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香西かおり

香西かおりが亡き里村龍一さんの納骨に献花。ご縁に感謝し、遺作となった35周年記念曲「恋街しぐれ」をたくさんの人へ

3月16日にデビュー35周年記念曲「恋街しぐれ」をリリースする香西かおりが、発売日前日の15日、東京・中央区の築地本願寺・納骨堂を訪れ、昨年10月5日にアルコール性肝硬変のため都内の自宅で亡くなった作詞家・里村龍一さんに献花した。

新曲は、1988年のデビュー曲「雨酒場」を作詞してくれた里村さんと香西の恩師でもある作曲家・聖川湧さんコンビによる作品で、里村さんにとっての遺作だった。

「自分の周年には里村先生と聖川先生に作品を書いていただきたいと思っていて、残念ながら里村先生が生きていらっしゃるときには間に合わなかったのですが、何とか私の周年には滑り込みセーフで発売することができました。正直、複雑な気持ちです。これが遺作じゃなければよかった。先生には生きていてほしかった・・・」

香西かおり

心境を吐露した香西だったが、「たまに電話をいただくと、いつも昼間から飲んでおられて、それを私が叱る感じ。好きな歌とたくさん関わって、飲みたいお酒をたくさん飲んで、たくさんの遺作を残されました」とも語り、遺作の中の一曲が自身の作品になったのは縁だと感謝していた。

この日は、里村夫人の綾子さんと作曲家・聖川さんも同席し、3人で納骨堂に花を手向けた。香西は「『会いに来たよ~』って。明るい感じでお話させていただきました」と言う。

「明るくて豪快で、ヒグマのような大きな先生でしたが、すごく繊細な部分もお持ちのやさしい先生でした」

里村さんの遺作となった記念曲「恋街しぐれ」は、酒と涙が歌のテーマとなっている。

「デビューして以降の私の作品は、8割以上がお酒と涙がテーマの歌です。新曲『恋街しぐれ』もそのテーマから外れていませんが、“香西かおり”をよく知っていただいている先生方の曲なので、悲しいだけじゃなくて、どこかホッとするメロディーの乗せて、詞の世界を伝えられる作品です。これぞ、香西かおりの演歌だと思っていただける、メジャー演歌が誕生しました」

香西かおり

左から献花に訪れた里村夫人の綾子さん、香西かおり、恩師の聖川湧さん。

「里村先生の奥さまから『先生から私に対しての思いだから』と言ってこの詞をいただき、35周年記念曲として発売できるのは何よりもうれしいです」とも語っていた香西。里村さんからのたくさんの言葉は、作品となって残っているという。

「里村先生からいただいた言葉は歌の中に入っています。先生に書いていただいた一つひとつの作品が先生の言葉です。よくレッスン終わりに聖川先生と里村先生と食事をさせていただきましたが、会話の中からたくさんの歌が生まれました。そんな幸せだった時間や景色が今も浮かびます」

香西かおり

香西かおり

築地本願寺での献花を終えた香西はその後、東京・浅草のCDショップ「音のヨーロー堂」に移動し、新曲発売記念生の配信ミニライブを開催した。

「このステージに上がるのは、2016年以来、6年ぶりです。今日はわずかな時間ですが、共にリラックスして最後まで楽しんでいってください」と笑顔であいさつすると、デビュー曲「雨酒場」をはじめ、代表曲から「無言坂」「酒のやど」、そして新曲「恋街しぐれ」の全4曲を熱唱した。

「この模様は、世界に配信されているんですか? すごいですねえ。ここにいらっしゃった皆さんはわずかですけれど、この画面から向こうにいらっしゃる人たちにも精いっぱいの思いと歌が伝わるといいなと思います」

デビュー35周年イヤーを迎える香西は、「35周年はあっという間でした。こんなに長く歌手を続けられている自分を想像できていなかったので、幸せだなと思います。支えていただいた皆さんに感謝しながら、とにかく元気で、一曲でも多くいい作品を皆さんに聴いていただけるように頑張って歌っていきたいですね」と、決意を新たにしていた。

 

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2022年3月16日発売
デビュー35周年記念曲
香西かおり「恋街しぐれ」
香西かおり

「恋街しぐれ」
作詞/里村龍一 作曲/聖川湧 編曲/石倉重信
c/w「黄昏~夢隣り」
作詞/里村龍一 作曲/聖川湧 編曲/石倉重信
ユニバーサルミュージック UPCY-5105 ¥1,350(税込)

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