黒木ナルト

黒木ナルト、デビューから1年。明るく輝く”太陽のスマイル”は健在!

太陽の国、ブラジルからやってきた演歌が大好きな青年・黒木ナルトは、運命に翻弄されながらも前向きな性格と根性、明るさで乗り越えて、2020年4月7日に念願の演歌歌手デビューを果たした。しかし、その前日に新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発令され、思うようなスタートを切ることができなかった。そんな一年間を振り返り、「皆さんへの感謝という言葉しかない」と笑う黒木。”太陽のスマイル”は健在だ!

念願のデビュー日前日の緊急事態宣言発令。
「この1年はできることを精いっぱいやってきた」

Q ちょうど一年前の4月7日に「太陽のスマイル〜ナルトの燦々サンバ〜」で念願の歌手デビューをされました。しかし、デビュー日の翌日に緊急事態宣言が発令されたんですよね。

黒木 そうなんです。デビュー日の翌日に緊急事態宣言が出てしまいました。その時は名古屋に新曲キャンペーンのために行っていまして、お仕事もたくさんいただいていたんですが、一気にスケジュールが真っ白になってしまってキャンペーンもできず……そのままおうちに帰りました(笑)。

Q  黒木さんの故郷のブラジルにいらっしゃるご家族も心配されているでしょう?

黒木 とても心配していますね。日本と同じようにブラジルも感染者数が増えているみたいで、ちょっと心配ですね。でもおかげさまで家族はみんな無事みたいです。僕も日本からいつも祈っています。

Q 去年初めてお会いした時は、ブラジルから来日した時や日本に来てから苦労したことなどいろんなお話をお聞きして、やっとデビューできて……というところでしたね。

黒木 本当に奇跡でした。奇跡のデビューだと思いました。

Q 色々な苦労があって、それを乗り越えてデビューの夢を叶えて、そうしたらすぐにコロナ禍になってしまい1年が経ちました。この1年は早かったですか?

黒木 もうあっという間でしたね。もっと結果を出したかった気持ちもあるんですけど……、でもできることを精いっぱいやってきた気がします。これからです!!

黒木ナルト

Q 自粛期間中はどのように過ごされていたんですか?

黒木 基本的にはずっとおうちにいました。そこでスタッフの皆さんといろいろ相談をして、とにかくSNSを頑張って発信していきましょうということになって、ブログを最初は毎日必ず8個アップすると決めてやりました。起きてから寝るまでの時間をバランスよく、多くの方が携帯を見ている時間に合わせてアップするようにしました。

Q なかなか8個って書くのは難しかったでしょう?!

黒木 はい……。最初はネタを探すのに大変でした。しかも僕はこんな中途半端な日本語しかできないのに8個アップなんてどうしようかなと思っていました。だけど、周りの皆さんのご協力もあって、ネタを探してもらったり修正してもらったりして毎日クリアしました。今では2000以上の記事を書いています! 今年の3月からはちょっと減らして、1日必ず4個書いています。

Q 他には何か挑戦したことはありますか?

黒木 それ以外はウクレレとかギター、パンデイロとか楽器の勉強や日本語の勉強をたくさんしました。特に演歌は言葉に深い意味があるじゃないですか。その深みをわかればわかるほど、逆にどんどん歌が難しくなってきました。どういうふうに表現すればいいのか……。それがこの1年間すごく感じたことでした。あとは心磨き!感性を磨くとか、ブログのネタにもなりますので散歩をしたりとか。そういう感じで過ごしてきました!

Q 前向きに過ごされていたんですね。

黒木 もちろん悩んだ時もあります。ですが、とにかく太陽のスマイルを忘れずに! ある意味この曲が僕のパワーにもたくさんなりました。

 

この曲を聴いて、ひとりでも多くの人に笑顔になってほしい!

Q 改めて、今回そのデビュー曲「太陽のスマイル〜ナルトの燦々サンバ〜」を“デビュー1周年感謝盤”として4月7日に発売されました。

黒木 そうですね。昨年はほとんど歌えなくて、もっとこの曲をたくさんの人に知ってもらいたいので、この感謝盤に力を入れて今年もこの曲で頑張っていきたいなと思っています。世の中がまだちょっと暗い状況になっているから、逆にこういった明るい曲のほうがいいかなと思いますし、この曲を聴いてひとりでも多くの皆様に笑顔になっていただきたいです!

Q  去年の10月、黒木さんのお誕生日の時に無観客でしたが初めての配信ライブをされて、この曲を披露されたんですよね。

黒木 そうですね。デビューしてから初めて歌をお届けできました。すごく楽しかったです! とても大きなバースデーケーキもいただいて、ケーキに日本とブラジルの国旗が飾られていて、とてもおいしかったですね。スタッフの皆さんがそういう機会を作ってくださったことが本当にうれしかったです。なかなか歌の仕事がなかったから、改めて歌のお仕事をしていきたいなってもっとやる気になりました。感謝です。

Q  その後、デビューからおよそ8カ月経った12月に新曲キャンペーンをすることができて、初めてお客様の前でライブをされました。

黒木 はい。やっぱりお客様がいると全然気持ちの乗り方も違いますし、お客様とのキャッチボールもリズムの取り方も気持ちいいんです!ただ、ご声援はコロナの関係でNGなのでいただくことができませんでした。僕はお客様とひとつになれる掛けあいのあるライブが大好きなので、できなかったことがちょっとだけ残念でした。でも、お客様の前で僕の曲を歌うことができたこと、何よりもうれしかったです!幸せでした。これからもっともっとできるようになったらいいなと思います!

黒木ナルト

Q 感謝盤の2曲目では、大川栄策さんの「はぐれ舟」をカバーされていますね。

黒木 僕のデビューのきっかけとなった思い出の1曲ですね。3年前の2018年に初めて『THEカラオケ★バトル』という番組に出させていただきまして、その時歌ったのが「はぐれ舟」です。そこで僕のパフォーマンスを観てくださったレコード会社の方からご連絡をいただいて、デビューが決まりました。ブラジルにはカラオケボックスがないんですね。なので僕は18歳までカラオケボックスに行ったことがなかったんです。日本に来て初めて連れて行っていただいて、こういうすごい機械があるんだなってすごい感動しました! 出演が決まってそこから機械に合わせて練習してみたんですけどもなかなか高得点を出すのが難しくて、どうすればいいかわからなかった。じゃあ取れないんだったらとにかく自分が大好きな歌を歌って、自分の気持ちを伝えられたらいいかなと思ってこの「はぐれ舟」を選曲しました。それが逆に評判が良かったらしくて、レコード会社の方からご連絡をいただいたんですね。もし違う曲で出場していたら、今日はまだデビューしてなかったかもしれません。と思うので、本当に思い出深い一曲です!

Q  そもそも黒木さんがこの曲と出合ったきっかけはなんですか?

黒木 ブラジルでNHKの『のど自慢』をお父さんと一緒に観ていた時に、ある方が「はぐれ舟」を歌われたんですね。それを聴いて、『すごくいい曲だな。絶対歌えるようになりたい』と思って、インターネットで検索したりして勉強して歌えるようになりました。

Q 初めてこの曲を聴いたその時に、黒木さんの心を打ったいちばんの魅力ってなんでしょう?

黒木 メロディーとこぶしの回しでしょうか。ブラジルにいた時から日本の歌を歌っていたんですけど、歌詞の意味はまったくわからずにただ耳で音を覚えて歌っていただけだったんですね。メロディーと『

のど自慢』で歌われていた方のこぶしの伸び伸びした感じがとても気持ち良く感じました。実は、その時歌われていた方は、今歌手になられていて……。

Q そうなんですか!? ちなみにどなたですか?

黒木 徳永ゆうきさんです!

Q そうなんですね!徳永さんのこぶし、素敵ですもんね!

黒木 はい! そして日本に来て日本語の勉強をさせていただいて、歌詞を改めて勉強したら「あ、こういう意味だったんだこの曲~。俺まったく知らなかった~」みたいなのはありましたけど(笑)、これから年齢やいろいろな経験を重ねていってまたこの歌が違って聴こえたり、もっと違うように歌えるようになるのが楽しみですね。


黒木ナルト

僕を愛してくれたひまわりのようなおばさんへ
~感謝と愛と希望を込めて贈る歌~
今回発売した”デビュー1周年感謝盤”の3曲目に収録されている「ひまわり」という曲は、僕にとって色々な意味が込められている曲です。僕が『日本でプロの演歌歌手になります』」と家族に伝えた時、みんなすごく応援してくれたんですけれど、中でも特に情熱的に応援してくれたのが、僕の母の姉であるおばさんでした。

日本に来るための飛行機代もおばさんが出してくれて、そのおかげで日本に来ることもできました。おばさんとはたくさんの思い出やエピソードがあります。日本に来て、これまでに僕も『この道はあっているのかな?』と悩んだ時もたくさんあって、その時にわざわざおばさんがひとりでブラジルから日本へやってきてくれたことがありました。すごく励ましてくれて、その時にいただいた言葉が力になってやる気が出て『よし、頑張ろう!』って思えて、昨年デビューすることができました。

でも、僕がデビューした同じ月に、おばさんは亡くなりました。病気になって、しかもちょうどブラジルでもコロナがいちばん流行っていた時期だったので、入院していてもちゃんとケアもできなくて、結局どんどんひどくなって……亡くなってしまいました。

『ナルトくんがデビューして初コンサートを開いたら、私は必ずあなたのお母さんを連れて日本へ行くからね』

おばさんと僕はそういう約束をしたんですね。このストーリーをディレクターさんやボイストレーナーの先生にお伝えしたら、この「ひまわり」という素敵な曲が出来上がりました。

生きていたらいつ何があるかわからないから、必ず今周りにいてくださっている皆さんに感謝の言葉、『ありがとうございます』とか『愛してますよ』とか、必ず伝えないといけないなって思います。でも後半の部分の歌詞には、いつも笑顔でひまわりみたいだったおばさんとの約束があるんですね。

『ひまわりみたいに輝いて生きる』『泣かないで生きる』。希望というか、そういう思いも込められていて、すごく聴いてくださる皆様にもパワーになるんじゃないかなと思います。天国のおばさんに届けられるように、そしてスタッフさんや応援してくれるファンの皆様にも『感謝しています』という気持ちを込めて、僕も歌います。

 

Q たくさんの人に見守られ愛されて黒木さんは幸せですね。日本に来て、歌手の先輩に教えてもらったことや言葉で残っているエピソードはありますか?

黒木 いちばん僕の心の中に残っているのは、デビュー前なんですけれども一昨年亡くなられたペギー葉山さんからいただいてすごく心に響いた「歌手である前に人間でありなさい」という言葉です。あとは、僕の師匠である宮下健治先生からもたくさん素敵な言葉をいただいています。必ず言ってくださるのは「温かさ、思いやり、やさしさ、哀愁感」。そして、「無理しなくてもいいよ。ずっと笑顔でいるなんて無理しなくていい。泣きたい時は泣いてもいい」。

Q “太陽のスマイル”を忘れずに。でもずっと無理して笑っていなくてもいいよと。

黒木 はい。心がほっとして、先生の優しさもすごく感じました。あとは……、「快眠・快食・快便」!!(笑)

Q  そうきましたか!(笑)

黒木 はい、ずっと練習してきました! よし、つかみはオッケーですね(笑)! 本当に僕は皆さんに感謝しか言えません。だからこのデビュー1周年感謝盤、そのまんま。ナルトらしく、太陽のスマイルを忘れずに、ひまわりのように輝いて、一生懸命元気よく歌を歌っていきます! イヒヒヒ!!(笑)

 

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2021年4月7日発売
パワーアップしたスマイルで日本を照らす!
黒木ナルト「太陽のスマイル~ナルトの燦々サンバ~(デビュー1周年感謝盤)

「太陽のスマイル〜ナルトの燦々サンバ〜」
作詞/久仁京介 作曲/弦哲也 編曲/南郷達也
c/w「はぐれ舟」
作詞/久仁京介 作曲/中島薫 編曲/石倉重信
「ひまわり」
作詞/結木瞳作曲/向井浩二 編曲/矢田部正
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91343  ¥1,350(税込)

ブラジルより”演歌の星”になるためにやってきた22歳、黒木ナルトのデビュー曲「太陽のスマイル~ナルトの燦々サンバ~」。サンバの国、本場ブラジル仕込みの黒木のリズム感とスケールの大きな歌声が、聴く人たちを元気づける。c/wは、夢だった歌手デビューのきっかけとなった思い出深い「はぐれ舟」(オリジナル/大川栄策)、ひまわりのように明るく大きな笑顔が素敵だったおばさんとのエピソードから生まれた、温かな愛と絆を感じさせる「ひまわり」の2曲を収録。

Profile
黒木ナルト(くろき・なると)
1998年10月8日、ブラジル・サンパウロ生まれ。祖母の影響で幼い頃から歌が大好きな少年だった。16歳の時にブラジル全国カラオケ大会で優勝。大会では”優勝嵐”と呼ばれ、その名を轟かせていたという。18歳で演歌歌手デビューを目指して単身来日。異国の地で夢破れて、一度は絶望のどん底を経験する。その後ご縁のあった日本人家族に救われ、アルバイトをしながら日本語と歌の勉強をスタート。2018年、地上波の人気カラオケ番組『THEカラオケ★バトル』に出演したことをきっかけに、作曲家の宮下健治氏と出会い師事。レッスンに励み、2020年4月に「太陽のスマイル~ナルトの燦々サンバ~」で念願のデビューを果たす。趣味はラーメンの食べ歩きと温泉と、ブラジルにはなかったという銭湯。特技はルービックキューブとテニス。

黒木ナルトオフィシャルサイト
黒木ナルトオフィシャルブログ「太陽のスマイル」
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