだのですが、その都度、適切なアドバイスをいただきました。ピアノ伴奏は、事務所の後輩になるんですけど、BEYOOOOONDSの小林萌花さんに担当してもらいました。さすがに現役音大生だけあって、素敵な演奏で盛り立ててもらっています。KANさんのオリジナルバージョンとは趣の異なる、『松原健之」のピアノバラード、ラブソングに仕上げることができたかなと思っています」(松原)

KAN氏も、今回の松原健之の「雪風」のリリースに際してコメントを寄せており、二人の仲の良さがうかがえる。

「2005年に限定盤のみでこっそり発表した、私の “隠していた名曲” をカバーしていただきありがとうございます。雪の札幌をイメージしたこの曲、もとは弾き語り曲でしたが、今回あらたに弦楽四重奏の編曲を施しました。レコーディング時はまだ十九歳だった小林さんの丁寧な演奏も素敵です。松原くんの代表曲のひとつになれるよう、多くの皆さまにゆっくり育てていただきたい作品です」(KAN)

 
 

“奇跡が宿る歌声”を愛してくれる人々のために

一方の「悲しみのニューヨーク」は、大都会の中で別れた人を思い偲ぶ大人の洗練したラブバラード。この作品の企画そのものは、今年の年頭に立ち上がり、レコーディングも春先には終えていたというが、新型コロナウイルスの感染拡大がニューヨークでも爆発的に広がった状況に際して、発売をこの秋まで延期していた。

「ニューヨークにはまだ行ったことはないんですが、いろんな映像を観たり、歌詞を何度も読み返して想像力をふくらませて歌いました。楽曲の舞台はニューヨークですけど、この歌詞に描かれている世界観は、どこの誰にでも当てはまることだと思うんですね。心の中で会話するっていうことは、皆さんにも同じような経験があるのではないかなと……。だからこそ“今”を大切にしなければという気持ちを込めて歌っています」(松原)

松原自身は雪の降らない静岡県袋井市の出身なのだが、これまでも「冬のひまわり」や「雪」「北の冬薔薇(ふゆそうび)」「雪明りの駅」など、“冬”や“雪”をテーマにした楽曲と巡り合うことが多かった。冬の寒さや雪の冷たさを歌っても松原の透明感あふれる“クリスタルボイス”が、それごと包み込んでしまうような温もりを持っているからだろうか。今回の2曲も、その魅力が遺憾なく発揮され、包容力たっぷりの味わい深い作品に仕上がっている。

「コロナ禍がいつ収束するのか見えない中で、僕たち歌い手も未知の方策を手探りで進めなければいけなくなって、本当に大変な状況です。それでもファンの皆さんとのつながりをと思って、この春から僕もツイッターを始めました。こちらでもどんどん情報発信していきますので、ぜひフォローしていただければうれしいですね」(松原)

15年という決して短くはない時間を、松原は支え、背中を押してくれる多くのファンとともに過ごし、さまざまな苦楽を乗り越えてきた。これから先20年、30年と、“奇跡が宿る歌声”を愛してくれる人々へ心を込めて届けていく。

 


2020年9月30日発売
松原健之の歌声が温かく包み込む
「雪風/悲しみのニューヨーク」

「雪風」  
作詞・作曲/KAN 編曲/KAN  PIANO/小林萌花(BEYOOOOONDS)  
「悲しみのニューヨーク」 
作詞/伊藤 薫 作・編曲/鈴木 豪  
テイチクエンタテインメント TECA-20036 ¥1,227+税

2020年10月14日発売
「雪風/悲しみのニューヨーク」(DVD付)

「雪風」  
作詞・作曲/KAN 編曲/KAN PIANO/小林萌花(BEYOOOOONDS)  
「悲しみのニューヨーク」  
作詞/伊藤 薫 作・編曲/鈴木 豪  
テイチクエンタテインメント TECA-20037 ¥1,409+税

松原健之のデビュー15周年記念作品である両A面シングル「雪風/悲しみのニューヨーク」。雪の札幌をテーマとした「雪国」は、KANが2005年に木村和として発表したアルバム「何の変哲もないLove Song」に収録していたナンバーのカバー。アイドルグループBEYOOOOONDSの小林萌花のピアノ伴奏をフューチャーしたバラード曲に仕上がっている。「悲しみのニューヨーク」は伊藤 薫氏作詞、鈴木 豪氏作曲の初タッグによる書き下ろし作品。“奇跡のクリスタルボイス”と称される松原のボーカルが一層際立つ洗練された作品となっている。なお、10月14日にはDVD付きのシングルが発売される。

 


Profile
松原健之(まつばら・たけし)
1979年10月1日、静岡県袋井市生まれ。18歳の時にテレビ東京系の音楽番組「チャレンジ歌バトル」でグランドチャンピオンを獲得、故・平尾昌晃に認められる。その後、平尾氏と旧知の作家・五木寛之に紹介され、同氏が企画・制作に携わった舞台やコンサートに出演する機会を得る。2005年9月に「金沢望郷歌」でメジャーデビュー。近年は「花咲線~いま君に会いたい~」や「最北シネマ」など北海道を舞台とした作品が好評を得ている。


INFORMATION

松原健之&スタッフ公式Twitter

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