
香西かおりが地元・大阪で新曲「とどかぬ想い」を初披露。サプライズも感動の一幕へ
香西かおりが7月14日、地元・大阪の新歌舞伎座で一年ぶりとなるコンサートを開催。7月9日にリリースしたばかりの新曲「とどかぬ想い」をファンの前で初披露した。
「私、声の色が哀しいんですよ。だから哀しい歌ばっかり歌わせてもらってます」。香西が自身の歌の特色をユーモアを交えて語るように、新曲「とどかぬ想い」も、その真骨頂と言える一曲だ。作詞・作曲を伊藤薫氏が手がけた本作は、男女の別れを描く切ない作品。ドラマチックなサウンドにのせ、香西ならではの表現力で主人公の心情をリアルに描き出す。

この日のステージは「越前恋歌」で幕を開け、「流恋草」「雨酒場」といったヒット曲が続く。「今までにリリースした中で楽しい歌は2曲くらいしかないかも」と本人が語る通り、哀愁漂う珠玉の楽曲で観客を魅了していく。
中盤では、多くの歌手に歌い継がれてきた名曲「夢は夜ひらく」の香西版「かおりの夢は夜ひらく」をはじめ、「愛がほしい」「小心者」といった、コンサートではめったに歌わないという貴重なカバー3曲を披露し、客席を大いに沸かせた。

また、三味線奏者の金澤栄氏、尺八奏者の上遠野衛氏を迎えた恒例の民謡コーナーでは、「津軽あいや節」などを絶唱し、心に沁みる圧巻の歌声が会場に響き渡った。
その後は、「第35回 輝く! 日本レコード大賞」受賞曲「無言坂」が披露され、コンサートはさらに盛り上がっていく。
この日、会場が最も一体感に包まれたのは終盤での出来事だった。客席から「鹿児島から来たけど、30分遅れて『流恋草』が聞けなかった。歌ってほしい」という切実な声が飛んだのだ。
どうしても聴きたかったというファンの熱い思いに、香西は「鹿児島からわざわざ来てくれたんかぁ……ほな、やりましょう!」と笑顔で応え、なんとこの日2度目となる「流恋草(はぐれそう)」を急きょ披露。予定外のサプライズに、会場は温かい空気に包まれた。


ファンとの絆を再確認した感動的な一幕を経て、コンサートはいよいよクライマックスへ。
ここで待望の新曲「とどかぬ想い」が初披露されると、満員の観客は香西の歌世界にじっと聴き入っていた。ラストの「標ない道」まで全22曲を熱唱し、地元・大阪のファンとの心温まる交流に、香西かおりの姿は実に楽しそうだった。
【セットリスト】
1 越前恋歌
2 流恋草
3 雨酒場
4 酒のやど
5 宇治川哀歌
6 恋草紙
7 青空
8 すき
9 かおりの夢は夜ひらく
10 愛がほしい
11 小心者
12 雨夜の月
13 津軽あいや節
14 お立ち酒
15 北千島哀歌
16 南部俵積唄
17 無言坂
18 人形
19 そぞろ雨
20 澪標
21 とどかぬ思い(新曲)
22 標ない道
2025年7月9日発売
香西かおり「とどかぬ想い」

「とどかぬ想い」
作詞/伊藤薫 作曲/伊藤薫 編曲/佐藤和豊
c/w「思い出あそび」
作詞/伊藤薫 作曲/伊藤薫 編曲/佐藤和豊
ユニバーサルミュージック UPCY-5126 ¥1,500(税込)
INFORMATION
「とどかぬ思い」リリースイベント
2025年7月26日(土)14時スタート
三重県鈴鹿市:鈴鹿ハンターショッピングセンター1階 センターコート
2025年7月27日(日)12時スタート
京都市伏見区:イズミヤ六地蔵店
2025年7月27日(日)16時スタート
京都府八幡市:イズミヤショピングセンター八幡











