エレキインストよ永遠に! 塩ちゃんバンドが熱烈ライブを開催。歌仲間の木山ゆうじ、タケ・ウケタ、桜川たつる、押田あきこらもオリジナル曲で競演
塩ちゃんバンドが9月27日、東京・台東区の東天紅で「熱烈Live!!」を開催した。塩ちゃんバンドは、夢レコードの音楽プロデューサー 塩入二郎氏が率いるエレキのインストゥルメンタル・バンド。「エレキインストの灯火よ永遠に」をテーマに定期的にライブ活動を行っている。
この日は、「エド山口&東京ベンチャーズ」からリズムギターの“DON”清原、ベースのTakuちゃん、ドラムのおのひろみちがバックを務め、日本にエレキギターブームをもたらしたザ・ベンチャーズの作品を演奏した。
「エレキインストというジャンルが衰退していますが、若い人にもエレキインストの火をつけたいと思います」(塩入)
ザ・ベンチャーズは1965年に4人編成で初来日し、日本全国にギター小僧を生み出し、エレキブームをつくった。塩ちゃんバンドでは彼らの名曲で、「テケテケテケ…」(正式には「クロマティック・ラン奏法」)で知られる「ダイヤモンド・ヘッド」や、「パイプライン」「朝日のあたる家」などを演奏し、「エレキというのはやかましいんです。うるさい人は耳をふさいでくださいね」と軽口などを飛ばしながら、「秘密諜報員」、「ナポレオン・ソロのテーマ」や「テルスター」なども演奏。さらには、日本の歌謡界に影響を与えたベンチャーズ歌謡から「二人の銀座」などを披露した。
音合わせは本番当日に行ったといい、塩入はリハーサルではやらないと決めた曲をぶっつけ本番で演奏するなど、バックを務めた「エド山口と東京ベンチャーズ」の“DON”清原やTakuちゃんなどを困惑させる場面もあったが、アンコールでは観客がスタンディングして踊るなど、エレキインストを楽しんでいた。
歌仲間 木山ゆうじ、タケ・ウケタ、押田あきこらが競演
合同開催された「S.and A-9女史の新曲発表会」と「塩ちゃんバンド 熱烈Live!!」では多くのゲスト歌手が歌声を披露した。
現在、愛知県を中心に活躍している木山ゆうじは「雪炎急行」を披露した。2001年に「ごめんね母さん」でデビューした木山にとって、2021年リリースの「雪炎急行」は5作目、6年ぶりの新曲だった。幸田りえ氏が作詞し、西つよし氏が作曲した同曲はポップス調の歌謡曲で、ネットなどの口コミでは「すごい曲だ」と話題になっている。レコーディングでは西つよし氏が急きょ、コーラスで参加したそうだ。会場では、木山が甘い声を響かせた。
歌手・俳優として活躍するタケ・ウケタは、たかたかしの作詞作品「あしたのジョー~美しき狼たち~」を披露した。
18歳のころからアイドルとして活躍し、1975年に、「恋人は妹のように」(当時の芸名 葵たかし)でレコードデビューしたタケ・ウケタは、あいざき進也や城みちる、伊丹幸雄、林寛子らと同期。俳優としてはCX『世にも奇妙な物語』、東宝映画『ミンボーの女』、テレビ朝日『ショカツの女』シリーズなどに出演してきた。
「あしたのジョー~美しき狼たち~」は映画『あしたのジョー』の主題歌として、1979年におぼたけしによる歌唱で発売された名曲だが、たかたかし氏の強い要望により、2017年にタケ・ウケタが名曲を継承した。
「皆さん、こんばんは。私が『“演歌界のプリンス”です』と、自分で言っています」と登場したのは桜川たつるだ。新潟県出身の桜川は、地元新潟の作詞家 たかたかし氏に見い出されて上京。2017年に「東京の女(ひと)」でメジャーデビューした。現在、次回作に向けて話が進んでいるとのことだが、この日は「東京の女」を届けた。
押田あきこはデビュー曲「黄昏のセレナーデ」を歌唱した。“サウンドマジック”と呼ばれる編曲家 若草恵氏のもとで修行し、今年6月にデビューしばかりだ。数々のカラオケ大会に出演しながら着実に実力を養ってきたことが、デビューにつながった。
「黄昏のセレナーデ」はさくらちさと氏が作詞し、若草恵氏が作曲と編曲を手がけた「妖・艶・歌(よう・えん・か)」作品。ハッとするような言葉がちりばめられた大人の恋の歌になっている。
その他、ゲストコーナーでは、明弥音(あやね)がこの日発売された新曲「世忘れ唄を」を、髙城靖雄が「酒と」を歌った。
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